新型コロナウィルスが流行のピークを過ぎた2020年春ごろより、川崎病に類似し発熱、多臓器不全(心臓、消化管、腎臓、血液、皮膚、神経など)、
炎症マーカーの上昇を特徴とする、小児多臓器炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children:MIS-C)を発症する。
発熱と炎症所見のみの軽症疾患から、心原生ショックを伴い多臓器不全を起こす症例と,臨床像は幅広い。
成人の重症COVID-19感染を契機に免疫系が低下し重篤になりやすいが、小児は少ない。
MIS-C疾患:心電図異常、心エコー(EF低下、冠動脈瘤、冠動脈拡張、心嚢液貯留、全般性心室中核壁運動低下、僧帽弁逆流)
感情動脈j瘤などを注意しながら、病態解明の進歩を望む。