大橋院長の為になるブログ

2021.04.30更新

コロナ予防接種2回目の「倦怠感」、初回よりかなり強い:

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種が始まり、2カ月余りが経過した。m3.com意識調査で2021年4月18日までに予防接種を終えたかどうか医師会員に尋ねたところ、調査に参加した558人のうち、29.7%に当たる166人が2回目の接種を終えたと回答した。また、予防接種を受けた回答者に対し、接種後に感じた異常について質問すると、「倦怠感」を感じたという回答割合が初回の20.6%から2回目では58.4%と過半数を占め、2.8倍に増加していた。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.30更新

コロナ予防接種2回目の「倦怠感」、初回よりかなり強い:

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種が始まり、2カ月余りが経過した。m3.com意識調査で2021年4月18日までに予防接種を終えたかどうか医師会員に尋ねたところ、調査に参加した558人のうち、29.7%に当たる166人が2回目の接種を終えたと回答した。また、予防接種を受けた回答者に対し、接種後に感じた異常について質問すると、「倦怠感」を感じたという回答割合が初回の20.6%から2回目では58.4%と過半数を占め、2.8倍に増加していた。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.29更新

一日複数回の排便で憩室炎発症のリスク上昇:

Nurses’ Health Study(NHS)およびHealth Professional Follow-up Study(HPFS)の参加者を対象に、排便回数と憩室炎発症との相関性を前向きに検討した。

 その結果、追跡調査期間24年にわたって129万9922人・年を組み入れたNHSの参加者5214例、追跡調査期間14年にわたって36万8661人・年を組み入れたHPFSの参加者390例が新たに憩室炎を発症した。排便回数と憩室炎リスクとの間に逆相関が見られた。1日1回排便がある女性に比べると、1日に複数回の排便が認められる女性、1日1回より排便回数が少ない女性のハザード比は、NHS参加者でそれぞれ1.30(95%CI 1.19-1.42)および0.89(同0.82-0.95、傾向のP<0.0001)、HPFS参加者でそれぞれ1.29(同1.04-1.59)および0.61(同0.36-1.03、傾向のP=0.003)だった。排便と憩室炎との相関性に、年齢、BMI、身体活動、緩下薬の使用または繊維質摂取量による修飾は認められなかった。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.28更新

イングランドではCOVID-19パンデミックを機に、研究者が全国の電子健康記録(EHR)にアクセスできるように、データリソースが改められた。パンデミック当初は認可を受けた研究者であっても、全国のEHRにアクセスはできず、医療や公衆衛生政策をサポートするための分析ができなかったからだという。データセキュリティーとプライバシーを確保し、国民の信頼を損なうことなくCOVID-19と心血管疾患に関する全国的な研究を可能とした新たなEHRのリソースについて、英国・ケンブリッジ大学のAngela Wood氏らがBMJ誌2021年4月7日号で報告している。

全国民の健康関連情報にアクセス可能な、新たなデータリソースを構築
 新たなデータリソースは、NHS Digitalが構築した信頼できる研究環境内で、イングランドの全健康関連施設からの個人レベルの記録にアクセスできるというものであった。具体的には、プライマリケアからのEHR、病院エピソード(入院、外来、救急救命)、死亡レジストリ、COVID-19検査施設の検査結果、地域薬局の調剤データなどであり、さらに今後は専門家による集中治療、心血管系の監査記録、病院の電子処方、COVID-19ワクチンデータを含むことが計画されており、イングランドのNHS一般開業医に登録の2020年1月1日時点で生存する5,440万人のデータが集約されるに至った。

 研究グループはこの新たなデータリソースを使って、2020年1月1日~10月31日における、確認および疑われたCOVID-19診断記録、典型的な心血管症状(脳卒中または一過性脳虚血発作[TIA]および心筋梗塞)の発生、全死因死亡を評価した。

心血管イベントとCOVID-19の関連はもとより幅広い研究も可能に
 リンクされたコホートには英国人の96%以上が含まれ、全国の健康関連施設の個人レベルのデータを集約することで、全人口の約95%の年齢、性別、民族性に関するデータを網羅できた。

