大橋院長の為になるブログ

2022.01.15更新

米製薬大手ファイザーは14日、新型コロナ用の飲み薬について、日本での製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。特例承認の制度に基づく早期の審査を求めるとしている。承認されれば、軽症者向けとしては昨年12月から利用が始まっている米メルク社製に続いて、二つ目の経口治療薬となる。

 申請した薬は米国での名称が「パクスロビド」で、昨年12月に米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を受けた。ウイルスの増殖に必要な酵素の作用を阻害する新薬と、その効果を持続させる抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の既存薬を組み合わせたものだ。

 米メルク社製の「モルヌピラビル」(販売名ラゲブリオ)と同じく、重症化リスクの高い患者が対象になるとみられる。日本を含む各国で実施された国際的な臨床試験(治験)では、発症から5日以内に投与した場合、偽薬を投与したグループに比べて、入院したり死亡したりするリスクを88%減少させたという。感染が拡大しているオミクロン株への効果についてファイザーは「実験では、抗ウイルス活性を維持している」としている。

 オミクロン株の感染が広がるなか、各国はパクスロビドの確保を急ぐ。ファイザーは日本で承認された場合、200万人分を供給することで昨年12月に日本政府と合意している。(渡辺淳基)

 

投稿者: 大橋医院

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