2014.12.27更新

「老人」:私が診る老人は、脳梗塞や心筋梗塞、腎不全、脊椎変性症、認知症、、、、
いくつかの大病を抱えて、思うままに、体が動かず、思考もまとまらず、一人ぼっちの人です。
家族と温かっく暮らしたいのですが、時間と物理的に亀裂が入っているのです。
よって、在宅独居、家庭内独居、施設入所などで暮らしています。彼らは、早く家に帰りたい、
若い頃のように働きたいと夢を追いかけています。しかし、何回も、繰り返し自分の生活像を追い求めますが
"現実は車椅子、全介護状態です。"夕方、暗くなると、彼らは泣いています。私は笑って、老人の目を見つめ
握手するしかないのです。


岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2014.12.25更新

「ご飯」:その初老の老人は、Shy-Drager症候群という小脳脊髄変性症で、寝たきりであり、突然の呼吸停止が予想されていた。
クリスチャンの奥さんは、ご主人が哀れで、頼りで、天に召されることはことは考えられなかった。毎日より添っていた。ある夜、
奥さんから「主人が大変です!」と悲鳴に近いような叫びをされたので、あわてて、ご自宅に行ってみると、すでに心肺停止を
しておられた。何故かご飯が奥さんの手により、亡くなったご主人の口に盛られていた。「最近、主人はご飯を食べてくれないのですよ。」私は、どう声をかけてよいのか分からなかった。

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投稿者: 大橋医院

2014.12.24更新

「秘密」
UB電子株式会社は伝統ある一流企業であった。
その会社を須藤家と山一家が競い合い統治していた。
須藤家の長男宗吉は、親の命令に背き医師になった。
この長男の成績、スポーツを競う小学校からのライバル竜一が警察官であった。
この竜一は医師になりたがったが、父の死も重なり断念した。
その頃、竜一に恋人寿美子ができ、猛烈に愛しあったが、別れざるを得ない"力"がどこからとなく加わった。
 ある日、UB電子株式会社の社長が死に、容疑者として子供のころからのライバル宗吉に容疑がかかった。
寿美子は今回の殺人事件に関して夫に疑いを持っていた。
警察官竜一は医師宗吉に子供のころより敵愾心をもち、宗吉の妻は以前の恋人である。秘密というか謎だらけである。
東野圭吾著「秘密」より

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投稿者: 大橋医院

2014.12.22更新

<麻太郎の生涯>

大橋信昭
(この随筆は架空の物語であり、実在するものではありません)

1) 丸山県中高市に、麻太郎は昭和初期に父辰二郎野次男として生まれた。家は貧乏であり、麻太郎の父は鉄製品を加工しており、朝からお日さまが沈むまで働いてばかりで、日暮れの辰二郎という名前で知られていた。
麻太郎は早くも小学校、中学校時代から手のつけられない悪童ぶりを発揮していた。いわゆるガキ大将であり、近所の不良少年を子分に従い、畑荒らし、金持ちのお坊ちゃまのカツアゲ、他校との出入り、いつもナイフをポケットに忍ばせていた。授業は聞いたことが無い。
ある日、麻太郎の兄が軍服を着て帰宅していた。当時、兵隊は少年の憧れであった。敗戦濃厚の大東亜戦争のとき、17歳の麻太郎は、父の辰二郎に軍隊志願を強く頼んだ。怒った辰二郎は、麻太郎を袋叩きにし、押し入れに閉じ込めた。これは麻太郎の感情のコントロールが制御可能になる事件であり、押し入れから脱出し、父の箪笥か印鑑を持ち出し、大日本帝国陸軍志願兵として、小牧に配属されることが決まった。これを聞いた辰二郎は麻太郎を勘当した。その後、麻太郎は実家に帰るのは20年後の事であった。
敗戦前の日本は、大不況であり、辰二郎の銀行も倒産し、それが原因か、彼は急死した。葬式にも麻太郎は帰ってこなかった。ガードルと軍服と手榴弾と鉄砲を与えられ、戦車に奇声をあげ米軍兵の惨殺を夢見ていた。(続く)


