2015.06.04更新


妻は言った。「あたしが殺したのよ」-
湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。
四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。
親たちは子供を守る自らの手で犯行を隠ぺいしようとする。が、事件の真相に不自然な影が。
真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す、傑作ミステリー。


岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力投球します。

投稿者: 大橋医院

2015.06.03更新

"魔球:東野圭吾著
球界裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、海洋高校のエース須田武志は、
最後に揺れて落ちる"魔球"を投げた!
すべてはこの一級に込められていたーーー
捕手北岡明は大会後間もなく、愛犬と共に、刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心案着に駆られた。
高校生活最後の暗転と永遠の純情描いた青春推理。


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投稿者: 大橋医院

2015.06.02更新

<袋小路>

大橋信昭

俺は疲れていた。今日も朝から電話、課長の罵声、タバコの煙、高温多湿な環境、汗の匂い、狭い廊下を歩いていたら部長と体当たりし、取り巻きに叱られた。もうどうでもよい。サラリ-マン生活なんて、どうでもよい。まずは一杯だ。俺の足は狭い汚く煩雑とした飲み屋街の一角、居酒屋"犬の尾"にたどり着いていた。薄汚い玄関をこじ開けると、澄子というママに視線が一致した。「お久しぶりね。待ってたのよ。」と誰にも言う挨拶にうんざりし、「仕事が立て込んでいたんだよ。」と煙草を一本、ライターを付け真っ黒な天井に向かって煙を吐き出した。客は3人ばかりそれぞれ離れて飲んでいる。どいつもこいつもやけくそなんだと、俺は思った。
 頃合いを見て、ママ澄子に「なー、あの物件世話してくれないか?」と俺は厳しい視線をママに送った。彼女は青ざめ、「店が引けるまでだめなの?」「仕方がない」俺は、飲みつぶれないように、腕時計を睨んだ。午前1時にまであと2時間か?それにしてもこの店の悪臭はひどいものだ。ホステスの安香水、タバコ、アルコール臭、調理場からの食物が腐ったような臭いだ。私は午前1時までは待ちきれず、支払いを済ませて、ママ澄子を待っていた。するとサングラスをはめた、このくそ暑いのにスーツと背広姿で、がっちりした男が寄ってきた。「今日の案内役は俺、片岡というんだ。ママは今日出れない。付いてきな!」追いかけるのも、不安だが、俺の心が乱れきっており、彼を追いかけた。袋小路の狭い道を右に行ったり左に曲がったりしているうちに、ある占い師の館にたどり着いた。中には、黒い頭巾を着た厚化粧の老婆がいる。「姉貴、こいつをお願いしますよ。」と男は去っていった。その老婆は口を開いた。「あなたは、こんなもの手にして大丈夫かね。いつ、どこから、命を奪われるか分からないよ。」「俺は構わないよ」すると彼女は奥の間からしぶしぶやっと見つけたように手のひらサイズの黒いケースを持ってきた。10万円で彼女は、その黒いケースを私に譲った。
 私は、黒いケースの中に"ドラッグ"が入っていることを確認し、外へ出た。
急に夜の酒場を行き交う人々の視線が厳しくなった。急いで、大通りに出て、タクシーを拾い、俺の安アパートへ向かった。俺はこのドラッグは使うつもりではない。それはある食物の種であった。これを、知り合いの黒幕の岡安に売りつけ一儲けしようと思っていた。慌てて、電話をかけた。すぐにこの物との
交換場を指定してきた。相手の社気に対する凶悪性から、その人通りのない裏ビルの倉庫は危険だ。ともかく、俺は危険でもいいから刺激が欲しかった。すぐに黒いセダン車がやってきた。俺が到着してすぐにだ。交感条件を言うと彼はにやりと笑い、部下3人が俺を取り囲み、「なめるな!」といい、殴られるは蹴られるは意識がもうろうとなった。ドラッグも、現金も取られ、俺は真っ黒な大都会の細道を血まみれになって歩いていたのだ。俺は世間のクズだ。サラリーマン一人では命があっただけましだったのか?どうせ殺してくれればよかったのに。彼は思いっきり血の混じった唾を道路にはいた。あの岡安を消したいが、もう現れないであろう。安アパートでシャワーを浴び、スーツを着替え、
何もないように会社へ行った。相変わらずの雑然とした会社だ。俺はここで定年を待つ気はない。一山当てるのだ。今夜も刺激を求めて裏通りへ行くつもりだ。「こらー」とさえない課長が俺を呼んだ。足取り重く、彼に近づいた。大したことは無い。別に命まで取ろうとしているのではない。(完)


