大橋院長の為になるブログ

2020.10.31更新

拡張型心筋症の最新情報:

DCM症例型変異導入Rbm20遺伝子改変マウスの症状を解析
 東京医科歯科大学は10月23日、細胞質に蓄積する変異型RBM20タンパク質がマウスにおいて重症の拡張型心筋症(DCM)の発症に寄与することを明らかにしたと発表した。この研究は、同大難治疾患研究所の難病筋疾患研究プロジェクトに参画するフロンティア研究室(遺伝子発現制御学)の黒柳秀人准教授、生体情報薬理学分野の井原健介助教・古川哲史教授、大学院医歯学総合研究科循環制御内科学分野の笹野哲郎教授ら、同難治疾患研究所分子神経科学分野、同大学院医歯学総合研究科分子病態検査学分野、大阪大学大学院生命機能研究科細胞核ダイナミクス研究室の研究グループによるもの。研究成果は、国際科学誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されている。

 DCMは、心臓機能の低下や致死性不整脈を生じる難病だ。その原因は不明であり、いまだに根本的治療は心移植しかない。近年、遺伝子解析により、DCMを起こす原因遺伝子が同定されるようになってきた。その中の一つが、スプライシング制御因子をコードするRBM20遺伝子だ。従来は、RBM20が遺伝子変異により機能を喪失し、他のDCM原因遺伝子のスプライシング制御異常を起こすことがDCMを起こす原因と考えられてきた。しかし、RBM20変異によるDCMは、他の遺伝子変異によるDCMと比較してより重症であり、心室性不整脈や心房細動といった不整脈を合併しやすいことが知られているにもかかわらず、これまでに報告されたRbm20遺伝子改変動物ではこれらの症状が再現しないことから、RBM20遺伝子の変異がDCMの重症化にどのように関係するかが不明だった。

 一方で、DCM症例で見つかるRBM20遺伝子の変異はRSRSP配列と呼ばれるRBM20タンパク質内のごく一部の領域に集中していることが知られている。先行研究により、研究グループは、この RSRSP配列の遺伝子変異によりRBM20タンパク質が細胞核に移行できなくなることを、培養細胞を用いた研究で明らかにしてきた。今回の研究では、このDCM症例型変異を導入したRbm20遺伝子改変マウスの症状を詳しく解析した。

従来考えられてきた「スプライシング異常」だけでは説明がつかず
 研究グループは、実際のDCM症例で発見されたRBM20のRSRSP配列内の1塩基置換変異を持つ遺伝子改変マウス(Rbm20S637Aマウス)とRBM20の機能を喪失させたRbm20ノックアウトマウス(Rbm20 KOマウス)を、ゲノム編集技術を用いて作製。それぞれのマウスの心臓組織でのスプライシング制御異常の程度を評価したところ、両マウスとも心臓におけるRBM20によるスプライシング制御は完全に欠損しており、Rbm20S637AマウスにおいてはRBM20タンパク質が核内に移行できないため、核内でのスプライシング制御が完全に喪失すると考えられた。

 次に、両マウスの心臓の機能と形態を評価。その結果、DCM症例型のRbm20S637Aマウスは全例の個体が重度の心機能低下を呈して観察期間中に心房細動を発症し、一部の個体では致死性不整脈や突然死が見られた。さらに、心臓の形態もDCMに類似して心室と心房が拡大し心室壁が薄くなるなど、臨床で見られるDCMの特徴と一致した。一方、Rbm20 KOマウスは従来の報告どおり軽度の心機能を呈するのみであり、不整脈はほとんど発生せず、形態も野生型(正常)マウスと変わりなかったという。

 スプライシング制御機能が同様に完全に欠損しているにも関わらず、Rbm20 KOマウスでは軽度の変化しか見られず、Rbm20S637Aマウスでは重症DCMを生じた。RBM20遺伝子変異による重症DCMは、従来考えられてきたスプライシング異常だけでは説明がつかず、未知の病態メカニズムが存在すると考えられた。

