大橋院長の為になるブログ

2022.01.12更新

軽微な急性虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)患者に用いるクロピドグレル+アスピリンまたはチカグレロル+アスピリンの抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の脳卒中再発または死亡の予防効果をネットワークメタ解析で検討。無作為化臨床試験5件(患者計2万2098例)を解析対象とした。

 その結果、脳卒中再発および死亡の予防で、クロピドグレル+アスピリン(ハザード比0.74、95%確定区間0.65-0.84)およびチカグレロル+アスピリン(同0.79、0.68-0.91)はアスピリン単独よりも優れていた。クロピドグレル+アスピリンとチカグレロル+アスピリンの効果に統計的有意差は見られなかった(同0.94、0.78-1.13 )。両DAPTレジメンともアスピリン単独に比べ大出血発生率が高かった。クロピドグレル+アスピリンはアスピリン単独(同0.82、0.74-0.91)およびチカグレロル+アスピリン(同0.85、0.75-0.97)よりも機能障害リスクが低下した。

投稿者: 大橋医院

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