「アラビアのロレンス」ことT.E.ロレンスは、第一次世界大戦中にアラブ独立を支援しましたが、イギリスの「三枚舌外交」により、結果的にパレスチナとイスラエルをめぐる紛争の根源を作ってしまいました。彼の行動は、アラブの期待を裏切るものであったとされています。
功績
ロレンスは、オスマン帝国支配下のアラブ地域で、アラブ人による反乱を指導しました。
• アラブ独立運動への貢献:オスマン帝国からのアラブ独立を目指す反乱軍を支援し、ゲリラ戦術で戦果を上げました。各地のアラブ部族に潜入し、反乱を主導しました。
• 英雄的活躍:アカバ要塞の攻略など、数々の英雄的な活躍でアラブの独立に貢献しました。
罪
ロレンスの行動は、結果としてアラブ人を裏切る形となり、現代のパレスチナ・イスラエル問題の根本的な原因の一つとなっています。
• イギリスの約束反故:イギリスはアラブ人に対し、独立国家建設を約束しましたが、戦争勝利後にこれを反故にしました。
• 「三枚舌外交」への加担:イギリスはアラブ人への約束に加え、ユダヤ人にはパレスチナへの国家建設を支持する「バルフォア宣言」を、フランスとは秘密裏にオスマン帝国の領土分割を定めた「サイクス・ピコ協定」を結んでいました。ロレンス自身も、この「三枚舌外交」に騙されていたことに気づき、生涯後悔したとされています。
• パレスチナ問題の遠因:イギリスがユダヤ人への約束を履行し、世界各地のユダヤ人がパレスチナに入植したことが、アラブ人との土地をめぐる対立を生み、現在のパレスチナ・イスラエル紛争につながっています。


