大橋院長の為になるブログ

2021.05.21更新

新型コロナに対するコルヒチン治療で注意喚起:

 日本痛風・尿酸核酸学会はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、痛風治療薬のコルヒチンが重症化を予防する可能性があるとする複数の研究報告および報道を受け、学会ホームページに注意喚起の文書を掲載した。現時点では新型コロナウイルスに対する効果は確立されておらず、重篤な副作用もあることから、医師の指示以外の使用をしないよう注意喚起している。

 文書では、カナダからの報告例(論文査読中)を紹介。心不全や糖尿病などの重症化しやすい患者4000人対象とした世界6カ国で行われた臨床試験で、通常の量のコルヒチン(1日0.5から1.0mg)を服用した患者は、入院に至った割合が25%低下し、人工呼吸器を必要とする割合が50%低下、死亡に至る割合は44%低下したという。この効果の理由として、コルヒチンがもつ炎症反応を抑える作用のためと考えられる、としている。おおはし

投稿者: 大橋医院

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