RBM20タンパク質の細胞質蓄積で、心臓での遺伝子発現変容
 そこで、細胞内でのRBM20タンパク質の分布を検討した。その結果、野生型マウスではRBM20 が細胞核の中に限局するのに対し、Rbm20S637Aマウスで変異型RBM20タンパク質は細胞核中には存在せず、細胞質に蓄積して顆粒状構造を形成していた。一方、Rbm20 KOマウスでは細胞核内にも細胞質にもRBM20タンパク質は認められなかった。

 続いて、マウスの心臓組織を用いて網羅的遺伝子発現解析(RNA-seq)を実施。その結果、Rbm20S637Aマウスは野生型マウスやRbm20 KOマウスと遺伝子発現パターンが大きく異なっており、骨格筋遺伝子の発現が誘導されている一方で、複数のDCM原因遺伝子の発現が抑制されていた。

 Rbm20 KOマウスとRbm20S637Aマウスの違いは、細胞質に変異型RBM20タンパク質が存在するかしないかのみであり、RBM20タンパク質が正常と異なり細胞質に蓄積して新たな機能を獲得することが心臓での遺伝子発現の変容、ひいては心臓機能低下、心房細動をはじめとした不整脈をもたらすことが同研究により明らかになった。

心房細動の病態解明・治療法開発への寄与に期待
 今回の研究でDCM重症化の新たなメカニズムが明らかになったことにより、DCMの病態メカニズムのさらなる解明・新規治療法の開発が期待される。また、一般的にマウスで心房細動を生じるのは極めて稀と考えられており、今までの心房細動モデルと呼ばれるマウスは薬剤投与、電気刺激や手術などさまざまな介入によりようやく心房細動が誘発できるもので、心房細動の自然発症は数種のトランスジェニックマウスでしか報告がない。

 今回の研究で用いたRbm20S637Aマウスはゲノム編集により導入した1塩基のみのヒト症例型遺伝子変異により生後10週までに全例で発作性心房細動を自然発症し、経時的に発作性から持続性へと移行する臨床心房細動の自然経過を再現する、世界初の遺伝子改変マウスだ。研究グループは、心房細動の病態解明・治療法開発にも大きく寄与すると期待される、と述べている。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.30更新

妊産婦のPCR:

日本産婦人科医会は10月21日のメディアセミナーで、全国の分娩取り扱い医療機関における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応の実態調査の結果を公表した。2020年1月から6月までの間にCOVID-19陽性の妊産婦は72人確認され、妊娠後期に重症化しやすい傾向が見られた。同医会常務理事の長谷川潤一氏(聖マリアンナ医科大学教授)は、産科でのCOVID-19対策が難しい理由として「お産はいつ始まるか読めないので、分娩直前にPCR検査をしようと思っても、タイミングを計るのが難しい。また、分娩室は室温を高く設定しているので、医療者がPPEを着用するととても暑くなる。分娩中は(妊婦が)叫ぶことが多く飛沫感染のリスクが高いが、妊婦がマスクを着用するのも大変だ」と対応の難しさを語った(資料は日本産婦人科医会のホームページ)。

 調査結果を基に、同医会は(1)妊産婦の感染経路は家庭内が多く、同居者に感染者・濃厚接触者がいる場合、感染予防措置として妊婦が安全に隔離される体制の構築が必要、(2)有症状者に対するPCR検査や院内での標準予防策の確実な実施が院内感染予防に有用、(3)産科診療施設でCOVID-19患者を扱う場合の負担は計り知れず、早急な支援体制が必要、(4)妊娠後期の妊婦は重症化しやすいため、症状のある妊婦には速やかにPCR検査をすること――の重要性を示した。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.29更新

インフルエンザワクチン予約必要無し:

大垣市大橋医院のインフルエンザワクチンは、予約なし、乳児から御老人まで、いつでも接種可能!

