大橋院長の為になるブログ

2019.08.12更新

老夫婦は尾道に住んでおり、子供たちは皆、東京でくらしており、

もう落ち着ているだろうから、東京見物を兼ねて上京することにした。大橋

しかし、待っていたのは、迷惑がる、冷たい子供たちであった。長男はホームドクター、

両親が来る日は歌舞伎を見る予定であったが、急患が入り、キャンセル、長女も美容院で大磯貝、

その他の子供たちも両親の状況を迷惑がった。おまけに過労で父である笠智衆は妻を亡くした。

そんな時に東京へ着いてから一から十まで親切に相手をしてくれたのは戦争未亡人の原節子であった。

ラストシーンで笠智衆は原節子に「本当にあなたは、血も通っていなあいのにしんせつであった。よくわかっている。戦死したあの男子のこと

に義理立てすることはないから、あんたも再婚し、また幸せをつかんでも私はかえって、うれしいよ」

尾道へ帰った笠智衆は本当にひとりぼっちになってしまった。監督から笠智衆に祭儀は泣いて映画を終わりにしたいと泣くことを

矯正したが、笠智衆は泣くことはできませんといい、背中で寂しさと悲しさを演技した。見事であった。背中で名優は演技ができるのである。

投稿者: 大橋医院

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