<二宮金次郎とカラス>
大橋医院 院長 大橋信昭
二宮金次郎はいつも立ちっぱなしで、薪を背負い、労働しながら、勉強も一時も休まなかった。それを、金次郎の上空を飛びながら、話しかけてきた。「おーい、金次郎!そんな立ちっぱなしで、重い巻きなんか背負って、何を勉強しているのだ!たまには、下へ降りてきて、横になり、おいしいお菓子を、金丸堂からかっぱらってくるから、ゆっくりしなよ。気の毒でしょうがない。」「かっぱらいは犯罪じゃないか!僕はそんなお菓子食べないよ。それより、カラスだろ!僕の頭の周りを旋回して、髪の毛を引きちぎって来るのは、お前だ!禿げ頭になってしまったじゃないか!」「貫禄出来てよいよ。」「やかましい、僕は、一生懸命勉強して、貯金も着物も隠してあるから、立派な学校へ行って、政治家になり、総理大臣になり、今の日本を世界一、良い国にしたいのだ。」カラスは、金次郎の頭の上を飛びながら、「偉いものだ!お前の同級生たちは、野山で遊びまくり、禁じられている男女交際に夢中だよ!そういえば、金次郎に恋をして、ご飯もろくに食べられなくなっている女の子をしようか?。紹介して、恋人になってやれよ!」「僕は、そんな暇があったら、勉強をもっとして、日本の国民を幸せにしてあげる立場、政治家か、教師でもよい、何とか工夫して平和な日本にしたいのだ。そうしたら、この巻きも降ろして、ベンチに座り、お菓子をごちそうしてくれよ。」「偉いものだ、他のカラスにも、言っておくよ。日本二宮カラス党を作って、明日のご飯にも苦労している人、子供が病気なのに、お医者さんにも見てもらえない人、両親の介護で疲労困憊の人、今、苦しんでいる善良な市民を一刻も助け、賄賂、談合など貴重な日本の税金を窃盗している人、暗闇で悪党暴力団がいっぱいいるが、皆無にしたいのだ。乳幼児の安定な食料の確保、ワクチン接種や健診をはじめ、両親の暖かい愛を受けながら、幸福に成長させたいのだ。」上空でカラス党御頭は、涙を食べながら、「俺たちカラスに任しときなよ!日本中のカラスに命令して、世界で一番幸福な国にしようぜ!」「俺も薪を背負って立ちっぱなしではいけない!日本中の勇士を集めて戦うよ。一生懸命,全力を尽くせば夢はかなうよ。両親を楽に暮らさせたいよ。」「おー!カラスと二宮の約束だ。有言実行だぜ。」「カラスよ、平和が来たら、あの公園で仲良く金時を食べようよ。おごってあげるから。何をケチなこと言うな。俺たちカラス党がおいしい”平和定食”をごちそうするよ!明日の日本のために硬い約束だ。」「わかった、二宮の道に異言はない。」
2023.11.30更新
二宮金次郎とカラス
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2023.11.29更新
美しくなる薬
メリスモン(プラセンタ)の筋注、防風通聖散(気持ちよいお通じとスリムに)、五苓散(むくみ消失)、人参養栄湯(元気がつくし、やる気がみなぎる)
アルファカルシドール(骨を丈夫に)ユビデカレノン錠(ノイキノン,Co-ennzaimuQ10、体の芯から美しさが蘇る)、リーゼ(心を穏やかに、笑顔が素敵に)
トコフェロールニコチン(血流改善、しもやけに有効)、アリナミンf(ファイト増強)、トランサミン(全身の皮膚を美しく)、チョコラA(お目目が潤む)
ニコチン酸アミド(体の毒素退治、いい体臭、男性が魅惑される)ビオチン酸(ビタミン、ミネラル、DHCが配合)、シナール(ビタミンシー:皮膚を白く、美しく、免疫強化)
ヨクイニン(40代を過ぎると肌の天然保湿因子が枯渇。肌の内側から潤いと弾力を育てる天然成分が含まれている。肌を乾燥から守っている「天然保湿因子」や、肌のハリや弾力を保つ。
コラーゲン。エラスチン」が増加します。ハイチオール:肌代謝力ハイチオールヲ巡らせて、シミを取り除きます。
ヒルドイドローション、ヒルドイドフォーム、ヒルドイドクリーム:肌の乾燥をしっとりと
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2023.11.27更新
叱られて、強くなる!
