大橋院長の為になるブログ

2021.12.20更新

「7月4日に生まれて」というトム・クルーズの映画を鑑賞した。1776年7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日である。その日にトム・クルーズ演ずる主役は誕生した。

彼が17歳になった時、ベトナム戦争は悪化の一途をたどっていた。どの高校卒業生にも、軍人将校は戦争への参加の必要を強調した。共産主義がドミノ現象のごとく、ふくらみ、

ロシアはともかく中華人民共和国、北朝鮮、キューバ、東ヨーロッパ諸国に広がった。このままでいくと,USAが主張する自由主義、民主主義が危ないことになった。もともと、1776年、イギリス帝国主義を嫌い、自由を求めてメイフラワー号に乗って、フィラデルフィアで独立宣言をして、最初は13州であったが、南へ西へと、開拓して成長したのがUSAであった。第一次世界大戦は、本来、イギリスとフランスとドイツの戦争であったが、ドイツの戦艦の無差別攻撃により、アメリカの客船が沈められ、この戦争に加わった。本来、戦争は嫌いな自由主義のアメリカ国民であったが、第2次世界大戦も、日本の真珠湾攻撃、ソビエトのナチスをスターリングランドで撃破し、一気に東ヨーロッパを支配下におき、このままではソビエトの共産主義が強くなるばかりであった。やむを得ずに日本との戦い、ナチズム、ソビエトの権力抑制に、ノルマンジーの要塞を突破した、第2次世界大戦の勝利国になった。しかし、共産主義のドミノ現象と言って、共産国は広まるばかりであった。ソビエトをはじめ、中国、北朝鮮、北ベトナム、キューバ、東ヨーロッパ、、、、。ここから米ソ冷戦時代が始まる。そして朝鮮半島で、北朝鮮は韓国をつぶしそうになった。その時アメリカは韓国に軍隊を送り、勇敢にも北朝鮮を北緯37度線まで追いやり休戦になるのが大変であり、多くのアメリカ人の犠牲者を作り出した。その数年後、私が中学2年生、3年生、高校1年生になるころまで激悪な戦争が続行し、ついにアメリカは、敗戦し、ホーチンミン率いる北朝鮮にベトナム全土を明け渡した。この戦争の痛手は大きかった。全く無駄な戦争だと言うアメリカ国民の意見が多く、死亡した若者も多かったし、身も心も傷ついて、身体障害者となって故郷へ帰ったのである。そこで彼らは地元国民から、ご苦労さんどころか、”ベトナム帰り”とさげすまれたのである。トム・クルーズは下半身麻痺になり、車いす生活者となり帰国した。国から軍人年金と多くの勲章はもらったが、動かぬ下半身は、結婚も、子供を作ることもあきらめざるを得なかった。(実際トム・クルーズはこの映画撮影中、車いす生活をしたそうである。)またケネディー大統領が暗殺され、共産主義が大嫌いなニクソン大統領による、赤狩り(共産主義を支持する者を無理に見つけ,投獄か国が追放する。チャップリンも追放された。)

ベトナム帰りのトム・クルーズふんする若ものは、戦争反対と共産主義者呼ばわれされた。身も心も、祖国のためにベトナム戦争に参加したのに、国民からも家族からも、冷たい目で見られ、最後は施設で夢も無くして暮らし始める。ヒッピーとか反戦運動はますます高まった。しかし、今の世界、2021年12月20日現在でも、世界で紛争はおさまらず、人間はおろかである。地球から人類さえいなければこんな美しい惑星はないのである。(完)

投稿者: 大橋医院

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