13歳未満は2回接種、3歳未満は0.25mlを2週間間隔で2回接種、3歳以上13歳未満は0.5ml2回接種(2週間間隔)、

13歳以上は、0.5mlを1回接種、摂取後は、安静、激しいスポーツは控えてください。入浴はOKです。3千円です。(委細受付で)おおはし

いつでも接種に来てください! TEL:0584-78-5305

投稿者: 大橋医院

2020.10.29更新

一次予防のアトロバスタチン、75歳以上の抗動脈硬化、延命:

動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のない75歳以上の米国退役軍人32万6981人を対象に、ASCVD一次予防を目的としたスタチン服用開始と死亡リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討。試験期間中のスタチン開始率は17.5%だった。

 平均6.8年の追跡期間中の1000人年当たり全死亡率は、スタチン服用群78.7、非服用群98.2(重み付け後1000人年当たり発生率差-19.5、95%CI -20.4--18.5)、心血管死亡率は22.6、25.7(同-3.1、-3.6--2.6)、複合ASCVDイベント(心筋梗塞、虚血性脳卒中、冠動脈バイパス術またはPCIによる血行再建)発生率は66.3、70.4だった(同-4.1、-5.1--3.0)。スタチン服用群の非服用群に対する傾向スコア重複重み付け後のハザード比は全死亡0.75(95%CI 0.74-0.76)、心血管死亡0.80(同0.78-0.81)、複合ASCVDイベント0.92(同0.91-0.94)だった。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.29更新

一次予防のアトロバスタチン、75歳以上の抗動脈硬化、延命:

動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のない75歳以上の米国退役軍人32万6981人を対象に、ASCVD一次予防を目的としたスタチン服用開始と死亡リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討。試験期間中のスタチン開始率は17.5%だった。

 平均6.8年の追跡期間中の1000人年当たり全死亡率は、スタチン服用群78.7、非服用群98.2(重み付け後1000人年当たり発生率差-19.5、95%CI -20.4--18.5)、心血管死亡率は22.6、25.7(同-3.1、-3.6--2.6)、複合ASCVDイベント(心筋梗塞、虚血性脳卒中、冠動脈バイパス術またはPCIによる血行再建)発生率は66.3、70.4だった(同-4.1、-5.1--3.0)。スタチン服用群の非服用群に対する傾向スコア重複重み付け後のハザード比は全死亡0.75(95%CI 0.74-0.76)、心血管死亡0.80(同0.78-0.81)、複合ASCVDイベント0.92(同0.91-0.94)だった。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.29更新

新型コロナは目に感染する:

新型コロナウイルスは主に呼吸器に感染するが、眼にも感染する可能性が指摘されてきた。こうした中、General Hospital of Central Theater Command(中国)のYing Yan氏らが、このことをより直接的に裏付けるエビデンスが得られたことを報告した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの回復後、間もない時期に急性の閉塞隅角緑内障を発症した中国の患者の眼の組織中に、新型コロナウイルスの存在が確認されたという。詳細は、「JAMA Ophthalmology」10月8日オンライン版に発表された。

 今回Yan氏らが報告した症例は、COVID-19の治療のために1月31日に入院した64歳の女性に関するもの。この女性は、入院の18日後に全ての症状が消失し、2月18日および20日に咽頭スワブを用いたRT-PCR検査で陰性が確認された。しかし、その約1週間後の2月28日から左眼の痛みと視力の低下が生じ、3日後、右眼にも同じ症状が現れた。3月8日に眼科クリニックに入院し、急性の閉塞隅角緑内障および白内障と診断された。しかし、薬物療法では眼圧を低下させることができなかったため、手術を施行。その際に採取した眼の組織を調べたところ、新型コロナウイルスが侵入していたことを示すエビデンスが得られたという。

 米国感染症学会(IDSA)のスポークスパーソンを務めるAaron Glatt氏によると、以前から新型コロナウイルスが眼に侵入するだけでなく、眼から新型コロナウイルスの感染が広がる可能性も疑われてきた。医療従事者がゴーグルやフェイスシールドで顔を保護するのは、その点を危惧してのことだ。

 とはいえ、Yan氏らが報告した患者が、眼へのウイルス感染を通してCOVID-19に罹患したのかどうかは不明だとGlatt氏は指摘する。ただ、空気中のウイルス粒子の眼への付着により、あるいはウイルスで汚染された手で眼を触ったことにより、感染した可能性は考えられるという。

 他にも大きな疑問点がある。眼の組織中に残ったウイルスが原因で、何らかの問題が起こり得るのかどうかということだ。この点について、米南カリフォルニア大学ロスキー眼科研究所のGrace Richter氏は、「眼の組織中の新型コロナウイルスが眼の健康状態にどのような影響を与えるのか、まだ明らかにできる段階にはない」と話す。同氏によると、現時点ではCOVID-19に罹患した患者で眼に問題が生じる例は限られており、白目の充血やまぶたの内側の腫れや充血、かゆみといった症状を特徴とする結膜炎を発症する患者がわずかにいるだけだという。

