2026.04.15更新

サウジアラビアの症例対照研究であり、潰瘍性大腸炎(UC)患者157例、クローン病(CD)患者226例および対照390例を対象に、辛い物の摂取頻度と炎症性腸疾患(IBD)との関連を検討したものである。

 結果として、毎日辛い物を食べる群はCDで有意に多く、調整後OR 1.61(95%CI 1.11–2.33)であった一方、UCではOR 1.03(同0.67–1.60)と関連を認めなかった。病変範囲や狭窄・穿通などの重症度指標とも有意な関連は見られなかった。これらの疾患では患者から食事相談を受ける頻度は高いと考えられるが、「辛い物が悪いのか」については思ったほどは明らかになっていない領域である。

 本研究は、香辛料文化が日常に根付く集団で、しかも新規診断例を用いて検討している点がさらに興味深い。

投稿者: 大橋医院