大橋院長の為になるブログ

2023.06.27更新

S1S2S3パターン
S1S2S3パターンとは、文字通りに解釈すれば、I、II、III誘導のすべての誘導にS波が認められるパターンを指します。教科書的には、S1S2S3パターンが見られる場合として、 右室の肥大(大血管転移症、Fallot四徴症、心室中隔欠損症) 肺気腫、肺塞栓、自然気胸、漏斗胸、Straight back syndromeなどが疾患が記載されていますが、検診レベルの集団においては、S1,S2,S3パターンは、健常者(若年者、無力性体質者) がほとんどで、臨床的な意義はなく、放置可でOKとされていることが多いようです。 肺疾患を心電図で見つけたいのならば、S1S2S3パターンよりは、肺性PやS1,Q3,T3、右脚ブロックなどの所見の方が有用でしょう。

投稿者: 大橋医院

2023.06.26更新

<気管支喘息の吸入ステロイド療法>
• 気道の炎症を抑え、喘息による咳の発作などを予防する吸入薬
o 喘息では気道の炎症によって、気道が狭くなっていて咳などの発作を引き起こす
o 本剤は抗炎症作用などをあらわすステロイド成分を含む吸入薬であり、気道の炎症を抑え喘息発作を予防する
• 剤形などが製剤毎に異なる場合がある
o 製剤によって使い方などが異なるため、適切な吸入指導と使用方法などの十分な理解が必要
o 吸入様式により、エアゾール剤やドライパウダー剤などに分かれる
• 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の改善効果もあるとされ、他の治療薬によって十分な効果が得られない場合などに使われる場合もある
詳しい薬理作用
喘息では気道の炎症によって気道が狭くなっているため、咳などの呼吸症状があらわれる。気道の炎症を引き起こす主な原因としてアレルギー反応が深く関わるとされている。
ステロイド薬は副腎皮質ホルモンを元に造られた薬剤で、抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用などの多様な作用をあらわす。気道においては、炎症細胞や構成細胞に対して細胞数の減少、炎症を引き起こすサイトカインやメディエーターと呼ばれる物質の産生低下などを引き起こすことで抗炎症作用などをあらわす。
吸入ステロイド薬(ICS:inhaled corticosteroid)は、気道の炎症を改善する効果や気道過敏性の改善効果などが期待でき、ICSによる喘息の長期管理治療は、喘息発作による救急受診や入院などを減らすこともできるため、喘息治療において中心的な薬剤となっている。またICSは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療において他の治療薬で十分な効果が得られない場合などに使われる場合もある。
なお、内服薬や注射剤といったステロイド薬による治療においては少なからず全身性の副作用が懸念となるが、本剤(吸入ステロイド薬)は気道などの局所へほぼ限定して作用をあらわすため全身性の副作用への懸念はかなり少ないとされる。ただし、口腔内などに薬剤成分が残ることで、嗄声(しわがれ声)やカンジダ症などの局所の副作用があらわれることがあり、これらを予防するための吸入後のうがいの実施などが重要となる。
主な副作用や注意点
• 口腔、呼吸器の症状
o 不快感、刺激感、嗄声(しわがれ声)、口腔カンジダ症などがあらわれる場合がある
• 過敏症
o 頻度は稀だが発疹、じんましんなどの症状があらわれる場合がある
• 吸入後のうがいに関する注意
o 口腔内カンジダ症などの予防のため、吸入後はうがいを行う
o うがいが困難である場合は口腔内をすすぐこと
一般的な商品とその特徴
アズマネックス
• 微粒子のドライパウダー剤で薬が気管支や肺の奥まで届きやすいとされる
• 他の成分との配合剤に関して
o 本剤の成分とβ2刺激薬の配合剤(アテキュラ)がある
o 本剤の成分とβ2刺激薬及び抗コリン薬の配合剤(エナジア)がある
オルベスコ
• 微粒子のエアゾール剤で中枢気道から末梢気道まで到達しやすいとされる
パルミコート
• 他の成分との配合剤に関して
o 本剤の成分とβ2刺激薬の配合剤(主な商品名:シムビコート)がある
o 本剤の成分とβ2刺激薬及び抗コリン薬の配合剤(ビレーズトリ)がある
• タービュヘイラー(ドライパウダー剤)に関して
o 微粒子のドライパウダー剤で薬剤が気管支や肺の奥まで届きやすいとされる
• 吸入液に関して
o ネブライザーを用いて吸入
o 吸入後、口腔内のうがいやすすぎができない場合には水分をとらせるなどして薬剤が口腔内に残らないようにする
フルタイド
<吸入ステロイド>」
• フルチカゾンプロピオン酸エステル製剤
• 剤形に関して
o ディスカス(ドライパウダー剤)、エアゾール剤、ロタディスク(ドライパウダー剤)がある
• 他の成分との配合剤に関して
o 本剤の成分とβ2刺激薬(サルメテロール)の配合剤(アドエア)がある
o 本剤の成分とβ2刺激薬(ホルモテロール)の配合剤(フルティフォーム)がある
アニュイティ
• フルチカゾンフランカルボン酸エステル製剤
• 他の成分との配合剤に関して
o 本剤の成分とβ2刺激薬の配合剤(レルベア)がある
o 本剤の成分とβ2刺激薬及び抗コリン薬の配合剤(テリルジー)がある

