大橋院長の為になるブログ

2021.11.11更新

未治療または単剤療法実施中の高血圧患者591例を対象に、降圧薬を4分の1用量ずつ含有する超低用量4成分配合剤(イルベサルタン37.5mg、アムロジピン1.25mg、インダパミド0.625mg、ビソプロロール2.5mg)の有効性を第III相無作為化二重盲検試験で検討(QUARTET試験)。主要評価項目は、12週時の医療従事者がいない環境で測定した診察室収縮期血圧(unattended office systolic blood pressure)とした。

 その結果、対照群(イルベサルタン150mg単剤療法)に比べると、超低用量配合剤群は、収縮期血圧が6.9mmHg低く(P<0.0001)、血圧制御(通常診察室血圧140/90mmHg未満)率が高かった(76% vs. 58%、相対リスク1.30、95%CI 1.15-1.47、P<0.0001)。有害事象関連の治療中止率に群間差はなかった(4.0% vs. 2.4%、P=0.27)。12カ月間投与を継続した部分集団では、超低量配合剤群の方が対照群よりも52週時の平均収縮期血圧が7.7mmHg低く、血圧制御率が高かった(81% vs. 62%、相対リスク1.32、1.16-1.50)。

投稿者: 大橋医院

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