大橋院長の為になるブログ

2022.06.21更新

我が家の門を出でて歩めば、春の物思いがあふれた。

春風は衣に吹きいってくる。轍のあとにかぐわしい若草が萌え、

通る人もいない廃道は、はるか霞のかなたに続いている。

足をとどめてあたりを眺めると、すべての物象は晴れやかに光り輝いて、鴬のさえずりが聞こえ、桜の花の乱れ散るのが見える。

道の尽きるところに平原がひらけ、とある古寺の扉に詩を書きつけてみる。

独り歩きの寂しさは果てしもない空に広がり、群れを離れた孤雁が北へ帰ってゆく。

心というものはなんと奥深いものであろうか。今はただ恍惚として俗世界のわずらわしい是非善悪など忘れてしまった。

自分もあろう68歳をすぎて、老境にはいろうとしているが、のどかな春景色はやはりやわらかく身にまつわるようで、いたわしい。

そぞろ歩きながら万物の変化に隋順し、悠然としてかんばしい春の草花に身を任せている。

 

 

 

投稿者: 大橋医院

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