大橋院長の為になるブログ

2022.06.20更新

<たいせつなもの> 大橋信昭
人間社会には、二つの身体があります。一つは「人工身体」つまり物理化学的に計算された身体です。健康診断に結果表に書かれた数字です。身体のすべてのデータが描出さて、計算可能な数字になっています。それを進めれば、身体は完全に読めるもののはずです。そうした都市環境の中で、人間が設計しなかったものは、自然の身体です。
そうした身体性は、社会の中でコントロールされています。
まづ第一に暴力が禁止されています。それが軍隊と警察です。だから軍隊と警察は制服を着ます。軍隊と私服の刑事がもみ合っていると、どちらが泥棒かわかりません。軍人が制服を着ないで軍事行動をとればゲリラとみなされます。
それから性の問題です。性は、人間の自然そのものです、よい例がヘアヌードです。毛は誰のせいでもなく自然に生えているだけのことですが、それをなぜ見ていけないのか、議論する人は誰もいませんでした。社会は脳を作る。精神疾患の例でも脳死でもそうですが、社会が脳を中心に動いています。アリの社会と人間の社会は、異なります。アリの社会はアリの脳からだからです。動物が、成長するとその社会が作る暗黙の前提が現実になります。客観的な現実という考え方はきわめて強い暗黙の前提です。農家社会の減速が、身体に応用されていますが、我々がもともと持っていた身体は自然なのです。(完)

投稿者: 大橋医院

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