 脳卒中/TIAの診断歴のない5,330万人において、2020年1月1日~10月31日(評価対象期間)の初発脳卒中/TIA発症者は9万8,721人だった。そのうち30%がプライマリケアのみで記録されており、4%が死亡レジストリのみの記録だった。

 心筋梗塞の診断歴のない5,320万人において、評価対象期間の心筋梗塞発症者は6万2,966人だった。そのうちプライマリケアのみで記録されていたのは8%で、死亡レジストリのみの記録は12%だった。

 合計95万9,470人に、COVID-19と確認または疑いの診断記録があった(プライマリケアデータ71万4,162人、入院記録12万6,349人、COVID-19検査施設の検査データ77万6,503人、死亡レジストリの記録5万504人)。このうち58%がプライマリケアとCOVID-19検査施設の検査データ両方で記録されていたが、プライマリケアのみで記録されていたのは15%、検査施設の検査データのみで記録されていたのは18%だった。

 これらの結果を踏まえて著者は、「この全国民を網羅したリソースは、主要な特性の完全性を最大化するために、また心血管イベントとCOVID-19の診断を確認するうえで、健康関連施設の個人レベルのデータを結び付けることの重要性を示すものであった」と述べるとともに、「今回構築したリソースは当初、COVID-19と心血管疾患の研究をサポートし、臨床ケアと公衆衛生に利益をもたらすことや医療政策への情報提供のために開発されたが、さらに幅広い研究を可能とするだろう」とまとめている。

投稿者: 大橋医院

2021.04.27更新

高血圧の原発アルドステロン症検査率1%未満:

カナダ・アルバータ州で、高血圧の成人110万例を対象に、専門病院による原発性アルドステロン症(PA)の検査と治療の実施率をコホート研究で検討した。

 その結果、7941例(0.7%)がPAの検査を受けた。1703例(21.4%)が陽性で、このうち1005例(59.0%)がPAの病型分類(片側性と両側性の鑑別)のため精密検査を受けた。検査陽性者のうち731例(42.9%)のみが疾患標的治療を受けた。地理的地域と医師の専門領域がPAの検査、病型分類、治療の強力な決定因子で、州の内分泌性高血圧症プログラムの所在地で実施率が最も高かった。

おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.26更新

コレステロール低下剤3剤併用にてLDL-Cが優位に低下:

 高コレステロール血症患者63例を対象に、ベンペド酸、エゼチミブ、アトルバスタチン併用による低比重リポタンパクコレステロール(LDL-C)低下効果を第II相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討。患者を3剤併用療法(43例)とプラセボ投与(20例)に割り付けた。主要評価項目は、試験開始時から6週時までのLDL-C値の変化(%)とした。

 その結果、6週時の平均LDL-C値低下率は、3剤併用療法群の方がプラセボ群よりも有意に大きかった(-63.6% vs. -3.1%、差-60.5%、95%CI -68.0%--53.0%、P<0.001)。3剤併用療法群では、患者の90%がLDL-C値が70mg/dL未満となり、95%が6週時までにLDL-C値が50%以上低下した。プラセボ群では、いずれの目標も達成した患者はいなかった。試験治療下発現有害事象の大半は、軽度ないし中等度だった。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.24更新

糖尿病:

