2016.11.09更新

なつめ

私は、14歳の時、草枕を、購入した。

一ページ目から,何が書いてあるか、さっぱりわからぬ!

知に働けば角が立つ、情に掉させば流される。

この2行もわからぬまま、作者は、詩を求め、絵を書き、

銭湯に入り、床屋に入り、茶屋で饅頭をくい、旅館で琴の音を聞き、

最後に漢詩を完成させる。

50年、手離さないが、私の貴重な宝である。

夏目漱石が30歳代で、ここまで世の中を、塾考するとは驚きである。

ゆえに棺桶までこの本をもっていくつもりである。

投稿者: 大橋医院