2015.01.07更新

「お棺」私の往診先のお爺さんである。悪性腫瘍が5か所もあり、もう尽くす医療手段はない。
よって、在宅尊厳死である。娘さんと話し合う必要が出てきた。
昨日話し合った。娘さんが言うには「もう、お爺さん、長くないでしょう!1月以内に死にますよね。
私一人で、荼毘にしますからお金をかけないでください。死んだら火葬場へ直接、連れて行って、
火葬にしてよいでしょう?」私がいわく「待ってください!まず、私が死亡診断書を書きます。納棺もいります。
遺体の搬送は特殊自動車でなくてはいけません。市にも届けねばいけません」
娘さん「お金が無いですし、早く済ませたいのです。」私「法律は守ってください」
むなしい会話であった。91歳のお爺さんの人生は何であったろうか?

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院