糖尿病とは、血糖値(血液中に含まれるブドウ糖)が慢性的に高くなる病気のことです。
食事をすると血糖値が上がります。そして、血糖値の上昇が感知されると膵臓から“インスリン”と呼ばれるホルモンが分泌され、肝臓や筋肉ではブドウ糖を“グリコーゲン”と呼ばれるエネルギー源に換え、脂肪組織では“脂肪”として、蓄える仕組みが作動します。この仕組みが備わっているため、私たちの血糖値は飲食しても一定に保たれているのです。
一方、糖尿病ではインスリンの分泌量が減少したり、インスリンのはたらきが弱くなったりするため、血糖値が高い状態が続くようになります。この状態が長期間に及ぶと全身の血管に障害が起こるようになり、重症化すると失明・腎不全・足の切断などQOL(生活の質)を大きく低減させるような合併症や心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすことがあります。日本では1,000万人ほどが糖尿病に罹患していると推定されており、注意すべき病気のひとつです。
しかし、昨今の糖尿病の負の面を強調した情報が社会における糖尿病に対する偏見を助長してしまった面は否めません。誤った情報により糖尿病に対する負のイメージが定着してしまったことから、周囲に病気のことを話せない、幼稚園や保育園の入園を断られる、生活に必要なサービスが受けられないといった事例も報告されています。このような、社会の糖尿病に対するスティグマ(負の烙印)に多くの患者がストレスを感じています。
糖尿病の原因は、血糖値を降下させる作用のある“インスリン”と呼ばれるホルモンの分泌量が低下したり、はたらきが悪くなったりすることです。
インスリンの分泌量やはたらきに異常が生じる原因としてもっとも多いのは、高脂肪・高カロリー・食物繊維不足などの食生活や、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙習慣などの生活習慣の乱れが挙げられます。このような生活習慣の乱れによる糖尿病を“2型糖尿病”と呼び、全ての糖尿病患者の9割以上を占めるとされています。
一方、糖尿病の中には免疫のはたらきの異常により、インスリンを産生する膵臓の細胞が破壊されることで発症するタイプのものもあります。このようなタイプの糖尿病は“1型糖尿病”と呼ばれ、生活習慣の乱れなどは発症に関与しないものの、明確な発症メカニズムは解明されていません。
そのほか、妊娠をきっかけに発症する糖尿病、膵炎・膵がんなど膵臓の病気で発症する糖尿病などもあります。
糖尿病の根本的な病態は“慢性的に高血糖が続く”ことです。そのため、中には糖尿病を発症すると、喉の渇き、尿量の増加、倦怠感、体重減少などが現れるケースもありますが、多くは自覚症状がないとされています。
一方、血糖値が高い状態が続くと、血液中に多量に存在するブドウ糖が血管を傷つけることが分かっています。その結果、目や腎臓、神経などにも十分な血液が流れにくくなることで網膜症、腎不全、末梢神経障害などいわゆる“三大合併症”を引き起こすことも多々あります。
そして最終的には、失明、人工透析、足の切断など、日常生活に極めて大きな支障をきたす状態に陥る可能性も生じます。また、心筋梗塞や脳卒中などの病気の発症リスクも高くなります。
そのほかにも糖尿病を発症すると免疫力が低下していくため、風邪をはじめとした感染症にかかりやすくなり、高齢者では肺炎や尿路感染症などが重症化して命に関わる状態に陥るケースも少なくありません。
血液検査では血糖値や過去1~2か月の血糖値の状態を反映するHbA1c値を調べるほか、インスリンの分泌能力などを評価することも可能です。また、1型糖尿病が疑われる場合は、GAD抗体などの“抗体”と呼ばれるたんぱく質の有無を調べる検査も行われます。
糖尿病が疑われるときや糖尿病と診断された場合は、網膜の状態を調べる眼底検査、腎機能検査、腱反射、動脈硬化の程度を調べる検査などが必要に応じて行われます。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.23更新

コロナ治療薬,3例目承認、リウマチ用のリウマチ用のバリシチニブ:

厚生労働省の専門部会は21日の会合で、関節リウマチなどの薬として使われる「バリシチニブ」を、新型コロナウイルス感染症の治療薬とすることを了承した。国内で3例目の新型コロナ治療薬。酸素投与が必要な中等症から重症の成人の患者に、抗ウイルス薬「レムデシビル」と併せて1日1回投与する。

 昨年12月、日本イーライリリーが申請していた。厚労省が1カ月以内に正式承認する見込み。

 バリシチニブは関節リウマチやアトピー性皮膚炎の治療で使われ、免疫異常による炎症を抑える。米国では、肺炎を起こして酸素投与が必要な患者に、レムデシビルと併用することが既に認められている。

 日本など複数の国が参加した米国立衛生研究所(NIH)の臨床試験(治験)で、入院患者でバリシチニブとレムデシビルを併せて投与した方が、レムデシビルのみの投与より回復までの期間が1日短かった。重症患者では8日短くなった。

