むかしむかし、平家全盛時代に、「横笛」という絶世の美女がいまして、北条時頼が一目惚れしました。私の初恋も18歳の時ですから、このころ初恋が盛んになるのでしょう。
しかし、今の少年少女の初恋はもっと早いようです。時頼は24歳で初恋ですから、少し遅いですね。不眠不休でラブレターを必死で書きまして、横笛の家に行ったんです。横笛は留守で、
帰ってきたら、この手紙をわたしてくださいと言って、立ち去りました。100歳の金さん、銀さんですから必ず横笛に、手紙が渡るか?心配でした。ですから横笛が帰ってくるまで、午前3時まで
彼女の家の前に待っていたのですが、姿があらわになりません。しょんぼり帰宅しました。
時頼の父は大酒のみで、仕事もしなく、寝てばかりいます。母と時頼で、仕事を頑張りますが、家計は左下がり、空しく、また横笛の家に行ったのですが、彼女にお逢いでき、あの苦労したラブレターは
彼女は知らないという。私には好きな人がいるのですと、バッサリ、失恋です。家も屋敷も、飲んだくれでDVの父に、母も行方不明。仕方がなく、家も土地も売り、出家して坊主になりました、
今は丸坊主であるお寺で出家を決意しました。横笛は高貴なお金持ちのお坊ちゃんに恋を打ち明けましたが、これもまた失恋、彼女も髪の毛を切り、尼になり別のお寺で修行中です。
坊主二人が失恋で、これを”こいこい”と言います。悲しいお話でした。(完)


