大橋院長の為になるブログ

2021.07.21更新

筑波大学附属病院は、慢性虚血性心不全患者への自家細胞を用いた再生医療の第1相臨床試験(P1)を開始した。メトセラ、日本ライフラインとの共同研究。患者自身の心筋由来線維芽細胞を培養した自家細胞をカテーテルで心筋に直接投与する。動物実験では、リンパ管新生や心筋細胞の増殖促進などの効果を確認している。

 心疾患は日本人の死因の第2位で、とりわけ心不全は死者が多い疾患となっている。重症化した際の治療法は、心臓移植や補助人工心臓といった患者の負担が大きい治療法だけで、高齢者への適用ができないなどの問題がある。

 標準的な薬物治療の効果が十分でなく、人工心臓や心臓移植の適応となる前の心不全ステージCなどの慢性虚血性心不全患者6人を対象に行う。専用のカテーテルを用いて、患者由来の細胞から作成した陽性心臓線維芽細胞(VCF1)を投与する。治験期間は約1年。

 早期の細胞治療を行うことで、末期心不全となるステージDへの進行を回避するのが目的だ。同様のコンセプトは慶応義塾大学発ベンチャーのハートシードも人工多能性幹細胞(iPS細胞)によって樹立した心筋球を用いた治験を9月から始める予定。心不全をめぐり、再生医療応用への取り組みが加速している。おおはし

投稿者: 大橋医院

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