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投稿者: 大橋医院

2014.12.20更新

「100歳の老婆」100歳の誕生日を迎え、市長からお祝いされたのは一週間前である。
しかい、その後元気が無くなった。寝てばかりいる、食事拒否、意識朦朧、呼吸音弱く、
右手のみしか無意識に動かさない。いよいよ浄土へ旅立たれるときが近くなった。
家族と最後の看取りのDiscussion。長男がいうには母の病院以外での在宅見取は親戚一同賛成するのを待ってくれという。
このまま眠るように安楽に尊厳死を迎えた方が良いと私はかなりエネルギーを使った。この土曜、日曜で昇天されるだろう。
それにしても、看取りを家族に納得させるには、医師の神経はかなりすり減り、疲労困憊である。終末期の難しさである。


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投稿者: 大橋医院

2014.12.18更新

「雪往診」夜の9時過ぎ外は猛吹雪、電話あり、お爺さんから「お婆さんが息をひきとりそうだ」
仕方なく、合羽を着て、長靴を履いて、誰も踏んでいない雪道を20分、往診カバンを持ち、お爺さんと
お婆さんの家にたどり着いた。お婆さんは近所の開業医に心不全、喘息で往診されていた。今夜は断られた。
しかし、チアノーゼ、血圧低下、下顎呼吸、あと1時間も余命なし。「お爺さん、救急車など呼ばずに、私と、最後まで
経過を診ましょう。」眠るように昇天。死亡診断書を書きに当院へ帰った。粉雪が頬に痛く感じられた。


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投稿者: 大橋医院

2014.12.16更新

「出産」私は今日も悪夢を見た。私は内科医なのに、出産という医療行為をしていたのである。
母親は智慧遅れで、生まれる子供は未熟児の早産だった。私は、母親になる女性の腹部を触診していた。
やがて、出産が始まり、低体重児が生まれた。私は器用に切開創をナートしていた。望まれて生まれてきた子でないかもしれない。
虚しさが残った。朝、目覚ましと共に、覚醒した。暗い気分であった。東野圭吾の影響を受けている。


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投稿者: 大橋医院

2014.12.13更新

「外孫が返ってくる」
長女の娘が12月30日から1月3日まで我が家に滞在します。
横浜からの帰宅です。8月6日に生まれて,暫く私の家で預かりましたが、
生後5か月で再会です。どう成長したか楽しみです。1月は早速、勉強会が当たっています。
もう読書もやめて勉強会、12月28日と、1月12日当直、忙しくなってきました。断種続行中。

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投稿者: 大橋医院

2014.12.11更新

「赤い指」 東野圭吾著
彼は結婚して、5年になる。家内は両親との同居を拒んだ。しかし、父の闘病、死亡、母の認知徘徊、
妻に同居、介護を強制するしかなかった。夫婦の争いは絶えなかった。長男の教育も、妻の方針であった。
まったく叱らない、欲しいものはなんでも与える、長男第一主義の家庭になった。彼は自宅に帰るのを嫌い、
遂に愛人騒動を起こした。彼は益々、妻に、頭が上がらなかった。そんなある夜、帰宅してみると、庭に黒いビニール袋が
置いてあった。驚いたことに少女の遺体が入っていたのである。ゲームに夢中の長男は「うるさいよ!」??????


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投稿者: 大橋医院

2014.12.10更新

「放課後」東野圭吾著
彼は湯名私立女子高校の先生であった。
彼には妻がいたが結婚して2年後、妻が妊娠した時、堕胎を強制した。これにより夫婦の中は氷となった。
学区では、今年になり、連続して4回、命が狙われた。教員が3人死亡した。
密室殺人事件も含まれている。かなり苦労して、犯人は特定できたが、彼は学校外でも命を狙われていいた。
それは妻であった。皆さん、これから「放課後」を読もうとしている方や東野圭吾氏には悪いですが、しかし、
今から放課後を読ンでも楽しいですから御免なさい。奥さんは大切にしてください。

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投稿者: 大橋医院

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