 

投稿者: 大橋医院

2023.06.23更新

<ベオーバ>

院長の大橋信昭は排尿問題で長く、苦しんでいましたが、一日、ベオーバを1錠飲むことにより治りました。
薬効分類
β3刺激薬
膀胱を広げ尿道を縮めることで、尿を蓄えやすくし過活動膀胱による尿意の切迫感や頻尿などを改善する薬
詳しく見る
β3刺激薬
• ベタニス
• ベオーバ
効能・効果
• 過活動膀胱の尿意切迫感
• 過活動膀胱の頻尿
• 過活動膀胱の切迫性尿失禁
注意すべき副作用
口内乾燥 、 便秘 、 尿路感染 、 膀胱炎 、 残尿量増加 、 羞明 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 尿閉 、 頭痛
用法・用量(主なもの)
• 通常、成人にはビベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する

投稿者: 大橋医院

2023.06.23更新

<美女への道>
美人の共通点って?
生まれつき顔立ちが整っている人以外にも、なぜかきれいに見える人がいます。実は美人と呼ばれる人には、生まれ持った素質以外に、さまざまな共通点があるのです。まずは美人が持つ共通点を知り、参考にすることから始めましょう。
1:透明感のある肌と顔立ちに適したメイク
肌が白くキメが整っているだけで美人に見えるものです。さらに、自分の顔立ちに合う自然なメイクをしていることも、大切なポイント。肌の透明感と顔立ちに合ったメイクは、美人に近づく秘訣といえます。
2:姿勢が美しく健康的なスタイル
姿勢やスタイルを意識することも重要です。きれいな人は姿勢がよく、ボディーラインが引き締まっています。姿勢がよいと立ち姿が美しいだけでなく、自信に満ちあふれた雰囲気を醸し出すので、一層きれいに見えるのです。また、高い美意識を持っているため、運動や食事管理にも積極的に取り組みます。そのため、体に余分なぜい肉はなく、引き締まった健康的なスタイルを維持できるのです。
3:きれいな眉とバランスの取れた顔
眉の形は顔の印象を大きく左右します。目や鼻・口など顔のパーツのバランスが取れていると、美人に見えるものです。
美人になるために今日からできること
きれいな人の共通点が分かったところで、さっそく今日から始められる「美人になるための方法」を具体的に紹介します。
1:スキンケアやボディケアは念入りに
透明感のある肌を手に入れるためにも、スキンケアは欠かせません。肌のコンディションがよくなれば、ナチュラルメイクでも十分です。自分の肌に合う基礎化粧品を選んで、しっかりとスキンケアしましょう。
美人を目指すには顔だけでなく、髪や手・身体のケアも必要です。きれいにメイクをしておしゃれな服を着ていても、髪がパサついていたり、手が荒れていたりすると台無しになってしまいます。特に薄着の季節は、露出している腕や脚の状態にも気を配りましょう。
2:ゴールデンタイムの睡眠を心がける
良質な睡眠は疲れを取るだけでなく、美容にとっても心強い味方です。睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は新陳代謝を促し、日中に受けた肌のダメージを回復させます。しかし残念なことに、成長ホルモンは30代を過ぎると徐々に分泌されにくくなるのです。成長ホルモンの分泌が活発になる時間帯にしっかり睡眠を取ることが、肌を健康に保つ秘訣といえます。成長ホルモンが活発に分泌されるのは、「ゴールデンタイム」と呼ばれる「22時から夜中の2時頃」です。特に寝入ってからの3時間は成長ホルモンが最も多く分泌されるので、遅くても23時にはベッドに入るようにしましょう。
3:食栄養バランスのよい食事を
美人になるためには、睡眠と同じくらい3度の食事も大切です。栄養バランスが偏っていると、吹き出物などの肌トラブルを起こしやすく、髪もパサつきやすくなります。しかし、忙しいワーママにとっては、毎回栄養バランスのよい食事を作ることは簡単ではありません。頑張りすぎは反対にストレスを感じてしまいます。いつもの食事に野菜スープをプラスしたり、手軽に食べられるバナナなどの果物を常備しておいたりするだけでもずいぶん違うので、できることから始めてみましょう。
