2020.05.04更新

007 ショーンコネりーの誕生

第1作となる「ドクター・ノオ」を監督したテレンス・ヤング。監督としては知名度が低く、当初はお金に困っていたそうです。そんな彼が、ジェームズ・ボンドの役にショーン・コネリーが抜てきされたと知り、「大惨事だ!大惨事だ!大惨事だ!」と嘆いたとか…。

映画をご覧になった方なら『何で?』と誰も思うことでしょう。私も、数々の名優がボンド役を演じてきましたが、ショーン・コネリーが一番だと思っていたので…。ところが、当初のショーン・コネリーは英国紳士とはかけ離れた人物で、ただのマッチョだったとか…。売れない監督と単なるボディービルダーの紳士ではなかったショーン・コネリー・・・

当然、映画の成功のカギは、無名の新人俳優ショーン・コネリーを華麗な英国紳士としてのスパイに仕立て挙げていくことでした。お金に困っていた監督は、最初に報酬を受け取っていたために投げ出すこともできません。監督は、高額な服をコネリーに身につけさせ、マナーや物腰まで、監督自らがボンドを作り上げていったのです。原作者イアンフおおはし レミングは、スーツに身を固め、アタッシュケースを持ったショーンコネリーを見て、そこにジェームズボンドがいたといったそうです。

投稿者: 大橋医院