ある女性の患者さんです。或る大病院で高血圧症、高脂血症、糖尿病で管理されていました。当院へはめまいで来院、かなりの重篤なめまいで、ある病院の救急外来へ転送しました。
そこで精査したところ、脳梗塞で、脳出血、血腫もあり、開頭され、血腫除去、そこで、心肺停止を起しまして、救急蘇生後、心臓は再開され、体外循環、経管栄養を気管切開され、
意識はありませんが、バイタルは正常化されました。植物状態で、彼女の意識はなく、家族の意見も分かれていました。ご主人は尊厳死を主張しましたが、息子さんたちは徹底的な延命を主張され、
バイタルもよく治療は続行です。入院期間は一か月が限界で、転院されました。まもなく2週間を超え、一か月後別の病院へ引っ越されます。一番疲労を感じておられるのはご主人で、高齢ですし、まもなくまた別の病院へ引っ越しです。彼女のバイタルがいい限り、意識はなく自己主張は出来ませんから、転院させられます。しかし、この医療の続行は考えさせられます。いったん心肺停止し、蘇生され、バイタルが保たれれば治療は続行します。無理な尊厳死は日本では認められませんし、仕方がないことです。
私も以前は在宅治療を実施していましたが、全くの大工仕事で穂液を確保し、家族が転院を望まない場合は、全力を尽くしましたが、やむを得ず尊厳死しました。家族には苦情を言われたことはありません。医療費がひっ迫する現在、終末医療は、日本の場合、問題点山積です。医師はどうしたら良いのでしょうか?病院、診療所によって分かれると思いますし、最近は往診のみ、在宅医療の未っ機のみ医療行為を施行している医療機関もあります。ガン末期で、遺言で在宅の尊厳死を希望する患者さんでも、いざ死が近づき、搬送をご家族が望まれますと、救急車を呼ばねばなりません。難しいですね。