 一方、今回報告された患者は、急性の閉塞隅角緑内障と呼ばれる重篤な疾患に罹患していた。閉塞隅角緑内障は、眼の中の水(房水)が溜まることで急激に眼圧が上がり発症する疾患である。治療では、眼圧を迅速に低下させる必要があり、時には房水の循環を正常化させるために手術が行われることもある。

 ただ、Richter氏は、新型コロナウイルスが急性閉塞隅角緑内障の直接的な要因となるかどうかについては懐疑的だ。同氏は、一般的に眼の解剖学的な特徴(房水の排出口が狭い)から急性閉塞隅角緑内障を発症しやすい人がいることに加え、薬剤が原因で発症する可能性もあることを指摘。今回報告された患者も、入院治療を受けている間にさまざまな薬剤が投与され、それが原因で閉塞隅角緑内障を発症した可能性はあるとの見方を示している。

 米国眼科学会(AAO)のスポークスパーソンを務めるSonal Tuli氏も、この点について同意を示し、「興味深い報告ではあるが、眼の組織中に存在するウイルスが本当に感染力を持つのかどうかなど、さまざまな疑問が残されている」と指摘している。

 ウイルスがどのように患者の眼の中に入り込んだのかは不明としつつも、これらの専門家らは、眼を保護することの重要性を明確に示した報告であるという点には同意を示している。また、医療従事者はゴーグルやフェイスシールドを使用し、一般の人たちは手洗いの習慣を身に付けるとともに眼を触らないよう呼び掛けている。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.28更新

LDL-コレステロールと収縮期血圧の低下は脳血管障害を減少させる:

低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)1または収縮期血圧(SBP)2を低下させると、心血管系疾患(CVD)のリスクが低下することが多数の短期試験で示されており、メンデルランダム化試験からは、これらのベネフィットが、時間が経つにつれて増大する可能性が示唆されている。欧州心臓病学会議(ESC Congress) 2019において、英国ケンブリッジの治療開発分野(Translational Therapeutics)の研究責任者・教授であるBrian Ference氏は、生涯にわたる心血管(CV)イベントのリスクと、LDL-CおよびSBPの両方の長期間の低下との関連を評価し定量化することを目的とした大規模研究の結果を公開した。

 「LDL[-C]とSBP両方の長期間の低下による効果は、長期ランダム化試験で評価されるのが理想的でしょう」とFerence氏は説明した。「しかし、このような試験は完了するのに数十年かかるため、実施される可能性はあまりありません」。

 Ference氏らは、この課題を解決するため、低LDL-Cまたは低SBPと関連する先天的な遺伝的変異に基づき、英国バイオバンクに登録された438,952人をランダム化した。まず100個のエキソーム変異によるLDL-C遺伝スコア(中央値以上または以下)に従って割り付け、次に61個のエキソーム変異によるSBPスコア(中央値以上または以下)によって割り付けた。

 こうして、低LDL-C群、低SBP群、低LDL-Cかつ低SBP群、および対照群の4群にランダム化した。「脂質や血圧に関連しないベースラインの特性には(4群間で)差はみられず、各群への割り付けは実際にランダムであったことが実証されました」とFerence氏は付け加えた。