メイクやファッションにはどう気を配る?
きれいな人は、メイクのテクニックや服の着こなし方も上手です。メイクやファッションなど、見た目から美人になる方法を見ていきましょう。
美人に見せるメイク術をチェック
きれいに見せようとして、コンプレックスをカバーすることを意識しすぎると、不自然なメイクになりがちです。目を大きく見せるためにアイラインを全体的に太く引いた結果、かえって目が小さく見えてしまうこともあります。それよりも、顔の特徴を生かしてポイントを押さえたメイクをする方が、魅力が引き立ってきれいに見えるものです。アイラインなら、瞳の色に合うアイペンシルを選び、目の形が最もきれいに見える引き方を工夫してみましょう。
メイクやファッションにはどう気を配る?
きれいな人は、メイクのテクニックや服の着こなし方も上手です。メイクやファッションなど、見た目から美人になる方法を見ていきましょう。
美人に見せるメイク術をチェック
きれいに見せようとして、コンプレックスをカバーすることを意識しすぎると、不自然なメイクになりがちです。目を大きく見せるためにアイラインを全体的に太く引いた結果、かえって目が小さく見えてしまうこともあります。それよりも、顔の特徴を生かしてポイントを押さえたメイクをする方が、魅力が引き立ってきれいに見えるものです。アイラインなら、瞳の色に合うアイペンシルを選び、目の形が最もきれいに見える引き方を工夫してみましょう。
ファンデーションも、ただ塗るのではなく下地から丁寧に仕上げていくようにすると、透明感のあるナチュラル肌に仕上がります。さらにチークやリップの色味を統一することで、顔立ちがはっきりとした印象になり、美人度をより高めることが可能です。
きれいめファッションがおすすめ
シャツやタイトスカート・センタープレスパンツなどは、きれいめファッションの定番アイテムです。黒・ネイビー・ベージュなどのシックな色をベースに、トレンド柄のバッグやアクセサリーを取り入れると、こなれ感を演出できます。
足元は姿勢がよく、脚が長く見えるハイヒールが基本です。デニムやTシャツなどのカジュアルスタイルの日も、ヒールのある靴を履くだけできれいめファッションにシフトできます。
外見だけでなく内面も変えていこう
いくら外見が美しくても、ストレスが表情に表れていたり、暗い雰囲気がにじみ出ていたりする人は美人とはいえません。精神状態は外見の美しさに大きな影響を与えますから、内面もしっかり磨いていきましょう。
ストレスは適度に発散
ストレスがたまり気分が落ち込むと、表情が険しくなったり、うつむき加減になったりと、美人からは程遠い状態になります。少しでもストレスを感じたら、早めに解消するのが美人の秘訣です。泣いたり笑ったり、何かに熱中すると気持ちがスッキリしてストレスを発散できます。趣味や好きな食べ物など、自分なりのストレス解消方法を決めておくのがおすすめです。もちろん、普段からストレスをためこまないようにすることも大切です。睡眠・栄養・適度な運動など、生活習慣を定期的に見直し、ストレスフリーな暮らしを心がけましょう。
ポジティブな振る舞いを
どんなに外見がきれいでも、不満をすぐに口にしたり、イライラが顔に出たりする人は、周囲に不快感を与えてしまいます。逆にネガティブな気持ちを表に出さず、いつもポジティブに振る舞える人は、とても魅力的に映るものです。意識してポジティブに振る舞うことで、態度や言葉遣い・表情にも前向きな気持ちが反映されて、自然と美人に近づきます。
美意識を高く持つ
きれいな人は、常に高い美意識を持っています。どうすればきれいになれるのかを考えて行動しているからこそ、美しさを保てるのです。美意識を高く持つと聞くと、高価なコスメをそろえたり、エステに通ったりすることを思い浮かべるかもしれません。そうした行動も悪くはありませんが、もっと簡単に美意識を高める方法があります。例えば「自宅やオフィスをいつもきれいに片付ける」「肌によいとされる食べ物を取り入れてみる」といった、小さなことの積み重ねが、すべて美人につながっているのです。日々の暮らしの中にも、美人になる方法やヒントがたくさん隠れています。美意識を高く持ち、ささいなことでも実行してみることが大切です。

