🌱 雑草エネルギー研究の全体像
雑草や刈草は「バイオマス」として扱われ、主に次の形でエネルギー化が研究されています。(enecho.meti.go.jp)
メタン発酵でバイオガスをつくる
発電用ボイラーで燃やして熱・電気をつくる
エタノールなど液体燃料に変える
電気を直接取り出す新しい技術(植物ボルタ電池など)
以下、代表的な研究を絞って紹介します。
🔥 メタンガスをつくる研究
山梨大学:ギョウギシバから高効率メタン
山梨大学の研究グループは、日本の雑草「ギョウギシバ」だけを原料に、1トンの刈草から約30万リットルものメタンガスをつくれる微生物群を開発したと報告しています。(bt.yamanashi.ac.jp)
水に溶ける成分と溶けない成分をそれぞれ分解する微生物が協力することで、高効率化したという内容です。
刈芝・芝生ごみからのバイオガス
海外では、公園やスポーツ施設などの芝刈りごみを前処理してメタン発酵し、バイオガスをつくる研究も進んでいます。(pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
薬品や加熱で草の構造を壊しておくと、メタン収量が増えることが示されています。
⚡ 「雑草発電」や草からの発電
雑草を燃やして地域発電
日本では、道路法面などで刈り取られる雑草・刈草を集めて発電する「雑草発電」のコンセプトが紹介されています。草や野菜くずを燃料にする小型バイオマス発電システムとして、地域のエネルギー自立に役立てようという取り組みです。(japan.go.jp)
植物ボルタ電池(VP-BPV)
海外では、イネとその周りに生える雑草を使って、根圏の微生物の働きと光合成を利用して電気を取り出す「バイオフォトボルタイクス」という研究もあります。イネと田の雑草で発電性能を比較した例も報告されています。(research.ed.ac.uk)
🍃 雑草由来バイオ燃料の研究
アクアリウムなどで問題になる浮草(ウキクサ)を乾燥させ、エタノール発酵とメタン発酵を組み合わせて、エネルギー収量を高める研究(pure.psu.edu)
外来雑草をガス化し、ナノ触媒を使って合成ガスを高効率で得る研究(link.springer.com)
いずれも「早くてたくましくて邪魔者扱いされる植物ほど、実はエネルギー資源として優秀」という発想です。


