2016.11.08更新

私は、一時、物を書くことを、断念していた。

しかし、ここに、また、思いっきり文章を書いてみることにする。

常識なんて糞くらえ!非常識の極みに、魅惑的な文章ができる。私はここで、悪人に徹する。しかし、医療はまともにやる。安心してもらいたい。

ともかく、私が、文章を書くと、不謹慎だ!不愉快だ!罵声が飛びかう。そんなもの、全く無視だ。ともかく私は、腹が立っている。

とんでもない悪態をつきたいのである。まずは、8月31日をもって、私を解雇した介護組織には、礼を言わねばならない。もう終末医療などまっぴらだと、

思っていたら、すぐに在宅で今、尊厳死と睨みあっている。もう死亡診断書はまっぴらだと、思っていたら、また書く羽目になった。医師である以上、人間の臨終の際からは離れそうもない!相変わらず、携帯電話で束縛されている。サイクリングを始めた。楽しい!思いっきり郊外に出て、老人がやっとの思いでやっている農作業を見るのが楽しみだ。大樹は天に向かって果てしなく、ふくらみ、背を伸ばしている。青空は360度、私の視界に入り、それを写真に残す。白髪神社が、大垣と養老の境にあるが、椿三十郎が寝ていそうで、賽銭を置いていく。田の稲穂が首を垂れ、刈り取られた田と、すっかり丸裸にされた田もある。そこで、思いっきり叫ぶ。「人間の馬鹿野郎!」、まだスッキリせぬのはなぜだ。人はおろかで、狡猾で、ずる賢く、こんな悪い動物はいない!

みんなくたばれ!アーもう63歳になると、張り切って、自転車を飛ばしすぎると、もう家に帰ってこられなくなる。そろそろ、大橋医院へ帰ろう。帰り際に、ずる賢いカラスや、綺麗な小川のせせらぎを、道路にたくましく咲いている一輪の花を、写真に撮る。街中の雑踏は、寒気がする。この田園には、誰も無駄口をたたいていない。サー帰ろう!寺が崩れがかっている。私の知ったことか。いけない風がアゲインストになりやがった。老化した、私の膝にこたえる。

なんとしても帰らねば行けない。大きな道路や、工場、住宅街が見えてきた。信号も増えてきた。いよいよ我が家は近い。そこで、突然、私の後ろから、

「先生も、頑張りますね。」と老人が声をかけてきた。よく見ると、私の患者さんだ。私の診療所が閑古鳥を泣くようではいけないので、笑顔で返事をした。

いよいよ、日常生活に戻りつつある。ついでに駅前通りで、祭りがありと聞いているから、駅前通りへ急いだ。俗世界その物だ。また、義理のあいさつの連続ではかなわぬから、新大橋を東へ急ぎ、やっと、大橋医院へたどり着いた。シャッターを開け閉めし、自転車にお礼を言って、シャワーを浴びて、汗を乾かし、寝間着に変え、コーヒー牛乳を飲んだ。スッキリしたぜ!携帯電話を持ちつつ、DVDプレイヤーを観賞することにした。もちろん、黒澤作品である。

早速、三船敏郎が怒鳴っている。「馬鹿者!うるさい!くたばれ!ついてくるとたたっ切るぞ!お前らには愛想が尽きたぞ!えーい、あばよ」

痛快丸かじりだ。なんだかイライラしていけない。腹が急に減ってきた。偶然、女房がいたので、「何をしている!飯だ!」と怒鳴ってしまった。

どうやら私の身体に、三船敏郎が忍び込んだ。明日は、診療だ!早く飯を食い、医学書でもめをとおして、眠るに限る。

この世はくそったれだ!

 

投稿者: 大橋医院