 

投稿者: 大橋医院

2023.06.22更新

<美肌漢方>
今回は、以下の3つの肌トラブルに対して効果が期待できる漢方薬をご紹介します。

• ホルモンバランスの乱れによる肌荒れ
• 熱をもったニキビや吹き出物
• 便秘による肌トラブル

特に女性に多い肌トラブルの原因には「ホルモンバランスの乱れ」があります。
生理の前後など、定期的に肌トラブルが起こるという方は、ホルモンバランスの乱れによる肌トラブルの可能性があります。
このような場合、肌質を改善する漢方薬というより、女性ホルモンや血液の流れを整えてあげる漢方薬が効果を示す場合があります。

当帰芍薬散
当帰芍薬散は、全身の血の巡りを整えることで、女性の悩みである生理不順や冷え性などに効果が期待できる漢方薬です。
当帰芍薬散は、ホルモンバランスが崩れやすい方の肌トラブルの改善にも使用されることがあります。
むくみや水分の代謝を改善する効果も期待できますので、肌荒れだけではなく、顔の血色が良くなったり、肌のトーンがワントーン明るくなるような、間接的な美肌作用も期待できます。

桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸は、気や血の巡りを改善させることで、ホルモンバランスの乱れや生理不順に対して効果が期待できる漢方薬です。
桂枝茯苓丸は、「月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび」などに幅広く適応を持っており、 女性ホルモンの変化に伴う様々な症状改善に効果が期待できます。
生理周期に合わせて肌トラブルが起こるという方にもオススメな漢方薬です。

十味敗毒湯
十味敗毒湯は、体の中に溜まった毒素を体外に排泄する効果が期待できる漢方薬です。
膿を持った黄色ニキビや、患部がジュクジュクしているような傷跡などに使用していくことで、体の中に溜まってしまった熱や毒素を取り除き、徐々に肌を落ち着かせていく効果が期待できます。
膿をもったニキビや吹き出物などを潰してしまうと、肌の深い部分である真皮に傷がついてしまい、クレーターなどのしつこいニキビ跡の原因になります。
十味敗毒湯を使用して患部の熱を取り除いていくことで、炎症性の肌荒れを鎮静化させていくことができます。
便秘による肌トラブル
お通じが悪く便秘傾向の人は、体内に毒素を溜め込んでしまうため、体内の毒素が肌荒れという形で表面化してしまうことがあります。
便秘や胃腸のトラブルに合わせて肌荒れが起こるという方は、肌へのアプローチだけではなく、便通を改善させていくような治療が有効です。
漢方薬の中には、便秘や下痢など、胃腸のトラブルを総合的に改善する効果が期待できるものがあります。
体質に合わせてこのようなタイプの漢方薬を使用することで、便通が改善し、結果的に肌トラブルや肌荒れの改善も期待できる場合があります。
便秘の改善は全身のデトックスにつながるため、肌荒れだけではなく、肌のくすみや顔の血色なども良くなる可能性があります。
(防風通聖散、桃核承気湯、大建中湯、潤腸湯、、、)
六君子湯
六君子湯は、胃腸のトラブル全般に使用することができる漢方薬です。
特に、体力がなく胃腸が弱いタイプの人、食が細い人、疲れやすく虚弱体質の人などに使用されます。
六君子湯によって消化管の機能を高めることで、体内の毒素を排泄し、 効率的にエネルギーを取り込むことができるようになります。
その結果、顔色が良くなり、肌ツヤが改善する可能性があります。

 

