大橋院長の為になるブログ

2021.01.22更新

<難聴ドクター>   大橋信昭
(ここに書かれている文章は、フィクションであり、大橋医院の院長は、難聴ではなく、患者さんのお話はよく聞こえます。)
 ある夕方の診療中の出来事であった。患者さんの血圧を測定し、笑顔で
「130の80ですね。いつも、あなたの血圧は安定していらっしゃる。けっこうなことですね。」と笑顔で話しかけると、患者さんは怒りの表情を示した。
「先生は、いつも血圧は130の80と、言われるが、私は自宅で頻回に血圧を測定すると200の120で肩が凝り、頭痛もするし、クレイムをつけに来たのです」 患者さんの話を聞いて驚いた小生は、すぐにオムロンの自動血圧計で再度、患者さんの血圧を測定させてもらった。オムロンの自動血圧計は非情にも200の120とデジタル文字を表示した。青くなった私は、「私は今夜、過労気味であり、やはり降圧剤を強くします。」と許してもらった。
 考えてみるに、小生の聴覚の能力は確かに落ちている。まず家族と一緒にTVを見ていると、単位は分からないが、小生はヴォリューム40で心地よく鑑賞していると、家内がうるさいというし、次女に至ってはヴォリューム25に、無理やりに変えてしまう。小生にはテレビから何の音も聞かれないし、ここは失礼し、書斎で、ヴォリューム40に戻し、番組を楽しむ。
 たまには、家内とドライブする。車からラジオが流す音楽が心地よい。すると助手席にいる家内が、「うるさいわね!」と、ヴォリュームを下げてしまう。
カーラジオは一人で運転している時しか楽しむことはできない。もっとも、小生、居眠り運転である商店に突入しており、深夜往診で電柱に激突しているし、田んぼのあぜ道に脱輪しているし、小生の車に乗りたがる輩は誰もいない。
 さて、小生の聴力はこれから、加齢とともに低下していくのだろうか?いつまで、現役の頑張れる医者でいられるか?認知症になる、悪性腫瘍が出現、外傷に逢う、転倒する、そして難聴である。難聴の進行を食い止める薬は無いのだろうか?小生、皆さんは信じてくれるか?朝、起床時に体操をする、スクワット、腹筋運動をし、ストレッチし、DHAとEPAの複合薬、ビタミンシー、E、B2、腸内細菌をよくするために整腸剤を飲んでいる。食事も、低カロリーで、魚、野菜、繊維、を多くとり、揚げ物、塩分は控え、健康には気をつけている。
 難聴対策、漢方薬にも、サプリメントにも見当たらない。皆さん何かいい方法があれば、ご教授願いたい。小生は介護施設にアルバイトしており、数十人の血圧を測定しているが、途中から聞こえなくなる、偽りの血圧を施設に報告している、疲労時には、自動血圧計で血圧を済ませようとすると、怒り出す患者さんもいる、「先生の血圧でないと信用できない!機械はだめだ!」困った!逆に信用が高いと喜ばなくてはいけない。オー神様、ご先祖様、私の患者様のためにも、小生の聴力が若帰りますよう心からお願いいたします。(完)

投稿者: 大橋医院

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