<叱られる、叱られて、悪いところを大声で指摘されて>
大橋信昭校医
今の中学生は、実に情けない。少し、先生が強く注意したぐらいで、
泣きじゃくり、お母さんに言いつける。お母さんも私の子が、悪口を言われたと学校へ、文句を言う。実になさけない!
私の患者さんで、今のように甘やかされて、叱られたこともなく、大会社に就職した。当然、仕事を覚えて、一人前の会社員にならなければいけない。私に言わせれば,やさしい上司が仕事の段取りを、あるいは気を付けなければいけないことを説明された。その子は、社長にパワハラを受けたと怒鳴り込んだ。叱っていない上司は,社長から、大変怒鳴られ、10日の休みをもらい、うつ病,パニックになった。
私たち医師の職場でも,相手は患者さんであり、命がかかっているから、強く注意する。すぐに、部長、院長に、あるいはお母さんに病院でいじめられたと説明する。実になさけない。私など研修医のころは、上司、部長、医局長、院長から、大声で叱咤され、四面楚歌の心境になった。しかし、いい医者、患者の命を考え、我慢した。
中学時代でも、国語の時間に、文章を誤って発現したり、英語の時間に、当たり前の単語の意味が分からない場合、”前に来い“と怒鳴られ、教団の前で、硬い棒で頭をこづかれたり、そんな簡単な英単語も知らずに今まで勉強をしてきたのか、耳がふさがる声で怒鳴られ、ついに泣きじゃくる女性とも見てきた。理科でも、算数でも、体育でも、
一つ間違えば、怖い説経を受けた。しかし、それは、自分が悪いのであって、自己反省して、強く立ち直らねばならない。お母さんに、愚痴を言うのは馬鹿げている。そんなことしたら、私たちの時代は母や父からも、怒鳴られるし、へたしたら往復びんたである。わるいのは自分だ。誰のせいでもない。それぐらいで、うつ病に罹患したり、不登校になっていては、実社会で働く時代が来たら、誰も相手をしない。今、日本は大事なお米を作る人がいなく老人ばかりで、5年もしたら、日本人の主食のお米がなくなるかもしれない。君たち、中学生は若いし体力もあるし、情熱をもってお米作りを助けてあげるとよい。地震、台風、豪雨で住む家が破壊されて困り切った家族の悲惨な現場でボランティアをやるとよい。強く、優しく、人の悲しみを助けてあげる中学生が、クラスの中にほとんどを占めるとよい。将来の日本をしょって立つ君達だ。強く、優しく、日本を世界の誇れる国にしてほしい。強く望んでいる。(完)
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2023.11.19更新
父と私の昭和任侠伝
<父と私の昭和任侠伝> 大橋信昭
1) 父は決して、暴力団員ではない。れっきとした一般市民である。
石油販売業として、毎日、汗水流して働いていた。子どもの私には理解できないが、岐阜のXX暴力団の組長、yyの組長ととても仲が良かった。常識で、yy市民は組長だけは避けて通る。ところが、組長の子供が保育園に2人とも入る年ごろになった。どこの保育園、幼稚園も拒否したが、父が厚いジャンバーでサングラスを訪問した保育園は入学許可が下り、新入生である。どうしてそんなことになるのか、組長は多大な感謝であった。この子たちが、将来OO中学で番長になり、その中学は大変困った。廊下を自転車で走りまくり、屋上で煙草をふかし、注意した先生の車は、傷だらけで修理不能であった。
怖い組員に保護された子供は、授業妨害の天才であった。
2)昭和20年代から30年代後半までは、暴力団員は、肩やら腕やら入れ墨だらけで、コツコツ商売をしている、店主に因縁を付けた。みんな、父に助けを求めた。あっという間に解決である。平和な市民生活が、一般市民に戻った。どういう技術か、暴力か平和が訪れた。