投稿者: 大橋医院

2023.06.21更新

<メルスモンガール>
若い希望も夢もある、ビルの谷から谷の手へ、
紺の制服 身に着けて
私は夢見る メルスモンガール
――――――――――――――――
小指と小指絡ませて、あなたと見ていた丸い月
私はメルスモン摂取しながら、
幸せいっぱい、夢いっぱい、
だって、だって、私はメルスモンで幸せなんだもの!
あなたが摂取したメルスモンが更年期を忘れさせた。
ほんの唇 触れただけで いやな更年期は感じないで
あなたと二人、幸せになるの、どうかお願い!
もうメルスモンは、無くならないで!
ごめんね、メルスモン、あなたのおかげで、
動悸、ホットフラッシュ、不眠、イライラはなくなったの
メルスモン ありがとう、もうどこにも行かないで!

投稿者: 大橋医院

2023.06.20更新

女性への美は永遠に:

「ビオチン酸1gr/日、トランサミン3錠、シナール、ハイチオール、ビタメジン、トコフェロールニコチン、ヨクイニンエキス、

ツムラ防風通聖散、チョコラA,ビタノイリン、ヒルドイドローション、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドフォーム、スーグラ、

メルスモン、ミオナール、ツムラ桂枝ぼく遼丸、エクオール、メルスモンプレミアムカプセル、プラセンタエキス15000㎎(清涼飲料水)、、、、、、、、」

美しくなる薬でいっぱい!

投稿者: 大橋医院

2023.06.20更新

枯渇肌とは
枯渇肌とは、表皮、真皮と呼ばれる肌の層ごとにある、きれいな肌を保つための潤いや弾力のモトが、枯渇してしまっている肌のこと。
肌を乾燥から守っている「天然保湿因子(NMF)」や、肌のハリや弾力を保つ「コラーゲン・エラスチン」が加齢によって肌で作られづらくなり、目に見えて乾燥、しわ、たるみなどが増えてくるのが「枯渇肌」の特徴です。

枯渇肌による
乾燥、小じわの原因
肌を乾燥から守る天然保湿因子の減少

肌の外側の表皮層で肌を乾燥から守っているのが、天然保湿因子(NMF)です。天然保湿因子は、水と結合すると「とても蒸発しにくい水」となり、肌の乾燥を防ぎます。
天然保湿因子は、肌のターンオーバーの過程で作られます。年齢とともにターンオーバーの周期は長くなるので、天然保湿因子が作られる機会も少なくなり、肌が乾いてしまうのです。

 

