もう9月になろうとする残暑厳しい頃、麗子は、Big-Bridge クリニックへ今年の2月頃より
頻回に、ラエンネックを注射され、ハイシー顆粒を飲み、痛いときはノイロトロピンの注射を
受けていた麗子は、全く別人の美人になっていた。
痩せ薬の防風通聖散を飲み、スタイルも抜群となっていた。以前から交際していた隆は物足りなかった。
そんなことを考えていると、駅前で麗子と隆はばったり逢った。
麗子があまりにも美しく変化していたので隆は気づかなかったみたいだ。
麗子は思った。「この際、将来有望の守くんに藏変えよ!」
清々しく彼女は歩いて行った。あまりにもの美しさに男性は皆、振り返った。
ラエンネック、ハイシー顆粒、アリナミンF、ノイロトロピン、防風通聖散のおかげである。
彼女は幸せを掴んだ。
キーワード:ラエンネック、ハイシー顆粒、ノイロトロピン、防風通聖散、アリナミンF
2013.08.01更新
老人ホームほど楽しいとこはない @岐阜県大垣市の大橋医院は高血圧症、糖尿病や動脈硬化に全力を尽くします。
老人ホームほど楽しい場所はない
大橋信昭
8月のお盆も近くなると、天国や地獄から亡霊が地上に集まってくるのである。そのためか、各地で、お化け屋敷や幽霊番組が盛んだ。この老人ホーム:ダーサパ(仮称)もお盆近くになると、かつての入居者で、昇天し、死亡診断書を嘱託医が書いたはずの人が亡霊となって集まってくるのである。だから、看護師も、いつもの調子で、バイタルをとっていると、いつもの入居者の数の何倍かになってしまう。その点、看護師も慣れたもので、足元を見るのである。
足がない人は、幽霊で元入居者である。足がない人の検温はしない。体温がないからである。看護師もなくなっている方とは、生きている間に、情が出来ているから、「あら、"とめ"さんじゃないの、普段は、天国にいるの、そう、お花畑で遊んでいるの、どうしてこのホームへ戻ってきたの?」「そうだね、天国は楽だけど、このホームも懐かしいし、看護師さん、介護士さん、嘱託医さん、事務員さんやケアマネージャーに逢いたくてね。」「よく閻魔大王が許してくれるわね?」「お盆は、天国の門は開けっ放しなのだよ。だから気ままに、息子の家へ行き、寝枕にたったり、お墓で躍ったりするのだよ。お盆の天国は空っぽだよ。私は、婦長さんに逢いたくてね、いいかね?」「今、会議中だから、終わるまで待っていなさい。」
こんな調子で、お盆も近づくと、特養ダーサパは大賑わいである。それも、生きている間、スタッフの介護がよく、皆やさしいから、下手な置いた家族へ行って、生前に喧嘩ばかりしていた嫁と会うぐらいなら、ダーサパへ遊びに行ったほうが良いのである。
しかし、ダーサパも困ったものである。就寝時間が過ぎると、スタッフも少ないし、生きている人は寝ているわけだから、病棟は静かであるべきである。しかし、亡霊たちは、暗くなると元気になるのである。足も無いし、どこの病棟へ行くのも自由だし、大勢の天国から降りてきた人たちで、やかましくなるのである。「あら、そめさん、元気?」「わたしゃ元気だよ、お梅さんはもうリューマチも痛くなくて、楽しそうだね、ほら、あのイケメンの為吉さんは元気そうじゃないか、生きているときは話すことができなかったけれど、幽霊になれば、こっちのものだ。わたしゃ、交際を申し込んでくるよ。」
こんな幽霊が百人も騒ぎ出すと、病棟規則が破壊されてしまうのである。第一に、生きている人たちが眠れないのである。早々に病棟会議が行なわれた。
「いかに、生きている利用者と、他界した亡霊たちと、お盆の間だけでも共存できる方法はないものか?」と婦長が、看護師たち、介護士たち、特に嘱託医への質問が集中した。嘱託医は言った。「亡霊たちもかつては私達が、命をかけて精一杯介護した人達である。天国から帰ってきたからといって、出入り禁止はできないであろう。やはり、亡霊たちも、生きている利用者と共存できる道があるはずである。お盆さえ過ぎれば、彼らは帰っていくし、また元の静かな老人ホームになるのである。その間だけ、特に夜間の大騒ぎを禁止せねばならない。ここは幽霊代表の"およね"さんと話し合ってみよう。」
会議に、幽霊代表のおよねさんが呼ばれた。嘱託医は言った。「どうだろう?