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投稿者: 大橋医院

2015.06.01更新

<書斎>

大橋信昭
 私は、書斎でSF小説から歴史小説、哲学書を読み漁り、私の頭脳は、思考することや記憶することなど、フル回転であった。かなり疲れていた。眼鏡を外し、一休みしていると、大きな物音がしたかと思うと、何か巨大な洞窟が現れ、私は吸い込まれていった。長い暗闇の中を、私は何もできないでいた。突然、アスファルトの道路に叩きつけられていた。痛みが臀部から腰部にかけて走り、うずくまった。気が付くと闇夜に、星と満月がきらめき、堤防の上の細い道路であり、雑草が巨大な川の濁流まで生い茂っており、恐怖感が走った。すると、私をまぶしい光が道路の100メートルぐらい離れたところから刺激した。そして耳を覆いたくなるような爆音とともに、巨大なオートバイが私の前に停止した。そのドライバーは女性らしい。ヘルメットを外すと、黒い長い髪が彼女の肩まで垂れ下がった。鋭い眼光で私を睨みつけたその女性は、二重の瞼に美しい眼球と妙に尖った鼻、喰いしばるようにむすんだ唇が強烈に私の網膜に焼付いた。「あんた!こんなところで何をしているの!」と鋭いが、波長の高い美しい声が闇夜に響いた。答えようとすると彼女の仲間であろうか?7人の男性ドライバーに取り囲まれた。「姉貴、こいつは誰です?」「知らないわ!あんた!こんな所で何をしているの?」私は恐怖と驚きで「さっきまで書斎で本を読んでいたんです。」すると、彼女の左に居た背の高い金髪でオールバックの男が刺青をした太い腕で、私の首を絞めつけ、つるし上げ、そのまま地面に叩きつけた。かなりの激痛が全身を覆った。そして入れ替わり、あと6人の人相の悪い男たちが私の脇腹に蹴りを入れた。私は、もんどりうって草むらから、黒いうねった川べりまで転がった。もう意識が遠のこうとしていた。すると彼女が道路から降りてきて、「本当のことを言いなさい!」と唇が近づいた。その口臭はたまらなく素敵であった。黒い革ジャンのスタイルも妖艶であった。
 その時に鋭い激音がした。警察集団であった。トレイニングを受けた警察集団は、男性7人を格闘の末、思ったより簡単に捕獲された。美しい彼女は私を攫んで、川に飛び込んだ。激しい激流に二人流され、警察官達は後を追った。すると、また不思議な黒い闇が二人を被い、不思議なことに元の私の書斎に戻っていた。不思議そうに本を眺めていた彼女に、留守である家内の服を差出、シャワー-による交代でのお互いの体の清潔化を私は主張した。彼女が先にシャワーを浴び、そして僕が次に浴室に入った。家内の服を着た長い黒髪の女性は独特な妖艶を帯びていた。私は一歩一歩近づこうとした。その時にチャイムが鳴りひびいた。家内であった。玄関から「私、用が急に済んだので帰ってきました。」これに驚いた私は彼女に屋根裏に上がることを強制した。拒否された。
あっという間に書斎に家内は入ってきた。中高年に入った私の家内と、若い黒髪の女性は睨みあった。「あなた、これどういうこと?」私は説明のしようがなかった。私は、家内から詰め寄られ苦渋そのものであった。家内は、「あなたがこんなことをする人とは思っていなかった。実家に帰らしていただきます。」濡れたシャワー室と、書斎の自分の服を勝手に着ている若い女性を睨んで、家を出て行った。この若い女性の処置に私は困り果てた。「いいわ、元の仲間に逢っていくわ。私、指名手配だから、警察へ行けば元の仲間に逢えると思う。」とあっという間に我が家を出ていった。何もかも失った、私は、堤防であった彼女のことが心配であった。黒い洞窟が彼女をもとの所へ戻してほしかった。急に眠気がして書斎で眠り込んだ。翌朝、家内が帰ってきた。ご機嫌が相当悪い。若い女性とシャワーと洋服の話にどんな説明も家内には理解できなかった。気になる黒髪の女性も、そっと書斎を抜け出して、警察やら、町中探しても二度と逢えなかった。書斎の本だけが事実を知っている。皆さん、平凡で退屈な生活が一番大切であります。


