大橋院長の為になるブログ

2021.08.26更新

ステージ4の慢性腎臓病(CKD)患者では、ダパグリフロジンとプラセボで、腎臓、心血管、死亡リスクの低下が同様なパターンで認められ、リスク上昇のエビデンスは見られないことが、「Journal of the American Society of Nephrology」に7月16日報告された。

 米スタンフォード大学のGlenn M. Chertow氏らは、ステージ4のCKD〔推算糸球体濾過量(eGFR)30mL/分/1.73m2未満〕患者におけるダパグリフロジンの効果を調べた。eGFR 25~75mL/分/1.73m2で、尿中アルブミン/クレアチニン比200~5,000mg/gの患者が、ダパグリフロジン群(293人)とプラセボ群(331人)にランダムに割り付けられた。主要複合評価項目は、eGFRの50%以上の持続した低下までの時間、末期腎不全、腎・心血管死とした。

 その結果、ダパグリフロジン群では、プラセボ群に比較して主要複合評価項目が27%低く、副次評価項目である腎複合転帰、心血管死または心不全による入院、全死亡については統計学的に有意ではない低下が見られた。eGFRの傾きは、1年間にダパグリフロジン群で2.15mL/分/1.73m2、プラセボ群で3.38mL/分/1.73m2低下した。重篤な有害事象と注目すべき有害事象の発生率は、両群で同程度だった。

 「この解析結果から、ステージ4のCKD患者へのダパグリフロジンの効果は、軽症および中等症のCKD患者への効果と同程度であることが示された」と、著者らは述べている。

 著者らのうち数名は製薬業界との利益相反(COI)を開示している。おおはし

投稿者: 大橋医院

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