大橋院長の為になるブログ

2021.12.06更新

抗凝固療法を実施していない亜区域枝の肺塞栓症患者を対象に、静脈血栓塞栓症(VTE)の再発率を多施設共同前向きコホート研究で検討した。主要評価項目は、90日の追跡期間中に発現した静脈血栓塞栓症の再発とした。予定していた300例のうち292例を登録した後、事前に定義した中止規則に該当したため、募集は早期に中止された。

 その結果、主解析の対象266例中8例に主要評価項目が発現し、累積発生率は3.1%(95%CI 1.6-6.1%)だった。追跡期間中のVTE再発率は、単発または多発の孤立性亜区域枝の肺塞栓症患者でそれぞれ2.1%および5.7%だった。致命的な肺塞栓症が再発した患者はいなかった。

投稿者: 大橋医院

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