2026.05.24更新

私は学校医をしているが、偶然に小学校2年生の担任の先生にお逢いした。真っ青な顔をしておられ、担当の女生徒の右腕の服に触れてしまったらしい。セクハラで訴えられるか悩んでおられた。

しかし、父が郷里で薬局を経営しておられ、その先生は偉いもので薬剤師の免許を持っておられ、早々に教員を辞め、父と薬剤師に戻るそうだ。大変なことだ。

岐阜県のエリートコースの国立教育学部が定員割れ、新人教員を必死に探さないと授業が成立しない。OBに声をかけても教員に戻るのは絶対嫌だということである。

全く叱れない!「そんなことをしていてはだめですよ」と出来るだけ優しく声をかけることだ。それでも生徒にとってはパワハラになると言い、コールセンターから、校長、教育委員会、PTA騒ぎに

なるそうだ。これでは今の高校生に教員を志望する生徒は皆無であろう。

私も、この前、県の産業保健センターに呼ばれ、サラリーマン、工員、授業員、教員、、、の高ストレスにさらされている人たちと問題を解決する役員に選ばれてしまった。しかし、高ストレスを受けたと主張する社会人は岐阜県で何万人といるであろう。一人一人対応し熱心に解決策を探していたら無限な時間と労力がいる。一人最高でも10分以上相談時間を延ばしてはやっていけない。

マニュアルがあるから、YesかNoかOかXかとふるい分け、明らかに超危険群は軍はメンタルクリニック、精神科に紹介する、顔は無表情、同情は禁物、自殺が怖い、あっさり5分で済ませ、深入りしない。

とんでもない社会になっている。全く叱られずに学校教育を終え、社会に入っても、全く叱られない、日本の社会は円滑に回っていくのか?産業医はそんなことを心配せずに氷の表情で5分以内に

対応しなくてはいけない。私は医師になり50年近くなるが、患者の心、環境、も聞いてやり、しっかり診断し治療しハッピーにして帰宅させるのが方針であったが、高ストレス社会人は全く逆の対応を

しなくてはいけない。憂鬱である。もはや、私が高ストレスにさらされている。

投稿者: 大橋医院