2025.01.16更新

プラセンタ(メルスモン)注射
プラセンタとは
プラセンタとは「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤は赤ちゃんのへその緒とつながっていて、栄養や酸素を赤ちゃんに届け、赤ちゃんを育てる役割を持っています。胎盤には細胞を育て、活性化させるたくさんの成長因子(タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなど)の栄養素がたいへん豊富に詰まっています。

プラセンタエキスとはヒトの胎盤から抽出されたエキスの有効成分のことです。このプラセンタエキスを注射することにより、プラセンタが体内にとりこまれ、美容や疲れなどに効果を発揮するといわれています。

医療用に使われているプラセンタ注射薬は、メルスモンをとラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。いずれも日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤を使用して作られたものです。 ちなみに当院ではメルスモンを使用します。

更年期障害について
女性の40歳代は、女性ホルモンの分泌低下に伴い、ほてりやイライラ、のぼせ、不眠など何となくこれまでにない体調の変化を感じることが多くなります。これらの症状に合わせ、個人差はありますが排尿障害や性交障害、骨粗鬆症など女性特有の症状や変化が現れてくることがあります。

更年期とは閉経をはさんで前後10年のことを指します。標準的にはおおよそ45歳~55歳くらいが更年期ということになりますがもちろん個人差がありますし、症状もそれぞれです。

更年期障害の症状
更年期障害の症状は人それぞれ、そして個人差もあります。下記は参考までです。何かしら当てはまるものがあるかもしれませんね。

顔がほてる
汗をかきやすい
腰や手足が冷えやすい
息切れ、動悸がする
寝つきが悪い、または眠りが浅い
怒りやすく、すぐイライラする
くよくよしたり、憂うつになることがある
頭痛、めまい、吐き気がよくある
疲れやすい
肩こり、腰痛、手足の痛みがある
プラセンタ療法
ヒト胎盤ホルモン=プラセンタは、肝炎や更年期障害の治療薬として厚生労働省から認可されているお薬です。定期的に注射することでこれらの病気に対して治療効果を期待することができます。

また、病気の治療以外にも、疲労の回復や自己免疫疾患・アレルギー疾患の改善、美肌・アンチエイジングなどの美容効果が認められているため、広く活用されています。

プラセンタの働きとして、次のようなものが報告、確認されています。

免疫賦活作用:病気に対する抵抗力を高める
活性酸素除去作用:活性酸素を除去し、老化を防ぐ
強肝・解毒作用:肝臓の働きを強化する
妊婦の乳汁分泌促進作用:妊婦の乳汁分泌を促進する
抗アレルギー作用:アレルギーを抑える
疲労回復作用:疲労の回復を促す
美肌促進作用:シミ、シワ、ニキビを抑え、美白を促す
また、プラセンタは以下のような部位、症状、分野で効果が確認され、活用されています。

肝臓:脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝炎、ウイルス性肝炎
胃腸:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃下垂、便秘、貧血、糖尿病
婦人科:更年期障害、生理痛、生理不順、冷え性、月経不順
整形外科:関節痛、腰痛、肩こり
アレルギー科:花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎
神経科:不眠症、自律神経失調症、頭痛
その他:免疫力減退、リウマチ、膠原病、放射線障害、風邪、癌、精力減退 視力減退、視野狭窄、白目の濁り、嗅覚減退、味覚減退、耳鳴り、頭痛、アルツハイマー
美容:美白、美肌、シミ、シワ、たるみ
上記のほかにもさまざまな効果効能が報告、確認されています。

保険適用となるプラセンタ療法(メルスモン注射)
病気の治療として更年期障害の場合、現行で年齢45歳~59歳の女性の方については保険適応になりますので、費用は普通の治療と同じように保険の範囲内で行います。
プラセンタが保険適用となる病名は限られていますので、厚生労働省が認可した病名の方以外は保険でプラセンタ療法を受けることができません。