 主要アウトカムである主要冠動脈イベント(MCE)は、非致死性心筋梗塞(MI)、冠動脈血行再建術、または冠動脈疾患による死亡の初発と定義され、合計24,980人に認められた。副次的アウトカムは、MCEまたは虚血性脳卒中の初発として定義される主要心血管イベント(MCVE)および複合アウトカムの個々の要素であった。
LDL-C遺伝スコアが中央値より高い群は、対照群と比較して生涯のLDL-C が15.1mg/dL低く、LDL-C が1mmol/L低下することでMCEリスクが54%低下した(OR:0.46;95%CI:0.43~0.48)。SBPの遺伝スコアが中央値を上回った群は、対照群と比較してSBPが2.9 mmHg低く、SBPが10 mmHg低下することでMCEリスクが45%低下した(OR:0.55;95%CI:0.52~0.59)。
これらの結果から、生涯にわたるLDL-CおよびSBPの低下はMCEリスクを低下させることが示されたが、その影響は互いに独立していることが分かった。低LDL-C群では、対照群と比較したMCEリスクの低下は、SBPスコアによってさらに4つに分けた群のそれぞれで一貫しており、低SBP群でもLDL-Cスコアによってさらに4つに分けた群で同様だった。しかし、2×2要因分析から、これらの影響は相加的であることが示された。低LDL-Cかつ低SBP群では、LDL-Cの1mmol/L低下およびSBP の10 mmHg低下により、対照群と比較して生涯のMCEリスクが78%低下した(OR:0.22;95%CI:0.21~0.24)。
Ference氏は、「LDL[-C]とSBPの両方の低下による効果は、複数の異なるCVアウトカム間で全く同様のようでした」と参加者に語った。低LDL-Cかつ低SBP群は、対照群と比較して、MCVEリスクが73%低く、非致死性MIリスクが75%低く、冠動脈疾患による死亡リスクが68%低かった。低LDL-Cかつ低SBP群の結果は、糖尿病の有無、性別、BMIなどによる様々なサブグループでも同様であったが、Ference氏は、喫煙者で影響がわずかに減弱することを強調した。
用量反応性を評価するために追加された4×4要因分析において、LDL-CとSBPの低下のいずれの組み合わせでも、双方の低下を合わせた差に比例してCVDリスクが低下した。このことは、長期間のLDL-CおよびSBP低下が生涯のCVDリスクに及ぼす影響は用量依存的であり、程度と期間の両方によって決定しうることを示している。
「結論として、生涯にわたるLDL[-C]とSBPの両方の低下は、生涯のCVDリスクに、独立して相加的かつ用量依存的に影響を及ぼします」とFerence氏は述べた。「ほとんどのCVイベントが予防可能であることが確認されたと言えます。そして、長期間LDL[-C]とSBPを軽度低下させることで、ほとんどのCVイベントを予防できることが示唆されます」と同氏は続けた。
同氏は、これらの影響は経時的に増加すると考えられるため、「LDL[-C]とSBPのわずかな差でさえも、生涯にわたるCVDリスクの劇的な減少をもたらす可能性があります」と説明した。この結果は、生涯のCVリスク減少へのアプローチと低LDL-Cを達成するための生活指導を推奨する、脂質異常症の管理の新しいESC/ European Atherosclerosis Society (EAS)ガイドライン3を強く支持している。
「関連の大きさを定量化し、関連形式を明らかにした本研究の結果は、新たな生涯リスクアルゴリズムの設計や次世代のCV予防ガイドラインへの情報提供を可能にします。」おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.27更新

冷え性改善:

冷え症」の具体的症状には、足が冷えてよく眠れない、冷房にあたるとすぐに体調を崩してしまうといったものがあります。一般的にこれらの症状に対して西洋医学では治療の対象としていませんが、漢方医学では治療の対象としています。 また、冷え性(冷え体質)は「冷え症」のほかに、月経痛、月経不順、頭痛などを引き起こす原因と言われています。冷え症を治療するということは、冷え性(冷え体質)を改善することなのです。

体のはたらきをよくして、症状を抑えていくことを目的とする漢方治療にとって、まさに熱を作る機能が落ちている冷え症の治療は、得意とするところです。
漢方医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があり、冷え症の原因はこれらの異常によって起こると考えられます。具体的には、血が足りない状態(血虚)、血がとどこおっている状態(お血)、水分がたまっている状態(水毒)、気が不足している状態(気虚)などがあります。また、いくつかの状態が重なって冷えが現れたり、悪化したりしている場合も少なくありません。

冷え性の状態と特徴
気虚 エネルギー不足によって、熱が産まれにくくなっている。
疲れやすく、カゼを引きやすい、寒がりといった症状も。
お血 血液の流れや働きに障害が起こり、熱が運ばれにくくなっている。
便秘気味で月経痛や肩こり、肌荒れなどを伴う。
水毒 体の水分量が多かったり、偏ったりしているため、水分がたまっ
ているところに冷えが起きている。頭痛や頭重感、むくみ、耳鳴
り、頻尿などを伴う。
こうした体質や状態、冷えに伴うほかの症状などを考慮して、その人にあった漢方薬が決まります。ただ、冷え症というのは長い間に少しずつ進行してきた症状ですから、短期間で症状がとれるものではありません。長い時間をかけて、治療をしていく必要がありますし、漢方薬の服用だけでなく、体が冷えるような生活を冷えにくい生活に改めることも大切です。