昼間の出入りは自由にするから、夜だけでも、利用者と一緒に寝てもらえないか?」「私ら、死んでから眠ったことはないし、暗くなると、血が騒ぐのだよ」
色々、話し合いがあったが、睡眠薬も無効だし、お盆の間だけ、仮設住宅を作り、そこで自由に行動してもらう、できるだけ家族のもとへ帰ることを条件に生きている利用者と天国から帰ってきた亡霊たちとの共存生活が始まった。
今後、どの介護施設もダーサパを見習って、組織作りが行われるだろう。
みなさんも、お盆近くに介護施設に行く場合は、その老人の足があるか、体温があるか、三角頭巾をつけていないか、よく見たほうが良い。亡霊にあまり親切にすると、お盆を忘れてその家にとりつつかれる場合がある。
これが生存者と天国からさまよってきた人の鑑別である。
特別養護老人ホーム"ダーサパ"はこの組織改革により益々栄えたのである。
岐阜県大垣市大橋医院の院長の大橋信昭は高血圧症、糖尿病や動脈硬化に全力を尽くします
大橋信昭
8月のお盆も近くなると、天国や地獄から亡霊が地上に集まってくるのである。そのためか、各地で、お化け屋敷や幽霊番組が盛んだ。この老人ホーム:ダーサパ(仮称)もお盆近くになると、かつての入居者で、昇天し、死亡診断書を嘱託医が書いたはずの人が亡霊となって集まってくるのである。だから、看護師も、いつもの調子で、バイタルをとっていると、いつもの入居者の数の何倍かになってしまう。その点、看護師も慣れたもので、足元を見るのである。
足がない人は、幽霊で元入居者である。足がない人の検温はしない。体温がないからである。看護師もなくなっている方とは、生きている間に、情が出来ているから、「あら、"とめ"さんじゃないの、普段は、天国にいるの、そう、お花畑で遊んでいるの、どうしてこのホームへ戻ってきたの?」「そうだね、天国は楽だけど、このホームも懐かしいし、看護師さん、介護士さん、嘱託医さん、事務員さんやケアマネージャーに逢いたくてね。」「よく閻魔大王が許してくれるわね?」「お盆は、天国の門は開けっ放しなのだよ。だから気ままに、息子の家へ行き、寝枕にたったり、お墓で躍ったりするのだよ。お盆の天国は空っぽだよ。私は、婦長さんに逢いたくてね、いいかね?」「今、会議中だから、終わるまで待っていなさい。」
こんな調子で、お盆も近づくと、特養ダーサパは大賑わいである。それも、生きている間、スタッフの介護がよく、皆やさしいから、下手な置いた家族へ行って、生前に喧嘩ばかりしていた嫁と会うぐらいなら、ダーサパへ遊びに行ったほうが良いのである。
しかし、ダーサパも困ったものである。就寝時間が過ぎると、スタッフも少ないし、生きている人は寝ているわけだから、病棟は静かであるべきである。しかし、亡霊たちは、暗くなると元気になるのである。足も無いし、どこの病棟へ行くのも自由だし、大勢の天国から降りてきた人たちで、やかましくなるのである。「あら、そめさん、元気?」「わたしゃ元気だよ、お梅さんはもうリューマチも痛くなくて、楽しそうだね、ほら、あのイケメンの為吉さんは元気そうじゃないか、生きているときは話すことができなかったけれど、幽霊になれば、こっちのものだ。わたしゃ、交際を申し込んでくるよ。」
こんな幽霊が百人も騒ぎ出すと、病棟規則が破壊されてしまうのである。第一に、生きている人たちが眠れないのである。早々に病棟会議が行なわれた。
「いかに、生きている利用者と、他界した亡霊たちと、お盆の間だけでも共存できる方法はないものか?」と婦長が、看護師たち、介護士たち、特に嘱託医への質問が集中した。嘱託医は言った。「亡霊たちもかつては私達が、命をかけて精一杯介護した人達である。天国から帰ってきたからといって、出入り禁止はできないであろう。やはり、亡霊たちも、生きている利用者と共存できる道があるはずである。お盆さえ過ぎれば、彼らは帰っていくし、また元の静かな老人ホームになるのである。その間だけ、特に夜間の大騒ぎを禁止せねばならない。ここは幽霊代表の"およね"さんと話し合ってみよう。」
会議に、幽霊代表のおよねさんが呼ばれた。嘱託医は言った。「どうだろう?
昼間の出入りは自由にするから、夜だけでも、利用者と一緒に寝てもらえないか?」「私ら、死んでから眠ったことはないし、暗くなると、血が騒ぐのだよ」
色々、話し合いがあったが、睡眠薬も無効だし、お盆の間だけ、仮設住宅を作り、そこで自由に行動してもらう、できるだけ家族のもとへ帰ることを条件に生きている利用者と天国から帰ってきた亡霊たちとの共存生活が始まった。
今後、どの介護施設もダーサパを見習って、組織作りが行われるだろう。
みなさんも、お盆近くに介護施設に行く場合は、その老人の足があるか、体温があるか、三角頭巾をつけていないか、よく見たほうが良い。亡霊にあまり親切にすると、お盆を忘れてその家にとりつつかれる場合がある。
これが生存者と天国からさまよってきた人の鑑別である。
特別養護老人ホーム"ダーサパ"はこの組織改革により益々栄えたのである。
岐阜県大垣市大橋医院の院長の大橋信昭は高血圧症、糖尿病や動脈硬化に全力を尽くします
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