或る真夏の猛暑、外世の日である。ある会社の社長が部長を呼んだ。
社長:「おーい、部長、熊さんのお家はどうだ❓夫婦円満か?私が仲人㋾やった二人じゃないか!一度、くまさん夫婦の家に遊びに行くと言っといてくれ」
部長が熊さんにこの事実を述べると、熊さんは真っ青になった。何しろ、部屋は4畳半、扇風機もないし、窓は西側、社長が夕方、明後日遊びに来るということだ。
部屋は蒸し風呂、部屋の掃除どころか、蒸し風呂の部屋はどうなる?帰っても部屋に扇風機がない。どうしよう!
熊さん:「おーい、帰ったよ、大変だ、社長がこの部屋に遊びに来るそうだ!どうする、サウナみたいな部屋だぜ!」
妻;「何を慌ててるのよ、窓は西日が差す西側だけど、大きく東と紙をのり付けるのよ。」
熊さん:「何か夏らしくする方法はないか?」
妻:「あら大変、風鈴が壊れているわ、鰹節を窓に取り付けてネコを置いておけば、かつ節に飛びついて音が鳴るから社長さん、風鈴と社長さんが錯覚するかもしれない」
熊さん:「あーそうだ!戦争の時に持ち帰った戦闘機のプロペラがあるんだ。あれを回しておこう。幾分風が起こるぞ。」
妻:「サー部屋を夏らしく模様替えして、天井に冷夏と張っておこうかな。」
熊さん:「スイカの一つ用意して遅れ、もうこれ以上頭がっ回らないよ。」
やがて社長さんがやってきた。
熊さん:「まあ、社長さん、ようこそお起しで、奥にずっと入ってください」
社長;「奥って、4畳半一間じゃないか?君たち結婚してどれくらいになるかね。僕が仲人したんだからね。」
熊さん:「絵音、ちょうど2周期、いや2年です。今、風鈴をつけますから!」
妻:「猫が逃亡したのよ」真っ青になった熊さんは、「今扇風機をつけますから!」
しかし、プロペラはさび付いて動かない。
社長:「午後4時なのに東の窓に西日がまぶしいぞ!」
熊さん:「ここは田舎ですから夕陽と朝日を間違える人が多いのです。団扇をあおりましょう。若干、涼しいでしょう。」
社長:「もういいよ、二人が幸せに暮らしているのがわかったから、もう帰るよ、元気でしあわせにね。」と社長さんは笑顔で帰った。
熊さんと妻は冷やせで、寒気がして、どっと疲れた。(おわり)