冷え性の状態と代表的な漢方薬
気虚 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)・人参養栄湯(にんじんようえいとう)など
お血 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)・温経湯(うんけいとう)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
水毒 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
このほか、最近、働く女性に増えていると言われているのが、ストレスによる冷えです。ストレスを改善するために、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、香蘇散(こうそさん)、抑肝散(よくかんさん)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、四逆散(しぎゃくさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがよく用いられます。

漢方の診察では、独自の「四診」と呼ばれる方法がとられます。月経の状態、日常生活のことなど、冷え症とはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、おなかや舌、脈を診たりすることがありますが、いずれも薬を決めるための手がかりになりますので、重要です。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.27更新

冷え性改善:

冷え症」の具体的症状には、足が冷えてよく眠れない、冷房にあたるとすぐに体調を崩してしまうといったものがあります。一般的にこれらの症状に対して西洋医学では治療の対象としていませんが、漢方医学では治療の対象としています。 また、冷え性(冷え体質)は「冷え症」のほかに、月経痛、月経不順、頭痛などを引き起こす原因と言われています。冷え症を治療するということは、冷え性(冷え体質)を改善することなのです。

体のはたらきをよくして、症状を抑えていくことを目的とする漢方治療にとって、まさに熱を作る機能が落ちている冷え症の治療は、得意とするところです。
漢方医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があり、冷え症の原因はこれらの異常によって起こると考えられます。具体的には、血が足りない状態(血虚)、血がとどこおっている状態(お血)、水分がたまっている状態(水毒)、気が不足している状態(気虚)などがあります。また、いくつかの状態が重なって冷えが現れたり、悪化したりしている場合も少なくありません。

冷え性の状態と特徴
気虚 エネルギー不足によって、熱が産まれにくくなっている。
疲れやすく、カゼを引きやすい、寒がりといった症状も。
お血 血液の流れや働きに障害が起こり、熱が運ばれにくくなっている。
便秘気味で月経痛や肩こり、肌荒れなどを伴う。
水毒 体の水分量が多かったり、偏ったりしているため、水分がたまっ
ているところに冷えが起きている。頭痛や頭重感、むくみ、耳鳴
り、頻尿などを伴う。
こうした体質や状態、冷えに伴うほかの症状などを考慮して、その人にあった漢方薬が決まります。ただ、冷え症というのは長い間に少しずつ進行してきた症状ですから、短期間で症状がとれるものではありません。長い時間をかけて、治療をしていく必要がありますし、漢方薬の服用だけでなく、体が冷えるような生活を冷えにくい生活に改めることも大切です。

冷え性の状態と代表的な漢方薬
気虚 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)・人参養栄湯(にんじんようえいとう)など
お血 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)・温経湯(うんけいとう)・加味逍遙散(かみしょうようさん)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
水毒 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)・当帰薬散(とうきしゃくやくさん)など
このほか、最近、働く女性に増えていると言われているのが、ストレスによる冷えです。ストレスを改善するために、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、香蘇散(こうそさん)、抑肝散(よくかんさん)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、四逆散(しぎゃくさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがよく用いられます。

漢方の診察では、独自の「四診」と呼ばれる方法がとられます。月経の状態、日常生活のことなど、冷え症とはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、おなかや舌、脈を診たりすることがありますが、いずれも薬を決めるための手がかりになりますので、重要です。おおはし

投稿者: 大橋医院

2020.10.26更新

タウリン酸:

高ビリルビン血症<閉塞性黄疸を除く>の肝機能の改善
うっ血性心不全
MELAS症候群の脳卒中様発作の抑制
ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群の脳卒中様発作の抑制おおはし

投稿者: 大橋医院

前へ

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

院長の為になるブログ お問い合わせ Facebook Facebook
doctorsfile