”ヒルドイドローション0.3%、ヒルドイドソフト軟膏0.3%、ヒルドイドフォーム0.3%

投稿者: 大橋医院

2023.06.19更新

<オキシトシン> 大橋信昭
オキシトシンは、幅広い動物種で保存されているペプチドホルモンの1つ。脳の視床下部で作られ、主に脳下垂体を介して血中に放出される。抗ストレス作用や摂食抑制作用を持つ。
また、乳腺の平滑筋に作用して母乳の分泌を促したり、子宮の平滑筋に作用して子宮の収縮を促したりする。内在性のオキシトシンも妊娠・出産時に増加するため、「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」とも呼ばれる。
 オキシトシンは生理的な作用のみならず、社会行動にも関わるとされる。子を世話する母性行動を起こす作用があり、出産経験の無いメスマウスにオキシトシンを投与すると母性行動が起こるなど、様々な動物種でデータが得られている。
 医薬品としては、分娩を進めるための薬として使われる。承認されている製剤にはあすか製薬/武田薬品工業の「アトニン-O」があり、1950年代から販売されている。分娩誘発や微弱陣痛、弛緩出血、流産などを適応とした注射薬だ。神経系や精神への作用は複雑で、未解明の部分が大きいものの、自閉スペクトラム症やうつ病などにもオキシトシンの機能不全が関わっているとされ、これらの治療薬やバイオマーカーの候補としても注目されている。
ホルモン『オキシトシン』は、愛情や信頼などの感情を呼び起こすとされている。しかし、このほどオキシトシを男性被験者に投与した実験によって、この化学物質の「負の側面」が明らかになった。被験者らのエスノセントリック(自民族中心主義)な傾向が増したのだ。
1月10日付けの『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載された論文によると、たとえば、「暴走列車から5人の命を救うために1人を犠牲にすることは許されるか」などといった道徳的ジレンマの解決を求められた場合、オキシトシンの匂いを嗅いだオランダ人男性は、嗅いでいない被験者の場合に比較して、自国民のほうををアラブ人やドイツ人よりも優先して助けることが多かったという。
「オキシトシンに関するこれまでの研究は、バラ色の楽観的なイメージを作るものだった。しかしわれわれは、進化を生き抜いて来た人間の神経システムが、人に、見境無く他人を愛するようにさせるという見方は奇妙だと考えた」と、アムステルダム大学のCarsten De Dreu教授は語る。「今回の研究で、オキシトシンの影響下では、同じグループに属する仲間への優遇が増えることを確認できた。これは、裏を返せば、自分のグループに属さない人を排除することでもある」
オキシトシンは、脳の視床下部で生成されるホルモンだ。愛撫などの性的な状況になると、大量のオキシトシンが血流中に放出される。こうなると、「闘争/逃走」の直感的判断が鈍るとともに、心臓などの器官も沈静化する。
オキシトシンは中枢神経で働く神経伝達物質でもあり、母子の絆や、信頼や愛情といった感情、グループ認識などの社会的行動にも複雑に関わっている。[動物では、他の動物が持つ本来の正常な警戒心を一時的に緩め、「接近行動」を可能にすることで交配を促す働きがあると考えられている。2005年の研究では、オキシトシンを嗅いだ被験者たちは信頼ゲームで「投資家」をより信頼しやすくなることが明らかになった(日本語版記事)]
オキシトシンが人の行動に対してどのような影響を与えるかを確認するため、De Dreu教授らのチームは、オランダ人男性[280名]を60〜70人ずつのグループに分け、それぞれをコンピューターの前に座らせた。
コンピューターからは、5種類ある実験の、いずれかが出題される。いずれの実験も、同じグループの仲間、たとえば同胞のオランダ人に対する場合と、グループの外にいるアラブ人や、(多くのオランダ人がライバル意識を持っている)ドイツ人に対する場合との、それぞれの優遇や偏見を明らかにする目的で考案されたものだ。
いずれの実験においても、少量のオキシトシンを吸引した男性では、ライバル国の人に比べて自国民を優遇する姿勢がより強く、より頻繁に見られた。偽薬(プラシーボ)を吸引した男性にも優遇の傾向は見られたが、その頻度は少なく、程度も軽かった。
戦争と協力の進化:集団間競合と集団内協力の比較認知科学的検討

