大橋院長の為になるブログ

2021.04.06更新

ALK陽性肺癌:

<ALK陽性肺癌>
ALK陽性肺がんとは?
ALK融合遺伝子という遺伝子異常が原因の肺がんをALK陽性肺がんといいます。
肺がんのうち、非小細胞肺がんの約2~5%がALK陽性肺がんであるといわれ、特に腺がんに多くみられることが知られています1)。
ALK陽性肺がん患者さんの平均年齢は50歳代半ばと、その他の肺がんに比べて10歳程度若い傾向がみられます1)。喫煙者より非喫煙者に多く、男女差は明らかではありません。
ALK遺伝子の異常とがん化のしくみ
ALKとは、未分化リンパ腫キナーゼ(anaplastic lymphoma kinase)の略称で、細胞の増殖にかかわっています。
正常な状態では、ALKは必要に応じて細胞分裂をうながし、細胞が異常に増殖することはありません。
ALK遺伝子が、何らかのきっかけで別の遺伝子と融合してしまうと、ALK融合遺伝子という異常な遺伝子になり、ALK融合タンパクが作られるようになります。
このALK融合タンパクが細胞の異常な増殖を引き起こし、がんが発生します。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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