生きる:黒澤映画
渡辺勘次郎は、それまでこの市役所で生きていなかった。時間をつぶしていた。
しかし、胃癌で余命半年と分かると何とか今までの人生を顧みるに、市から貰った何枚かの表彰状をみて、ミーラの人生であった。
いかん!時間がない、しかし、ある時、ウサギの人形を一生懸命作っている元気で活発の女性から、
「君はどうしてそんなに楽しいのか?」「だって、こんなウサギの人形でも全国にくばられ、子供たちが喜ぶと思うと、とても楽しいは」
「そうか!そうだったのか!」彼は、市役所の縦割行政を無視し、助役も、やくざにもまけなかった。そして、子供たちの待ち望んだ公園ができた。
雪の降る日に、ブランコに揺れながら「命短し、恋せよ乙女、、、」幸せそうに息を引き取った。