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投稿者: 大橋医院

2015.06.01更新

<Time Spirit>

大橋信昭
 今日は、日曜日だと思う。随分、朝寝坊した。目を開けると、部屋の中は、森の、奥深い、滝が傍に流れているような、さわやかな、イオンを感じられた。僕は慌てて、両親と兄弟を呼んだ。返事はない。カレンダーを見て驚いた。25XX年Y月Z日となっている。部屋の中にはないもない。空腹を求めて、ポケットに幸い残っていた日本銀行の紙幣とコインを確かめ、外へ出た。驚いた。6畳くらいの楕円形のカプセル状の円盤が飛び合っている。黄色く塗られた道があったので、飛び乗ったら、動き出した。エスカレーターなのだ。僕はエスカレーターに乗り、動くに任せた。先ほど見た、飛んでいる、カプセルをよく見ると、運転手はロボットであり、助手席は老人である。どのカプセルも老人出る。子供は見渡らない。僕は、TAXIというロボットが運転しているカプセルが近づいてきたので、手を挙げた。すると私の横に止まってくれた。「オキャクサマ、ドコヘ」とやはり機械音であった。「僕ね、食事をしたいので、レストランへ連れてってくれるかな?」「レストラン "cap"」でよろしいですか?」僕は理解できないので、承諾した。キュイーンと滑らかな金属音と共に空中200メーターまで舞い上がったであろうか、アッという間に急降下した。"レストラ"cap"であった。僕は日本紙幣で一万円をロボットに渡した。「オキャクサマ、カード25XXはお持ちですか?モッテイナイデスカ?ココニ指紋ヲ、オシテクダサイ。ツケデスヨ。」なんだか食事もできるのか不安になり、レストランへ入った。ロボットのコック以外は、御爺さん、御婆さんばかりであった。コックがやってきた。「ナニヲ、セッシュシマスカ?」メニューを見ると驚いた。主食:、カプセルA,B,C、D、E  食事:細粒:A-E、ドリンク:A-―Eであった。ともかく空腹なので、水といっよに、カプセルAとドリンクBとリキッドCを飲んだ。すると、急に頭の中で、豚カツとキャベツと、シチューとパイナップルを食べるシーンが20分画像として残った。急に満腹であった。コックに日本紙幣を見せてもカードでつけにしておくと言った。隣の老人に尋ねた。青少年や子供たちと逢いたいのだが?」すると「もうとっくに、年齢別に、人はテリトリーに分かれており、君はいくつかね。」「48歳です。」と答えた。「それはテリトリーC」だね。あの黒いタクシーで行くとよいよ。」僕は早速、黒いタクシーを見つけて、テリトリ-Cへ向かった。すべての車は空中を走っており、歩行者は見当たらない。運転手はスナック"Cスプリット"につけてくれた。恐る恐る中に入ると、20代から50代のカップルや一人で楽しんでおり、バックミュージックは以外にも、Mozartの交響曲No41であった。隣のカップルはカプセルBと細粒EリキッドAをのみ、ご満悦であった。私は一人でリキッドCを飲んでいる若者に近づき、この世界はどうなっているのかと聞いた。「あなたは、2015年の時代から来られたのですか。大変でしたね。歴史で、学習したのですが、世界中の政治家たちの何百回にもわたる平和会議にもむなしく、核戦争が始まりましてね、ほとんどの都市、自然、人類、動物は息絶えました。かすかにDNAを痛めた人類が集まり、残っていたロボットに助けられ通つつ、今の世界が出来ました。子供たちはテリトリーFで、今、ロボットと人類の共存の講義を受けています。あなたもここへ来たからには、ロボットを味方にすることだ。彼らは、平和主義だし、戦争なんても何百年もない、彼らの影響で人間は争うことは無くなった。まだ間に合う。テリトリーFで講義を聞いてきなさいよ。」この話に驚き、ピンクのカプセルでやっと講義を聴けることが出来た。その講堂は北島三郎の"祭り"が何回も演奏されており、みんな、レクチャーDのチョコレートを食べていた。不思議に、闘争心も、悲しみもなくなり、心は平和、幸福に満ちあふれていた。私はみんなと講義を聴いた後、挨拶を交わし、グレイのカプセルでホテル"茶瓶の湯"に泊まった。信じられなかった。山は美しく、木々は争うことを緑色を発し、湖はバイオリンの音色を奏でていた。
 私は、明日から、この世界の事を、一から学ばねばいけないが、努力してこの世界に住み着くことを決意した。(完)


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投稿者: 大橋医院

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