大橋院長の為になるブログ

2019.02.26更新

おおはし「花粉症」   大橋医院    大橋信昭

概要
花粉症とは、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称です。患者数は年々増加傾向で、国民のおよそ25%が花粉症にかかっていると推測されています。
原因
花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」で、体内に侵入した花粉に対して引き起こされるⅠ型アレルギー反応です。
原因となる植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどです。日本はスギ林が多く、スギ花粉症の占める割合が最大です。花粉は植物の種類によって飛散時期が異なります。スギの場合は1月以降、ヒノキの場合は3月以降、イネの場合は5~6月にかけて流行がみられます。
また、気象条件によって飛散時期や飛散量に変動があります。地域差もあり、関東・東海ではスギ花粉症が多く、九州ではヒノキ花粉症が多い傾向にあります。
花粉は鼻や目から体に取り込まれると免疫機構によって異物として認識され、IgE抗体が作り出されます。IgE抗体は体のなかで、アレルギーに関わる肥満細胞にくっつきます。その状態で再度花粉が侵入すると、IgE抗体が花粉を抗原として捕らえ、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった物質が放出されます。これらの物質が神経や血管を刺激することで、花粉症を発症します。
症状
花粉症の治療では、まず「原因物質の回避」が最重要です。花粉の飛散情報に注意し、飛散が多い日は外出を控えるとともに,外出時は眼鏡やマスクを着用します。
薬物療法は抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服や鼻噴霧用(びふんむよう)ステロイドホルモン剤が中心です。レーザー治療を行うのは花粉症のシーズン前で、オンシーズンに行うことはありません。レーザー治療は繰り返し行うことが可能で、症状は改善しますが花粉症を根治させることはできません。
また、アレルゲン免疫療法は治療効果が高いのですが,長期間の継続治療も必要です。たとえば、スギ花粉症では症状のない夏・秋・冬にも通院治療が必要です。肩や臀部(でんぶ)などにステロイドホルモン注射を行う治療もありますが、皮膚の変形、月経不順などさまざまな有害事象が起きるため、日本耳鼻咽喉科学会から行わないように警告が出ています。

検査・診断
血液検査でアレルギーに関連性の深い好酸球やIgE抗体などを測定します。また、鼻汁の好酸球を顕微鏡で確認する場合もあります。
原因物質を特定するためには「特異的IgE抗体測定」も行います。そのほか、原因として疑われる花粉物質でアレルギー反応が誘発されるかを確かめる検査を行うこともあります。具体的には、鼻の反応をみる「鼻粘膜誘発テスト」や皮膚の反応をみる「プリックテスト」「皮内テスト」などです。
治療薬競争
花粉症の治療では、まず「原因物質の回避」が最重要です。花粉の飛散情報に注意し、飛散が多い日は外出を控えるとともに,外出時は眼鏡やマスクを着用します。
薬物療法は抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服や鼻噴霧用(びふんむよう)ステロイドホルモン剤が中心です。レーザー治療を行うのは花粉症のシーズン前で、オンシーズンに行うことはありません。レーザー治療は繰り返し行うことが可能で、症状は改善しますが花粉症を根治させることはできません。
また、アレルゲン免疫療法は治療効果が高いのですが,長期間の継続治療も必要です。たとえば、スギ花粉症では症状のない夏・秋・冬にも通院治療が必要です。肩や臀部(でんぶ)などにステロイドホルモン注射を行う治療もありますが、皮膚の変形、月経不順などさまざまな有害事象が起きるため、日本耳鼻咽喉科学会から行わないように警告が出ています。
花粉症シーズン到来…抗アレルギー薬 新薬2製品が登場 OTCも充実―シェア争いさらに激化
患者数は増え続けていると言われますが、12~13年にかけて売り上げ上位の「アレグラ」「アレロック」に後発医薬品が参入し、医療用の抗アレルギー薬市場は停滞気味。一方、医療用を一般用(OTC)に転用するスイッチOTCが次々と登場しており、一般用の市場は拡大傾向にあります。

アレルギー性鼻炎治療の中心となるのは、いわゆる「第2世代」の抗ヒスタミン薬。厚生労働省の「NDBオープンデータ」をもとに14年度の第2世代抗ヒスタミン薬の処方動向を見てみると、院外処方で処方数トップとなったのはサノフィの「アレグラ60mg」。13年に後発品が発売されたにも関わらず、トップブランドをキープしました。

僅差で2位につけたのは、田辺三菱製薬の「タリオン10mg」。同社の決算によると、15年度の売上高は169億円(前年度比5.6%増)で、16年度は191億円(13.4%増)を見込みます。3位はグラクソ・スミスクライン(GSK)の「ザイザル5mg」、4位と5位はいずれも協和発酵キリンの「アレロックOD5mg」「アレロック5mg」となっています。

一方、処方数量と薬価をもとにAnswersNews編集部で算出した院外処方の処方金額トップは「ザイザル5mg」。処方金額は208億6644万円でした。2位は「アレグラ60mg」(182億5878万円)。3位には「タリオン10mg」(118億262万円)が入りました。

花粉症の医師に聞く 「自らが服用する薬は何ですか」 医師1951人にアンケート調査
4■医師にダントツ人気はアレグラ、ザイザルも健闘
一番人気は、2位以下を大きく引き離してフェキソフェナジン(商品名アレグラほか)。これに、レボセチリジン(ザイザル)、オロパタジン(アレロックほか)が続いた。
眠気が少ないことを重視する医師(図2中央のグラフ)だけで見ると、全体でもトップだったフェキソフェナジン(アレグラほか)に加え、ロラタジン(クラリチンほか)がシェアを増やしていた。フェキソフェナジンとロラタジンは、どちらも中枢神経への副作用が起こりにくい薬剤として知られている。
一方で、有効性を重視する医師での人気の高さが目立ったのは、レボセチリジン(ザイザル)とオロパタジン(アレロックほか)。もっとも、フェキソフェナジンはこちらでもトップを維持しており、有効性の面でも医師の評価が高いことがうかがわれた。

症状に合わせて「抗アレルギー」と「抗ヒスタミン」から選ぶ。抗アレルギー薬は、症状がまだ軽いうちから服用するのがおすすめです。薬の効果が出るまでに2~4週間を要しますが、軽い花粉症ならこれだけで症状が抑えられることも。また副作用が少ないものが多く、花粉症のシーズン中ずっと飲み続けることができます。

一方で抗ヒスタミン薬は速効性があり、すでに症状が強く表れている時に効果的。ただし持続時間はあまり長くありません。また前立腺障害や緑内障の方は服用できないので、十分注意してください。

 

投稿者: 大橋医院

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