大橋院長の為になるブログ

2022.06.20更新

カリウムは体内に存在する電解質の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びる ミネラルです。( 電解質の概要も参照のこと。)

体内のカリウムのほとんどは細胞内に存在しています。 カリウムは、細胞、神経、筋肉が正常に機能するのに必要な物質です。

血液中のカリウム濃度は、狭い範囲内に維持する必要があります。血液中のカリウム濃度が高すぎたり( 高カリウム血症)、低すぎたり( 低カリウム血症)すると、不整脈や心停止などの重大な結果を招くことがあります。体は細胞内に大量に蓄えられたカリウムを使って、血液中のカリウム濃度を一定に維持しています。

知っていますか?
カリウムは英語でpotassiumと呼ばれていますが、もともとはkaliumと呼ばれていました。カリウムに関連する疾患の名前にしばしばkalが含まれているのは、このことに由来します(例えば、Hhyperkalemia[高カリウム血症]など)。
体はカリウムの摂取量と排出量を釣り合わせることで、カリウム濃度を適正な値に維持しています。カリウムは電解質を含む食べものや飲みものから摂取され(カリウムも電解質の一種)、主に尿とともに排出されます。また、消化管や汗からも失われます。健康な腎臓は、カリウム摂取量に合わせてカリウムの排泄量を調整します。

特定の薬剤や病気は、カリウムの細胞への出入りに影響を及ぼし、血液中のカリウム濃度を大きく左右します。

投稿者: 大橋医院

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