 企業による国際治験では、レムデシビルや副腎皮質ステロイドによる標準的な治療に加えてバリシチニブを投与すると、投与していない患者と比べて死亡率が低下した。

 日本ではこれまでコロナ治療薬としてレムデシビル、デキサメタゾンが承認されている。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.22更新

心臓の病気のある人は魚摂取のメリットあり:

魚を多く食べると寿命が延びるかもしれない――。新たな研究によると、サケのような油の多い魚を1週間に175g食べる人は、魚をほとんど食べない人に比べて、心筋梗塞や脳卒中になりにくく、死亡リスクも低いことが分かった。ただしこのメリットは、既に心血管疾患がある人で認められ、健康な人では有意なリスク低下は示されなかったという。

 この研究はマクマスター大学(カナダ)のAndrew Mente氏らが行い、結果の詳細は「JAMA Internal Medicine」に3月8日掲載された。Mente氏は、「いま現在、健康に問題がないのなら、魚を多く食べたからといって、さらに健康になるとは言えない。ただし、それでも魚は体にとって、おそらく害にはならない食品と思われる」と語っている。

 今回の研究で示された結果は、魚の摂取が心臓の健康に良いという因果関係を証明するものではなく、心血管疾患が既にある人の魚摂取量と、死亡や健康障害のリスクとの関連を示したにとどまる。Mente氏によると、魚摂取による心臓へのメリットは、主にオメガ3脂肪酸を多く含む魚、例えばニシン、サバ、サケ、マグロ、イワシなどで見られ、これら以外のオメガ3脂肪酸をあまり含まない魚は、心臓に対して良くも悪くもないという。

 Mente氏らは、心血管疾患の病歴がある約5万2,000人を含む、4件の国際コホート研究のデータ(対象者数合計19万1,558人)を統合して解析した。その結果から、「メリットをもたらすと思われるのは、オメガ3サプリメントではなくて、魚そのものだ」と述べている。「中性脂肪の高い人に対するオメガ3サプリメントの有用性が報告されているが、それにはかなりの高用量を摂取する必要がある。少量のオメガ3サプリメントを用いた研究では、メリットはほぼ全く認められていない」とのことだ。

 今回の論文の付随論評を執筆した米タフツ大学のDariush Mozaffarian氏は、「これまで行われてきた研究は、いずれも決定的な結論を得るに至っていない。心臓の健康に対する魚摂取のメリットに関して、いまだ議論が尽きない」と語る。同氏によると、研究結果の不一致は、魚の種類、摂取量、調理方法、調査対象の違いによって生じている可能性があるという。そのような指摘をした上で同氏は、「油を使わずに調理されたオメガ3脂肪酸の多い魚は、おそらく大きなメリットがあるだろう」と述べている。

 一方、米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスのSamantha Heller氏は、「魚以外の食べ物も、人々の健康、そして海洋資源保護の観点から良い選択肢となり得る」と話す。具体的には、「赤肉や加工肉の代替として魚を食べるのであれば、豆類や全粒穀物、小麦グルテンタンパク質(セイタン)などの植物性食品を食べるのも良い」と解説。同氏によると、「多くの研究から、植物性食品が豊富な食事は、肥満、2型糖尿病、心血管疾患、認知機能低下、一部のがんなど、多くの疾患のリスク低下と関連することが明らかになっている」という。おおはし

投稿者: 大橋医院

2021.04.21更新

アルコールの催不整脈作用が電気生理検査で明らか:

心房細動アブレーションを施行する患者100例を対象に、アルコール曝露による心房の電気生理学的変化を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検証(HOLIDAY試験)。血中アルコール濃度0.08%に滴定されたアルコール投与群(50例)とプラセボ投与群(50例)に患者を割り付けて、投与の前と後に電気生理学的検査を実施し、複数の刺激部位の有効不応期の変化、伝導時間の変化、および心房細動の誘発性を評価した。

 その結果、アルコール投与群では肺静脈の有効不応期が平均12ミリ秒(95%CI 1-22ミリ秒、P=0.026)短縮したが、プラセボ投与群では変化がなかった(P=0.98)。伝導時間および心房細動の誘発性に、統計学的有意差はなかった。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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