3)ある日曜日、父は事務所に隠れていたが、まともに入れ墨入りの男と指が2本無い輩がガソリン泥棒に、父の店に侵入した。父は猛烈なスピードで、盗賊の首を絞め、事務所に入れ、殴る、蹴るで、この二人は死ぬかも知れなかった。母はyy事務所の家来であることを知っているらしく、親分、組員が連れ戻しに来た。父は「もっと、焼きを入れてやれ!」恐怖の叫び声をあげた。これ以上の暴力はいけない。
ある日、父はぶらりと、暴力団事務所を訪れ、子分衆がいっぱいる中、「組長、お前、かたぎになれ、命懸けで働き、一般市民の苦労も理解しろ!」といって、無傷で帰宅した。普通の市民ではできない。
3)父は許可を持っているのだろうが、いつも日本刀を磨き、振り回し、畳に突き刺したい、元の刀の鞘に入れ、上機嫌であった。鉄砲撃ちも趣味であり、町内を子分にして、よく山奥に行き、猟をした。鉄砲で、ウサギ、野鳥、猪、特に雉をしとめるのがうまく、剝製にした。
私が嫌だったのは、まだ生きている半殺しの獣を、完全に目の前であの世に行かせた。かわいそうであった。父の許せない趣味に、家の中でネズミを鉄砲でまともに打ち殺すことである。ねずみの肉片はバラバラである。
4)父は町内の人たちと、ボーリングクラブ、釣りクラブ、野球チームで遊んだ.私が許せないのは、ネズミを捕まえて水死させ、超高級菓子屋の箱の中にいれ、丁寧に包装し、道端にばらまき、一般市民の動きを観察することであった。中はねずみの死骸とも知らずに、交番に届ける人や、おいしいものを拾ったと我が家へ持って帰る人に分かれることであった。父は、この結果を楽しみにしていた。私は許せぬ悪趣味だと思った。
5)おじさん(父の弟)が、祖母が死んだのに葬式も上げないのか?墓場の場所をかってに変えやがった。この件で、自宅で殴り合いになったが、おじさんはかなり痛いパンチをうけ、ノックアウトされ、しょんぼり帰った。父は、弟に許しもえずに、息子が医師であることも考え、大学病院に祖母の献体をしたのである。医学生は勉強になったと思う。冬には、合同葬儀をして、厚生労働省からお礼の症状もいただいている。私も僕で2遺体、解剖をして、将来医師になった時、本当に役に立っている。
6)私は中学に入り、野球部に入り、かなりの長打者バッターで打順5番、よく勝利へ導くヒットを打ったが、やはり医学部志望が強く、やる気がなくなり、打順も6番、7番、8番、ついに補欠となった。そんなときにこそ、父はバックネット裏で私を睨んでいた。その後の活躍もなく、父は野球場には来なくなった。
7)私が医学部に合格した時、おめでとうも、うれしそうな顔もしなかった父は,近所、親戚,友人にはくどい自慢をしていた。
8)時はながれ、私も医師として経験を積み、故郷で診療所を父と開業した時、父は診療所の5階の天上に上り、ここは、私と息子の城である。大声で叫んだ。
9)父が64歳になった時、極端に元気がなくなり、食欲もなく、私は思わず自分の診療所で、胃の検査をしたが、スキルスであった。余命6か月と思った。床に伏した父から、これからの父なき、私独り立ちの人生の遺言を2時間は聞いた。私の予言通り、11月29日に父は昇天した。魂がそっと抜け、急に父は、何か抜け殻になったみたいだ。
10)父よ、ありがとう、厳しい教えのもとに、殴られ、蹴飛ばされ、曲がったことは許さぬ姿勢は厳格であった。父のおかげで、今も一生懸命、開業医として頑張っているよ。これからも命ある限り医学に一直線、本当のいい医者を目指すよ!
