今、インド由来の変異株について?:
日本ではすでにイギリス由来の変異株(B.1.1.7またはVOC 202012/01)が関西を中心に広がっています。
現時点では、国内ではインド由来の変異株は5例見つかっているということですが、今後国内ではこのインド由来の変異株B.1.617はどの程度警戒すべきでしょうか?
現在、世界で拡大している変異株の中には、特に注意すべきものとしてVOC(variant of concern:懸念される変異株)やVOI(variants of interest:注意すべき変異株)などがあります。
VOCにはイギリス由来、南アフリカ由来、ブラジル由来の変異株が指定されています。
VOIには先日フィリピンからの入国者から見つかった変異株や、前述のカリフォルニア株などが指定されています。
このインド由来の変異株B.1.617が今後VOCやVOIに指定されるかどうかについては、
・感染性の増加の有無
・重症度の増加の有無
・再感染リスクの増加やワクチン有効性低下の可能性
などについての情報が集積されるのをもう少し待たなければなりません。
ただし、警戒が必要な変異株である可能性は高いことから、他の変異株と同様に、
・変異株の症例の早期検出と、厳格な隔離、接触者調査
・海外からの帰国者の検査体制の強化(全症例で遺伝子配列解析が実施されています)
・外国人の入国規制強化(現在政府は2020年12月28日から外国人の新規入国を中止しています)
などが必要と考えられます。
また、私たち一人ひとりができることは、変異株だからといって変わりません。
・できる限り外出を控える
・屋内ではマスクを装着する
・3密を避ける
・こまめに手洗いをする
といった基本的な感染対策を個人個人がより一層遵守するようにしましょう。