費用

投稿者: 大橋医院

2025.01.16更新

糖尿病性足潰瘍の病態と治療
糖尿病性足潰瘍の病態は、大きく以下の3つに分けられます。

①感染

 糖尿病による代謝障害により、感染防御に関わる機能が低下するため易感染性となります。また神経障害により感染による痛みを感じにくく、重症な感染症に至りやすくなります。熱が出た・足が臭うなどの症状が出るまで赤く腫れ上がった足に気づかない方も少なくありません。治療としては、感染した組織を取り除く外科的治療(デブリードマン)と抗菌薬の投与です。急性の感染症の場合は緊急性があり、時にガス壊疽など生命に関わる重症感染症を引き起こします。慢性に骨髄炎などの深部感染症を呈することもあり、この場合手術による切除以外の根本的な治癒は困難です。慢性感染症でもフォロー中に急性の経過となり、急を要することがあります。踵骨・足関節より上の壊疽や骨髄炎・重症感染症に至ると、下肢での切断を余儀なくされることがあります。

②神経障害

 糖尿病の三大合併症のひとつが神経障害です。糖尿病の発症から10~15年で、糖尿病に罹患した患者さんの半数近くが末梢神経障害を併発するといわれています。知覚神経障害では足の感覚鈍麻やしびれ・こむら返りが生じます。自律神経障害では発汗が減少し、皮膚が乾燥して荒れやすくなります。神経は血管の調節も担っているので、血流の低下も招きます。これらの原因が相まって、クロウトウ・ハンマートウ・外反母趾や内反小趾・シャルコー変形など足趾や足の変形を来たし、骨突出部に圧がかかることでタコができやすくなります。感覚障害があるため、このタコから容易に骨に至るようなきずになります。治療としては、適切なインソール(中敷き)を用いて免荷し、タコは医療者によって適宜削ります。趾がぶつかり合ってしまう場合はフォームや綿花を挟んで食い込みの圧を和らげます。タコの下にきずができた場合はすぐにタコを削ってきずを開放し、感染が広がるのを防ぐ必要があります。シャルコー変形の急性期ではギプス固定し足の免荷を図ります。感覚鈍麻により、感染や骨折が知らないうちに進行する可能性に常に注意しなければなりません。

③虚血

 主幹動脈の動脈硬化・石灰化病変や微小血管障害が原因となります。知覚障害のない患者では、虚血による著しい疼痛や歩行時の痛みによって潰瘍・壊疽に至る前に末梢動脈疾患に気づきますが、糖尿病患者さんでは突然足趾が壊死して気づかれることがあります。治療としては血行再建が必要です。循環器内科で行う血管内治療(カテーテル治療)は近年飛躍的な進化を遂げ、従来治療が困難だった病変への安全な治療や再発を抑えるような機器が使用可能となっています。侵襲は比較的低く局所麻酔で行えますが、膝下病変の場合7割が3ヶ月で再狭窄すると言われており、長期開存は得にくい治療です。血行再建術の後、軟膏治療や傷を閉じる手術を行います。

糖尿病性足潰瘍の病態

足切断の可能性
<治療の方向性を決める分類>

 切断に至る可能性がある足虚血の分類は以前からありました。しかし糖尿病を基礎疾患にもつ虚血患者さんが増加し、従来の痛みや壊疽のみで判断する単純な虚血の分類では不十分になってきました。また前述のように虚血が高度でなくても感染で切断に至る例も多く、虚血のみで定義された分類では自然予後が悪い方を特定しきれませんでした。そこで2014年にアメリカ血管外科学会できずの広がりと感染の状況を考慮し提唱されたのがWIfI分類です。

WIfI分類

 この3つの分類を組み合わせることで、診断1年後の大切断率・血行再建の必要性が5つの臨床ステージに分類されます。治療の方針の決定や予後について評価しやすくなりました。

