2020.06.06更新

都市と自然:

感覚に従って生きる動物とは違い、人間の意識はたとえば「焦げ臭いにおい」から直ちに「火事」との判断に至るように、感覚器への知覚を即座に意味に変換しないではおれない。自然の動植物や野山になぜそこに存在するのかの意味を求めても仕方がないが、人工物の塊である都市はすべて意味のあるものでつくられているという。「だから都会は脳化社会、脳というのは、つまり意識。人間しか都会はつくらない」 現代日本の都市は極度の脳化社会となるが、心配するのが少子化だ。「都市化が行き着くところまで行くと必ずそうなる。都市は人工物、つまり意識の世界で、意識は自然を排除するものだけど、ところが子供は自然のもの。設計図がないし、どんな子になるか育ててみるまでわからない」おおはし

投稿者: 大橋医院