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2020.05.12更新

COVID-19感染力は発症前から発症5日後まで持続 :

台湾で、2020年1月15日から3月18日の間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者100例とその濃厚接触者2761例を対象に、発症時期による2次感染率などを推定した。最終追跡日は4月2日だった。

 COVID-19の確定診断にはRT-PCR検査を用いた。濃厚接触者は、調査期間中に個人用防護具(PPE)を着用せずCOVID-19患者(初発症例)と対面で15分以上接触した者、医療施設ではPPEを着用せず発端者と2メートル以内の距離で接触した者と定義。濃厚接触者を発端者が発症した日、場合によっては発症から4日前までさかのぼった日を起点として追跡した。濃厚接触者は14日間自宅待機とし、待機中に発熱や咳咳などの呼吸器症状が現れた場合、RT-PCR検査を実施した。 

2次感染例のうち18例が発症し、2次発症率は0.7%(95%信頼区間0.4-1.0%)だった。2次感染例は全例が、初発症例が発症してから5日以内に接触していた。また、2次発症率は、発端者の発症5日以内に接触した1818例では1.0%(同0.6-1.6%)だったのに対し、発症6日以降に接触した852例では1例も認められなかった。2次感染リスクは、発端者の発症前に接触した735例でも高く、2次発症率は1.0%(同0.5-2.0%)だった。

 2次発症率は、家庭内接触者(4.6%、同2.3-9.3%)および家庭以外で家族と接触した者(5.3%、同2.1-12.8%)の方が医療従事者よりも高かった。このほか、2次発症率は、特に40-59歳(1.1%、同0.6-2.1%)および60歳以上(0.9%、同0.3-2.6%)の年齢層で高かった。 おおはし

投稿者: 大橋医院

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