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2023.11.17更新
どこまで信じてよいのか、無き母の物語
どこまで信じてよいのか、無き母の物語>
大橋医院 院長 大橋信昭
私は、ここまで大切に育ててくれた母(5年前に他界した)の思い出について、いくつか書いておきたいと思う。これを読んで、天国にいるだろう母が立腹して、
化けて出てきたらとても怖い。
(1) 茂ちゃん:僕が中学のころ、茂ちゃんという脊椎カリエスで、脊椎の顕著に変形した18歳ぐらいの男性を、長崎から、わざわざガソリンスタンドの店員として母は、強引に寮に住まわせ、労働させた。母はよく私に茂ちゃんと、母の実家との関係を説明した。戦後の混乱期に、橋の下に捨てられ、かわいそうに泣きじゃくる、幼児を放置してはいけないと思い、抱き上げて、いつも御願いに伺っている神主さんの所へ連れて行った。神主さんが言うには「この子は、あなたの家の宝物です。大切に育てなさい!」との御言葉をいただいた。実家は、神主さんの言う通り、大切に育てた。実家が茂ちゃんを育てたことで栄えたか、不明であるが、茂ちゃんが20歳を過ぎたころ、母は大垣に強制連行した。店員として奴隷扱いした。精一杯働いた彼は,3年後夜逃げして、長崎に戻った。5年後、長崎に遊びに行った私は、茂ちゃんは、いとこであり、血のつながった大切な血縁者であった。どこから、橋の下で、泣いている茂ちゃんを、抱きかかえ育てたか、この話は、大嘘である。俗言葉で“せむし男”が身内にいるのを、母は僕に知られたくなかったのである。ばかげている!僕は母の美談として何度も聞かされた。
(2) 学歴疑惑:母は元薬剤師であったそうだ。病院で忙しく働いている時、病気でもなさそうな父が、母の周りをうろつき、今でいうストーカーなのか、大恋愛のきっかけになったそうである。この話が出ると、将来は医師になりなさいという、くどい説経が始まる。説教はどうでもいいが、母の薬剤師の免許証は一度も見たことがない。単なる女子学生ではないことを、僕に強調したかったのかもしれない。母への僕の学歴疑惑がおきた。
(3) 父は,大垣市ではやくざと付き合い、警察に寝ているところを3度も刑務者に連行され、両親から勘当され、流れながれ、長崎市にたどり着いた。そこで、博打で一儲けし、20歳を過ぎたばかりで、庭付きの一戸建ての日本家屋に住んでいた。母と恋愛関係に堕ちた。母はある早朝の急行で、父と駆け落ちした。結婚式は挙げていない。何故かその時は、私はその電車に乗っているのである。戸籍謄本からして間違いがない。物心ついたころ、僕は父と母が大げんかをして、母の左指にはめていた結婚指輪(?)を、父は水門川に捨てた。母の話からすると、私はどうして長崎に生まれたのか、大垣市で、その後人生を送ったのか、父は本当に日本家屋を建てたのか、母の話では,全く疑わしい。
(4) 僕は子供のころから、読書が好きで、暇があれば、本を読みふけっていた。あまりにも読書がひどすぎ、学校の勉強が疎かになった。母は下がった通知表を見て激怒し、僕の髪をつかみ、よく借りてくる近所の貸本屋の経営者に、昨日、借りたばかりの本を、店の本棚に投げ捨て、「この子には本を貸さないで!」と恫喝した。貸本屋のおばさんはびっくりしていた。しかし、母が勉強に読書は有害であると主張するが、エロ本ではなくれっきとした世界純文学全集がほとんどであった。僕は隠れて、ドストエフスキーや、夏目漱石、芥川龍之介など、こっそり乱読を続行した。
(5) 僕も人並みに、成長と共に、男性ホルモンが旺盛になり、書くことができない男性兆候が出現した。母は、僕の恋愛を極度に嫌い、禁止した。しかし、好きな異性が何度となく、現れ、デートをするたびに失恋を繰り返した。母は恋愛結婚である。矛盾だらけ!
