2013.12.28更新

やっと年の瀬で、大晦日、お正月と楽しみたい。
しかし、老人宣言した小生は忙しい。
まず3人、看取りの患者さんがいる。
これに関して施設のナースから、年末年始はすぐに連絡を
取れるところにいてほしいという願いである。
よって、小生は、海外旅行も温泉巡りもしたことがない。
携帯を持たされ、お寺か、お墓か、家内の実家の距離範囲で動くしかない。

たまには贅沢に、海外旅行と行きたいものである。
それどころか、来年の正月そうそう、長女が婿を連れて、泊まりに来るらしい。
下手したらインフルエンザが流行り出したら、時間外診療に追われるだけである。

早く引退して、随筆家になりたい。認知症に悩むかも知れない。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.27更新

吾輩は老人である。
患者さんは、私を医師として尊敬してくれるが、
徘徊で、糞まみれで発見される、痴呆老人と変わりはない。

後期高齢者との年齢差は20もないが、そんなもの、あっという間に"0"に近づく。
尿失禁、便失禁、認知症、聴診器を振りまわして、机の上でおどりだすかもしれない。

私自身、老人意識過剰症候群である。肩が凝り、頭痛でもすると、すぐに血圧測定、
頻回に血液検査を施行し、そのデータに一喜一憂する。
排尿にも時間がかかり、入浴中は、溺死していないか家族のチェックが入る。

映画も小説もテレビも昔のを繰り返す見るだけで、最近の有名人や流行歌は知らない。
紅白も全く関心がない。趣味は書く事である。
今、左腕に外傷があり、動きが不自由である。
小春日和の日は、遠出をし、田園や森を散策し、大学ノートに短歌を書き、
随筆を家に帰り、ビールを引っ掛けながら傑作品を書こうと思う。
吾輩は随筆家である。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.26更新

本日の回診は、来年の1月1日が水曜日なので、
本日の回診量と正月の回診療を合わせて、一度に患者さんを診察せねばならない。
おまけに、看取りの話は急に3件出来、見取りとは何かを根本から、問いかける人もいる。
見取りに関しては反省の時期だが、こなす仕事量が多すぎる。
回診、Discussion、処置、紹介状で、小生の疲労は極度に達する。

今日の回診は本命ちゃんがついてくれたが、仕事がハードしすぎて、
仕事のみを考えている。本命ちゃんに恋を告白する名文に頭が回らない。
時間ばかり過ぎて、仕事量が多すぎる。しかし、ついに、二人で帰れる時が来た。
しかし、疲労困憊、「最近の看取りは難しくなったね。」が、今年の別れの挨拶であった。

考えてみれば、60を過ぎて、ハゲ頭、肥満気味、赤ら顔、
そこに、ロマンの香りが漂うはずがない。恋の告白なんて馬鹿げている。
家に帰り、老化した小生の姿を観察し、残った髪の毛を勘定し、ベットに倒れ込んだ。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.25更新

お正月を前に3人、看取り患者さんがいる。
何故、この3人を看取患者としたのであろう?
内緒にしておけば、好きなところはお正月は遊びに行けたであろう。
そんな患者さんが急死したら、家族は烈火のごとく怒るであろう。
裁判沙汰になるであろう。

看取りと家族に宣言した場合、看取りの説明をし、
親戚、兄弟全員呼び、意見を一致させねばならない。
家族が看取りを承諾した場合、その診療体制は倍の熱度で施工せねえばいけない。

いずれにしろ、高齢者の施設であるからいつ急死が出るかも分からず、お正月はどこへもいけない。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.24更新

次回の正月は8日後に迫っている。
後厄のお払いをせねばいけない。
老人であることを、自覚せねばいけない。
恋を感じても、どうせ小生は老人だから、一方通行に終わってしまう。
美人は鑑賞するのみ、近づかざるべきである。
来年こそ、勉強はせねばならない。
医学の進歩に急速に遅れた。追いつかねばいけない。
勉強会は可能な限り出席しよう。
崩れた人間関係を修復しよう。穏やかな人間関係に戻ろう。
自分の実力を知ろう。微力を自覚して向上に努めよう。
禁酒!最大の課題である。これへの挑戦に明け暮れるかな?

