2020.09.01更新

椰子の実:作詞:島崎藤村、作曲;大仲寅二

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
 
故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)
 
旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる
枝はなお 影をやなせる
 
われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ
 
実をとりて 胸にあつれば
新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい)
 
海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙
 
思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお)
いずれの日にか 国に帰らん
 https://www.youtube.com/watch?v=2Nn3RFNLmec

投稿者: 大橋医院