大橋院長の為になるブログ

2022.09.21更新

 私は往診カバンでございますが、かなり高齢化しておりまして、院長は廃棄処分にしようと何度も考えておりますが、私にとって暖かい診療所のstbaffにより修復を繰り返し今日まで生き長らえております。

 

 その患者は、喉頭癌では肺転移、脳転移まで至っておりました。もう根治の方法はありません。終末をどうするのか御家族は悩んでおられました。息子さんはDR,娘さんが看護師でいらっしゃいまして、院長は家族と何回も話し合いをなされました.一つは延命至上主義のもと、中核病院に紹介し、心停止まで現代医学の技術全てを注ぐという考えです。二つ目はホスピス施設を探すという考えですが、この近くにそんな施設はございません。三つ目は在宅ホスピスという考えです。しばらく、在宅で院長は、私:往診カバンを車に載せ何回も通っておられました。

 家族は終末をどうするか、かなり悩んでおられました。院長はこうおっしゃられました。「ご本人のご自宅で、愛犬もいるし、好きな音楽も流れ、家族に見守られ、これ以上の施設があるでしょうか?」息子さんのDr,娘さんの看護師もいらっしゃいましたが、ご家族が看取られ、静かに昇天されました。

 

 院長は私:往診カバンにモルヒネをよく入れておられましたが、患者さんの苦痛を考えれば当然のことでございます。最後の一週間は、院長はICUと変わらぬような体制で患者宅に通いましたがので疲労困憊でした。院長は憂さ晴らしにかなりお酒をお飲みになりましたが、私:往診かばんは休めませんので院長の体調が心配でなりません。

 

 そのおばあさんは99歳で肺がん末期でありました。お嫁さんと院長は話し合われました。お嫁さんは「もう年なんですから、先生、家で面倒見てください」と簡単に言われました。さて、院長と私:往診カバンが患者宅に行きました。おじいさんは一人きりなのです。朝、牛乳とパンを与えられ、昼は配給弁当です。おじいさんは苦痛の中、ほとんど食べておられません。院長は頻回に私:往診カバンを連れて、布団の中から起こしてあげ、食事を口の元に運んだり、無くなった奥さんの話をしておられました。おじいさんは涙を流し、よく院長を話し相手に呼びつけました。当然、私:往診カバンも付き合いました。

 院長は最後の死に水を引き取るつもりでしたが、お嫁さんが勝手に近くの病院へ無理やり入院させ、暫くして患者さんの死亡を聞かされました。「人の一生は何なのか?」と、院長はお怒りになられ私:往診カバンをひっぱたかれました。私も高齢化しておりますので、八つ当たりはご勘弁を願います。

 

 老夫婦がやっと二人暮らししておりました。おばあさんが急速に衰え、アルツハイマーからの廃用症候群で、あっという間になくなりました。院長は残されたおじいさんを心肺され、私:往診カバンを自転車の前カバンにのせ何回もおじいさんのお宅に向かいました。

 おじいさんも徐々に体力が低下し、介護度も悪化していく中いろいろお話されました。「私は、戦争中、中国に行き,お国の指示とはいえ今では考えられない極悪非道を繰り返した」というのです。「夜、夢枕に被害者が立つ」といいます。おびえながら、苦しみながら朝、昇天されました。

 「この人こそ戦争の犠牲者だ」と、また私:往診カバンを院長室のソファーに投げつけました。もう私もそろそろ施設入所を考えていますので、院長様、私に当たらないでください。

 その患者さんは肺がんを院長により診断され、骨転移もあり、在宅でターミナルを迎えることを家族との話し合いで結論しました。お元気な頃は、犬の散歩に付き合いながら好きなタバコを吸っておられました。しかし、やがて歩けなくなり、食べれなくなり、院長は私:往診カバンの中に点滴セットをいれ、日参しておりました。好きなタバコを吸いながら安らかに永眠されました。棺にはたくさんのお好きなタバコが入っておりました。

 

 私:往診カバンは知っております.ターミナルにはいろいろあります。「延命至上主義」「在宅でのホスピス(尊厳死)」「病院での尊厳死」「介護施設での尊厳死」etc。

 日本全体でターミナルを考えねばなりません。老化、各種疾患で自分の親が食べられなくなッた時、日本人はどうするのか。死ぬ20分前に「中核病院へ搬送してください」と急に意見を変える家族が多いです。それは、患者にとって本当に幸せでしょうか?院長は、私:往診カバンにいつも八つ当たりしますが、私ももうごめんです。一度国民全体でターミナルについて全国レベルで話し合う必要があります。お願いします。もうこれ以上、私:往診カバンが院長の虐待に会いますと、もう火葬されてしまいます。皆様、私:往診カバンを院長の横暴からお助けください。

 欧米では食べられなくなりますと、医療全てを撤退すると聴いております。やさしい日本人は患者ごとに、ターミナルを話し合います。医療費、介護費の問題もありますが、やはり日本人はやさしいのです。ターミナルに解決がありません。

 私:往診カバンは院長に八つ当たりされても、この在宅医療に付き合ってまいります。

投稿者: 大橋医院

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