(6) 僕のお菓子屋さんへ行く毎日のおこづかいは10円であり、当時サラリーマンの給料は一万円をわずかに超すぐらいであった。僕を名古屋の松坂屋に強制連行した。女性特有の長いウィンドーショッピングであった。僕は、本を買ってくれなければ付き合わないといった。禁止された文学本は最後に勝ってくれる約束であった。しかし、どうしたのか、5階の女性もの売り家に、今ではいくらに相当するのか、計算できないが、一万円札が、落ちていたのである。母は直ぐに、靴で一万円札を踏み、周囲に注意をしながら、自分のハンドバックに入れた。落し物は届け出をする気は全くない。やがて、松坂屋に放送がかかった。“只今、一万円を落とされたお客様がお見えになっていますが、心当たりのある方はご連絡ください”母は全く無視をして、僕が逆に彼女を睨みつけたら、その一万円から顕微鏡を買ってくれた。
(7) 母も年を取り、70歳代になったばかりに、交通事故をした。前を自転車でよろめくお爺さんをひき殺した。警察沙汰になった。夜遅く帰宅した母は、「とても、優しい刑事さんで助かった。明日、お通夜にはいくようにと注意されただけだ。」といった。人を自動車で跳ね飛ばし、死に追いやったのに、まったく反省がない。翌日のお通夜帰りに「大勢の親戚に人殺しと怒鳴られちゃった。」笑顔さえ浮かび、僕は複雑な言葉にならない心境になった。
(8) 母は変形性膝関節症で晩年、苦しんでいた。大垣中の整形外科、接骨院に通った。それだけのことで、極めて時間をかけて、厚化粧をし、高価なドレスを、接骨院を変えるたびに、たっぷり時間をかけて変身した。僕はどこかのパーティーかお花の先生(池坊教授)としての変身かと思っていた。
(9) 母は長崎のまともな被爆者であり、僕も被爆者2世である。母の厳しい教育は、骨身に来ることが多かった。僕は、母の言う通り、生きてきた。クラス委員に選ばれるような人間になれ!岐阜高校に行け‼医学部に行け!国家試験は絶対に合格しろ!医者になっただけだはだめだ!医学博士もとりなさい!郷里に帰り、開業しなさい。お嫁さんは私が決めてあげる、恋愛結婚禁止、お見合いの連続、12人目の今の家内には、母は強く推薦した。その理由として、手が荒れている、よく働くいい嫁になると強く主張した。私も気に入り、今も12番目のお見合い相手と夫婦間家にある。
(10) <結論>:母の言う通り人生を歩めば問題なし!!(完)
投稿者:
2023.11.14更新
私は医学に猛烈に夢中だ!
私は、今、昨年の117回、医師国家試験問題を解いている。
正解率、100%、さすがに私はプロだ。学生とは違う。
すぐに、正解がわかる。それだけではいけないので、誤分をじっくり読む。
どこが誤っているのか、じっくり考える。昼間の隙間の時間、夜2時間、みっちり勉強して、医学のレベルを上げるのだ。
患者さんの命を、助けることに繋がるはずだ。
投稿者:
2023.11.08更新
スマホで、頚髄症を判別
自覚症状が乏しい頸髄症、診断までに悪化することが多い
東京医科歯科大学は6月6日、スマートフォンを使用した頸髄症の疾患スクリーニングおよび重症度推定の可能性を示したと発表した。この研究は、同大大学院医歯学総合研究科運動器機能形態学講座の藤田浩二講師、井原拓哉助教、慶應義塾大学理工学部情報工学科の杉浦裕太准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Digital Health」にオンライン掲載されている。
頸髄症は、しびれや疼痛、巧緻性・歩行の障害などを引き起こす進行性の疾患であり、疾患の悪化とともに日常生活に大きな支障をきたす。頸髄症は専門医の診察とMRI検査により診断されるが、疾患初期には自覚症状が乏しいことや診察に専門的な知識を要することから、専門医による診断までに時間が経過し、病気が悪化してしまうことが多く、さらに重症化した頸髄症に対して手術を行っても予後が良くないという課題がある。そこで、適切な時期に適切な介入を施すために、頸髄症の早期発見を目的とした簡便で精度の高いスクリーニング手法を確立し、重症化する前に病気をスクリーニングすることが望まれている。
