2026.03.22更新

「医は仁術なり(いはじんじゅつなり)」は、医療は単なる技術ではなく、人を慈しみ救う「仁(博愛の心)」の道であるべきだという、江戸時代から日本に伝わる医療倫理の根幹をなす言葉です。利益を追求する「算術」ではなく、病者の苦しみに寄り添う高い道徳観が医者には求められることを説いたものです。
国立科学博物館
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「医は仁術なり」の主な意味と由来:
「仁」の心: 儒教に基づく、他人を思いやる愛や情けの心。身体だけでなく、心も治すのが医者の本来の姿とされる。
技術から「道」へ: 医療技術(術)は、人命を救う(活人)という「仁」の目的を果たして初めて評価される。
由来: 中国明代の『古今医統大全』や、唐の陸宜公の言葉「医は以て人を活かす心なり」がルーツとされ、日本では江戸時代に広く知られるようになった。
戒め: 金銭目的で医療を行うことや、患者の心を無視した診療に対する批判として、「医は算術」という対義語をもじって使われることもある。
日本医師会
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現代における意義:
現代の高度医療においても、技術偏重になりがちな現場に対し、患者の尊厳や心に寄り添う「仁」の精神は重要とされています。一部では「医は仁ならざるの術、務めて仁をなさんと欲す(医療は本来、人を切ることもある非情な側面を持つが、だからこそ必死に仁愛を施すべきだ)」という江戸時代の医師・大江雲澤の言葉を引用し、医者の謙虚さを説く場面も増えています。
日本医師会
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医は仁術(いはじんじゅつ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
ことわざを知る辞典 「医は仁術」の解説 医術は病人を治療することによって、仁愛の徳を施す術である。 人を救うのが医者の道...

コトバンク
医の倫理綱領」―「医は仁術」は,もはや死語か? - 日本医師会
広辞苑には「(慣)医は仁術なり」とは,「医は,人命を救う博愛の道である」とあるだけである. 「医は仁術」の語源について,...

日本医師会

視点/医は仁ならざるの術,務めて仁をなさんと欲す
第1122号(平成20年6月5日) * 医は仁ならざるの術,務めて仁をなさんと欲す * 「医は仁ならざるの術,務めて仁を...

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投稿者: 大橋医院