社会性の進化 / 偏狭な利他性 / 集団間闘争 / 類人猿 / 家畜化 / 自己家畜化 / 集団内協力 / 集団間競合 / 伴侶動物 / 集団行動 / 集団性 / 重層社会 / 人間性の進化 / オキシトシン研究開始時の研究の概要
戦争と協力。この「ヒトらしい」両極的な性質の進化的起源を、実証研究に基づく知見を通して明らかにする。ヒトは集団で殺し合いをすることもあれば、高度な協力関係を構築することもできる。このような性質はどのように進化したのだろうか。チンパンジー・ボノボを中心とする進化の隣人、家畜化を通してヒトという他種とさえ親和的な関係を築くようになったイヌ・ウマをはじめとする伴侶動物を通して、比較認知科学の視点から考察する。自然環境で自発的に形成される社会集団の研究、および飼育下での綿密な認知実験、これらを組み合わせることで、多層的な視点から戦争と協力の進化について明らかにする。
研究実績の概要
戦争と協力。この「ヒトらしい」両極的な性質の進化的起源を、実証研究を通して明らかにするのが本研究の目的である。ヒトは集団で殺し合うこともあれば、高度な協力関係を構築することもできる。どちらもヒトの専売特許だと考えられてきた。このような性質はどのように進化したのだろうか。
まず研究を始めるにあたり、協力行動を集団協力と二個体間協力に分け、チンパンジーが得意とする集団協力は外集団脅威に対抗する形で進化し、ボノボがみせる二個体間協力は自己家畜化による寛容社会で育まれたという仮説を提唱した(山本 2021; Yamamoto 2020)。この仮説を検証するため、飼育チンパンジー集団に対して知らない個体(外集団)の音声を流すプレイバック実験をおこない、外集団の脅威が内集団の結束を高めることを明らかにした(Brooks et al. 2021a)。また、チンパンジーとボノボの社会性について、オキシトシン投与がアイコンタクトに及ぼす影響を検証することによって、生理反応レベルでの種差を見出した(Brooks et al. 2021b)。ヒトとボノボの共通点として自己家畜化が挙げられているが、家畜化プロセスが社会性におよぼす影響を検証するためには、家畜化された動物での研究が欠かせない。ウマでおこなった研究からは、ウマが他者の知識状態を理解するという高度な社会的認知能力が明らかとなった(Trosch et al. 2019 )。さらに、ドローンを用いたポルトガルの野生ウマ集団の研究では、かれらの社会が重層構造を持つことを見出している(Maeda et al. 2021)。ヒトの重層社会の萌芽をウマ社会に見出した成果である。
これらの成果を、査読付き英文学術論文10本、英文著書分担執筆2本(以上、研究代表者分のみ)等にまとめて発表した。
現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
集団性、とくに集団間競合と集団内協力をキーワードに、類人猿2種・伴侶動物2種を主対象とした統一的な比較研究を実施する研究環境を整えた。自然環境で自発的に形成される社会の研究、および飼育下での綿密な認知実験を組み合わせるという世界的にもユニークな研究である。とくに野生ボノボの研究では、1970年代からの長期調査が続く熱帯多雨林での研究(分担者の徳山奈帆子が担当)だけでなく、これまでほとんど研究がおこなわれていない乾燥林でのボノボの行動調査を軌道に乗せることができた(Onishi et al. 2020)。2019年度終盤からはコロナ禍のため海外調査はすべて停止せざるをえなくなったが、国内調査に重点をシフトさせることで、研究計画全体に大きな遅れや問題は出ていない。ステイホーム期間にはデータ分析・論文執筆を進めることで、順調に成果をあげることができている。すでに、主要動物種4種のすべてで論文を公表できていることがその証である。
今後の研究の推進方策
引き続き、類人猿2種・伴侶動物2種を主対象に、自然環境下での観察研究と飼育下での実験研究を組み合わせて戦争と協力の進化について解明を進める。コロナ禍が落ち着きしだい、海外での調査を再開する。ただ、それにはまだしばらく時間がかかることが見込まれるので、海外の研究者との連携を強化することで、コロナ禍終息を待たずに海外調査地でのデータ収集がおこなえる新しい体制作りに取り組む。
飼育下の研究では、私たちがこれまでに確立したオキシトシン経鼻投与の手法を用い、上記全4種すべてでの比較研究ができる環境を整えた。集団全個体にオキシトシンを投与して社会ネットワークの変化を調べるなど、世界でも例がない最先端の研究を推進したい。また、ウマについては、高い社会的知性とともに重層社会というヒトとの共通点が見いだされた。このような複雑な社会でみられる彼らの集団意識というものを、観察・実験を通して明らかにする。
ヒトに進化的にもっとも近いチンパンジー・ボノボ、家畜化を通して同種のみならず他種であるヒトとも協力関係を築くウマやイヌを対象とし、彼らがもつ社会性および社会的認知能力を通して、「ヒトらしさ」の進化とその認知メカニズムが解明できると期待できる。

 

