2026.03.06更新

名古屋大学は2月2日、PM2.5に含まれるスズ(Sn)が、スギ花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状を悪化させる可能性があることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科環境労働衛生学のデルガマニシャディ大学院生、田崎啓講師、加藤昌志教授らと、福井大学および名古屋市立大学との共同研究によるもの。研究成果は、「Allergy」にオンライン掲載されている。

 日本では、スギ花粉症の有病率は約50%に達しているとの報告もあり、「国民病」とも言われている。近年、大気汚染物質がスギ花粉症に悪影響を及ぼすことが疑われているが、科学的な解明は進んでいない。研究グループはこれまでに、大気汚染物質である鉛(Pb)がアレルギー性鼻炎の増悪因子であることを報告している。今回の研究では、Pbと類似した性質を持つ(同族元素である)スズが、アレルギー性鼻炎に、どのように作用するのかについて調べた。

花粉症患者で鼻腔内スズ濃度が上昇、スズ暴露による症状増悪を確認

投稿者: 大橋医院