2025.09.30更新

皆さん、当院へ来るときは、おしっこを多少溜めてきて下さい。

尿中ウロビリノーゲン、蛋白定量,糖定量、PH,鮮血の有無、

がすぐにわかります。尿蛋白が出たからといってすぐに病気とは限りません。

生理的蛋白尿といって、走ってきたり、少し熱っぽくあったりすると陽性になります。

しかし、腎炎は否定できませんから、尿中微量アルブミン量を測定しましょう。

尿中微量アルブミンを排泄し、その量が高い方は、腎臓の最少単位である糸球体損傷であるかもしれません。

尿糖が陽性の方はまずは糖尿病を疑います。しかし、腎性糖尿という病態もあります。血糖値が170ぐらいで尿に糖が下りるのですが

糖の排出閾値があり、血糖が110でも尿糖が出てきます。この場合、腎性糖尿といって問題ありません。最近では腎炎、心不全にSGLT2阻害剤がよく使われます。

この薬を飲んでいる人は尿糖は陽性になります。尿潜血が陽性の場合、腎炎、膀胱腫瘍、尿管結石、腎臓腫瘍も考えます。尿細胞診を病理の先生にお願いします。

男性の血尿は前立腺の問題や、悪性腫瘍を疑わなくてはいけません。排尿時に肉眼で見える血尿が見た場合、男性はグラビッツ腫瘍を疑います。幸いなことに早期発見、摘出すれば予後が良いです。

完治します。検尿からいろんなことがわかります。検尿をうけましょう!!!

投稿者: 大橋医院