いい年がくっるように。


岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に、全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.21更新

60歳の暮れに、考える。
若くはない。しかし、脳細胞はネットワークを組み、再生し、
日々の鍛錬(学習、交際、仕事、社会性の拡大など)と食事を含めた生活習慣で
かなり改善、向上も期待できるそうだ。
認知症が増大の昨今、自分を鍛錬することは大切だ。

ところが、仕事が終わると、疲れて何もしないのが小生である。
今、左腕を外傷しているせいが大きいが、
院長室で、パソコンから流れるジャズを聴きながら、青春時代に読書した大衆小説を再読したり、
今の若い人が絶対知らない、戦前、戦後の映画を見たリ、人と会うのを嫌がり、
バーボンを飲みながら、好きな随筆に没頭する毎日である。

いけない、人生で活動的でいられる時間は、医師として世間が認められる時間は
もう10年あるかどうかだ!
なんとか、毎日を活動的に、楽しく、笑える毎日に戻さねばいけない。
それが長く医師を活動できる秘訣であろう。

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.20更新

施設の患者さんの幸福を考えると、何をしてやることが医師として、大切かと思う。

以外と単純で、快眠、快便、痛みがない事の3つを考える。

余命いくばくもない哀れな老人に、下剤で快便、睡眠薬で快眠、

老人にとって痛いところは神経痛を含めて、いたるところにある。

悪性疾患さえなければ、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群などは

積極的に鎮痛剤を出してやるべきである。昇天ががいつ来るかわからないのに、

目の前の苦痛をとってやることが大切と思う。

まずは今日一日、明日の一日がその老人にとって幸福であれば良いと思う。

当然、悪性疾患、感染症などを除外診断することは大切である。

これを賛同してくれない看護師がいると、私と摩擦を起こす。

民間療法や、睡眠薬や、痛み止めを飲む老人をひどく嫌う看護師がいる。

そういう看護師が権威を持つと、弱い看護師が私と反対の考え、強い看護師に

叱られないことのみ考えて行動しだすと、施設の仕事もつまらなくなる。

私は今日一日の老人の最大の幸福を考えて診察したい。先がもうないのだ。


岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.19更新

私はある老婆にうそをついた。いや、うそをつかざるを得なかった。
「先生、私は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など4回も入院しているのです。
私の左半身は疼痛としびれで、いかに苦しいか、先生わかりますか?」
「よくわかるよ」
「また、あの救急車に乗せられて、地獄の苦しみを味わうのですか?」
「もう、そんな苦しいことはありません」
「それじゃ、先生にお任せしていればずっと楽なんですね?」
「そうだよ。このままここで、ずっと幸せな生活が続くのだよ。」
老婆はやっと、安心して、涙も止まり、笑顔に変わった。

私は特養の嘱託医を12年近くしているが、最近、すっかり、嫌になっている。
うそばかりご利用者様につかねばいかないのだ。
冒頭に出てきた安心した老婆も、また脳血管障害の再発作をおこし、入院することは分かりきっている。
しかし、「人間はいつかは死にますから!」とでも言えば彼女を地獄に落としてしまう。

あらゆる利用者から、「私は大丈夫ですか?」と声がかかる。
「心配はありません」と、うその連続である。
いつかは、この人たちの死亡診断書を書き、家族の怒りにならないようにうそめいた、
討論を繰り返せねばいけない。
特養の嘱託医は、"うその名人でなければいけない"

岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

2013.12.18更新

投稿者: 大橋医院

2013.12.13更新

雪が舞っている。
雪を見ながら、原稿を見ていると、遠い景色が浮かんできた。

18歳の大学1年生の時、3畳一間の貧乏下宿であった。
一ヶ月の家賃が4.500円であるが、豪雪になると雪は隙間から我が部屋に入り込んだ。
共同便所の、銭湯通いの生活であったが、厚い毛布に包まり、炬燵を抱え込んで寒さを凌いだ。

開業して間もない頃、ある老婆を往診していた。おじいさんが介護をしていた。
介護保険もない頃、老婆は寝たきりで、悪性腫瘍末期であり、心不全、呼吸不全も併発していた。
おじいさんと長い話し合いの結果、在宅尊厳死が決定された。
徒歩で少し時間がかかる距離を毎日、その家へ往診していた。
おじいさんの鳴き声が電話口で聞かれたとき、臨死状態であることが分かり、
その家へ急いだ。その時も雪が舞い、既に私のゆく道は、氷のようになっており、老婆の死期を看取った。
死亡診断書を書きに、私の診療所へ急いだが、雪が、私の顔に冷たく降り注いだ。

ある蔵のある丘の上の老婆は、開業以来、長い年月診察しており、かなり衰弱していたが、
家族の強い希望で、点滴もせずに、経過観察で呼吸が止まるのを待ちながら、通いつめた。
自宅で葬儀をするという家族だから、お通夜はどうしても焼香したかった。
その時も雪が私の行く道を、邪魔をした。

これ以上、雪について考えるとうつ病になるので筆を置く。


岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、動脈硬化症に、全力を尽くします。

投稿者: 大橋医院

前へ

SEARCH

CATEGORY