投稿者: 大橋医院

2023.06.19更新

新たに登場した肥満治療薬:セマグルチド 大橋信昭
新たに登場した肥満症治療薬
肥満症治療薬としてセマグルチドが新たに承認されましたが、どのような薬なのでしょうか。
 今回承認されたセマグルチドはGLP-1受容体作動薬と呼ばれるもので、2型糖尿病の治療薬としてすでに使用されている「オゼンピック」などと同じ成分です。空腹感を軽減したり、満腹感を高めたりすることで、食事量を抑えて体重減少を促します。日本人を含む東アジア人の肥満症患者を対象に行われた臨床試験(STEP6試験)において、週1回のセマグルチド2.4mg皮下注射による体重変化率は、68週間でプラセボ群の2.1%減に対してセマグルチド群では13.2%減と、セマグルチド群での有意な体重減少効果が示されました。
 GLP-1は小腸から分泌されるホルモンの一つで、インスリンの分泌を促したり、食欲を抑制したりする働きがあります。この薬の優れているところは、血糖が高い時にだけ作用して血糖を下げるということです。血糖が低い時にはインスリンは分泌されないため、糖尿病ではない人にも使用できます。
 糖尿病治療薬として使用する場合の1mgでも一定の体重減少効果がみられるため、これまでの2倍以上の量を使用できることで、高い効果が得られることが期待できます。また、週に1回の皮下注射ということで、患者さんにとっても使いやすい薬になるのではないかと思います。
投薬に加え、行動変容を促すことも必要
セマグルチドの投与をやめるとリバウンドは起こるのでしょうか。
 肥満症の治療の目的は、体重を減らすこと自体ではありません。減量によって健康障害を改善したり予防したりすることで、生活の質(QOL)を高めることが目的です。
 セマグルチドは食欲を抑制しますが、薬を投与しているからといって、以前と同じような食生活や生活習慣を続けていると、十分な効果は期待できません。肥満症の人は、減量や健康障害が改善してもリバウンドしやすいため、基本的には食事療法や運動療法を併用するとともに、行動変容を促すことが必要となります。そして、食事や運動、行動を自分で変えることのできる人の方が得られる効果も高いため、このような場合には薬の量を減らしたり、あるいは止めたりしても、うまくいく可能性はあると思います。
 肥満症治療においては、栄養士や理学療法士をはじめとする、多職種によるチーム医療が求められます。セマグルチドは、おなかが空きにくくなったり、すぐに満腹感を感じて多くの量を食べられなくなったりします。たくさん食べることに幸せを感じる人にとっては苦痛と感じられるかもしれません。また、精神疾患は肥満に関連した健康障害の一つであることから、メンタル的なフォローを必要とする人も少なくありません。
 肥満症はさまざまな健康障害を合併する疾患なので、内科だけでなく、外科や産婦人科、整形外科などの先生方と連携しながら総合的な診療を行うことが重要となります。日本肥満学会は2018年に、疾患の領域を超えて肥満症対策に取り組むことの重要性について述べた「神戸宣言2018」を発表しました。肥満症治療においては、社会も含めて多面的な協力が必要不可欠です。
さまざまな肥満症治療薬が開発中
肥満症診療ガイドラインの改訂版では、OTC薬として承認されたオルリスタットについても触れていますが、注意すべき点などはありますか。
 オルリスタットは、食事由来の脂肪吸収を抑制するリパーゼ阻害薬で、健康障害を伴わない肥満者に対して内臓脂肪減少効果が期待される薬です。海外では医療用医薬品として開発されていますが、日本では医療用医薬品としてではなく、ダイレクトOTCとして今回承認されました。
 以前、同じリパーゼ阻害薬のセチリスタットが肥満症治療薬として承認されたことがありましたが、日本では販売までには至りませんでした。『肥満症診療ガイドライン2016』で、初めて肥満症治療薬の適応・評価基準案が示されましたが、セチリスタットでは3%以上の体重減少効果が得られたほか、脂質異常症や糖尿病の改善など、適応・評価基準案で推奨した効果が見られただけに、肥満症治療薬として販売されなかったことは非常に残念でした。
 今回OTC薬として承認されたオルリスタットは肥満症治療薬ではないため、肥満症の方はこの薬を使用することはできません。肥満症になる前の方を対象とした市販薬になりますが、購入の際には薬剤師が糖尿病や高血圧、脂質異常症といった疾患がないことを確認しなければ販売できないような体制がとられます。
 セマグルチドもオルリスタットも2022年版のガイドラインの発表時にはまだ承認されていませんでしたが、本ガイドラインには、これら新たに承認された治療薬をはじめ、現在開発中の薬などに関する情報も記載しています。
他にも肥満症治療薬が次々と開発されているそうですね。
 現在、さまざまな肥満症治療薬が開発されています。GLP-1受容体作動薬系以外にも、GIP/GLP-1受容体作動薬が糖尿病治療薬として今後発売されますが(編集部注:取材後の4月18日に発売)、肥満症治療薬としての臨床開発が進んでいます。GLP-1/グルカゴン受容体デュアル作動薬などの治験も進行中です。また、胃から分泌されるグレリンというホルモンの作用を抑えるタイプの薬剤も開発中で、特殊な遺伝的肥満症に対する臨床試験の結果が海外から報告されています。さらに、海外では10歳代を対象にしたセマグルチドの治験も行われています。
 今後、肥満症においては、さまざまなメカニズムを持った新薬が開発される可能性があり、開発の進捗が大いに期待されます。
(了)

 

投稿者: 大橋医院

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