足や体を守る外来
 足は私たちの生活を支える重要な存在であり、第2の心臓と言われているほどです。というのも、足を使って歩くことで下半身の筋肉を収縮させ、ポンプのように全身の血液をめぐらせているからです。その機能が十分に働かないと、血のめぐりが悪くなり、様々な問題を引き起こします。だからこそしっかりとしたケアが必要となるのですが、ついついなまけがちになってしまいます。手が届きにくかったり、良く見えなかったり、爪が厚く硬すぎたり、などなど、なんとなくそのままにしてしまい、悪化することが多々あります。
 糖尿病、閉塞性動脈硬化症(ASO)などの病気や血液透析患者さんが増加している現在、20秒から30秒に1本のペースで足が切断されているほど深刻な状況です。アメリカには「足病医」という足を専門に治療する医師がいるのですが、日本には足を専門にしているドクターがかなり少数です。したがって、いざ足に変化を感じても、「何科を受診すればいいのか」「どのタイミングで受診すればいいのか」などわかりにくいのが現状です。したがって当院では、足潰瘍に対する「予防」「啓蒙」「治療」「再発予防」を行う目的で、【足みまもり外来】を整備しました。

フットケアや足に関する専門医との協力

【予防】
潰瘍を起こさないようにする足を管理する、看護師主体のフットケア

【皮膚のコンディション】
水虫の感染や皮膚の乾燥などの皮膚トラブルを解決する、皮膚科

【糖尿病】
合併している糖尿病を治療する、糖尿病内科

【血管】
足に血流が不足している場合に血管治療を行う、循環器内科
透析管理が必要な場合に担当する、腎臓内科
血管のバイパス手術を行う、心臓血管外科

【潰瘍】
潰瘍の治療を行う、形成外科

【再発予防】
足の形にあった靴や装具、義肢・装具

足をみまもる専門職「オブリゲーター」
 我々は、これらのチームを統括し、足の治療にオブリゲーション(責任)を持って担当する医師を、オブリゲーターと呼んでおります。オブリゲーターは状態の評価(血流の評価、感染の有無、神経障害の有無、静脈うっ血の有無)、他科との連携の指揮、傷の治療を行い、治療全体に責任を持って統括し、足をしっかりと「みまもり」ます。

診察、検査、治療、手術

 下肢の切断を回避することは、生命予後をも改善します。人生の最後まで、しっかりと自分の足で歩くために、足から全身を診ることが重要です。足の障害を予防し、いつまでもご自身の足を健康に保てるよう、チームでみまもります。

(初診希望の患者さんは、毎週木曜日の午後2時から3時の間に形成外科外来にお越しください。予約は不要ですが、通院中の病院の紹介状やレントゲン写真などがございましたら、ご持参ください。)

糖尿病性足潰瘍

 

「足潰瘍治療チーム」の説明はこちら
「足みまもり外来」の外来担当表はこちら

投稿者: 大橋医院

2025.01.12更新

1月12日、13日の風邪,インフルエンザ、コロナでお困りの方は、

岐阜県大垣市の伝馬町104-1の大橋医院の院長、大橋信昭を訪ねてください。

診察しましょう!

シャッターが閉まっていても大丈夫、

チャイムを鳴らすか,0584-78-5305、09025737850に電話してください。

投稿者: 大橋医院

2025.01.04更新

急患センターで、大垣市民病院救急外来で断られた人へ!

コロナ、インフルエンザ、感冒がもう流行しています。

大橋医院の院長 大橋信昭はいつでも診察しますので、お気軽にお電話ください。

0584785305、 09025737850

投稿者: 大橋医院

2025.01.04更新

急患センターで、大垣市民病院救急外来で断られた人へ!

コロナ、インフルエンザ、感冒がもう流行しています。

大橋医院の院長 大橋信昭はいつでも診察しますので、お気軽にお電話ください。

0584785305、 09025737850

投稿者: 大橋医院

2025.01.04更新

風邪が流行っているね。いつでも診察しますよ!

院長の大橋信昭は診療所にいますので、気軽に、病気でお困りの方は

お越しください。

0584-78-5305、09025737850

岐阜県大垣市大橋医院 院長 大橋信昭

投稿者: 大橋医院

2025.01.01更新

今、インフルエンザAが大流行しています。

ご心配な方は、大橋医院まで連絡してください。

シャッターが閉まっていても、チャイムを鳴らすか、

0584-78-5305、09025737850までご連絡を!

保険証とお名前を言ってください。診察、治療します。

投稿者: 大橋医院