1970年代の時代のことであるが、USAとソ連は、宇宙開発の激走をしていた。
USAのNASAは、宇宙開発ロケットが有人で重力に逆らって、宇宙へと飛びたつとき、心臓にかなり重力がかかり、どんな反応を示すのか研究していた。
非観血的に、せねばいけない。そんな時に、ポーランドから亡命したクビチェック氏が研究チームの指揮を執り、インピーダンスカルヂオロディーを提案した。
頚部と心窩部にアルミ箔を張り、微小交周波電流の抵抗を無呼吸化で測定すれば、心臓の様子がわかるはずだ。この研究は飛躍的に発展した。
私は、故藤浪教授の命令の元、インピーダンスの研究に没頭した。国内のあらゆる学会で発表し、自慢はユーゴスラビアのザダールで行われた発表と、
台北のAsian Pasific Cardiologyの発表と1986年、ついにWorld Congress of Cardiologyが、ワシントンDCで行われ、それに発表したことである。
これは名誉なことである。せっかくだからミネアポリスに住んでおられるクビチェック先生にお逢いに行った。快く歓迎してくださり、豪邸で応接室でインピーダンスカルヂオロディーにたどり着くまでの苦労話、講演も聞かせてくれた。ミネアポリスの観光もしてくださり、帰りの飛行場へ行くバスの発車時間はUSAでは、あてにならないようで、わざわざ送り迎えもしてくださった。
天下のクビチェック先生には頭が上がらない。帰宅後、すぐに論文を書き、医学博士をいただいた。私の30歳代のなつかしい思い出である。