スマホ撮影で手指の21部位の位置を推定、特徴的な指の動きを取得
今回の研究では、頸髄症患者に特徴的な指の動きである「ミエロパチーハンド」に着目し、手指の開閉を10秒間に可能な限り速く繰り返す検査である10秒テストを解析した。従来、10秒テストでは、10秒間に開閉できた回数のみに着目しており、テスト中の指の細かな動きはテスト結果に反映されていなかった。しかし指の細かな動きにこそ疾患特有の動きが含まれており、これを解析することで、より精度良く頸髄症の有無を判別できると考えた。さらに研究グループは、専門的な機器や経験値によらず、簡便にスクリーニングを達成するために、一般的なスマートフォンで撮影可能な動画からデータの取得を行うことを考えた。具体的には、前述の10秒テストをスマートフォンで撮影し、録画した動画からMediaPipe Hands(Google社が開発した、AIを用いて任意の画像中から手指の21部位の位置を推定する技術)を用いて、手指の関節の位置を推定することで、10秒テスト中の特徴的な指の動きを取得することにした。疾患の有無の判別には、精度の一層の向上のために機械学習の手法を採用した。さらに質問票を用いて疾患の重症度に関する情報を収集し、この質問票の点数の予測も行った。
別の特殊な機器よりも頸髄症患者を精度よく判別することが可能
上記手法を用いて疾患の有無を判別した結果、頸髄症患者22名、頸髄症がない被験者17名を対象とし、感度90.9%、特異度88.2%、AUC 0.93という非常に良好な結果を得た。さらに、疾患の重症度の予測に関しても相関係数0.67-0.79という良好な結果を得た。過去に同グループが特殊な機器を用いて行った報告の判別精度(感度84%、特異度60.7%、AUC 0.85)よりも、簡便な機器でさらに高い精度で判別することが可能となった。
誰にでも手の届くツール、手の運動に変化を示す他の疾患への応用も期待
今回の研究は、正確で簡便な頸髄症のスクリーニング手法の確立を目指して行われた。10秒テストは特殊な知識を必要とせず、スマートフォン動画は特殊なデバイスを必要としない。さらにMediaPipe Handsと機械学習は、システムを構築すればクラウド上で情報処理を行うことも可能であり、スマートフォン1台でスクリーニングを完結することも可能である。また、研究結果である疾患の有無の判別精度も非常に良好であり、重症度の推定も今後精度を高めていくことで十分実利用可能になると期待される。
「今後、本システムが社会実装されれば、専門医の診断に依存することなく、地域の非専門医のみならず患者自身が日常生活空間で頸髄症のスクリーニングを行うことが可能になる。誰にでも手の届くツールができることで、当初の目的である頸髄症の重症化前のスクリーニングを達成でき、必要な時期に必要な医療を提供する機会の創出につながる。さらに症状悪化後の治療を減らすことによる医療費の削減にも寄与できる。また、本手法は手の運動に特徴的な変化をもたらす他の疾患にも応用できる可能性があり、頸髄症に限らない簡便で正確なツールとして幅広い医療への貢献が見込まれる」と、研究グループは述べている。
投稿者:
2023.11.01更新
誓い!最新医学についていくぞ!大橋信昭医師は現役です。
昨日、肺高血圧症の講義を受けた。2か月前にはよく理解できたのに、今度はギブアップであった。
すごいスピードで医学は進歩していく!僕は負けないぞ!復習に復讐!今の医学についていくのだ!
岐阜県大垣市伝馬町大橋医院の院長、大橋信昭は、現役の燃える意思を持っています。
患者さんのためなら、全力投球!お任せを1!!!!!
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