大橋院長の為になるブログ

2021.05.20更新

入院Covid-19,トリシズマブで転機改善:

英国で低酸素症と全身性炎症がある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院成人患者を対象に、トシリズマブの効果を無作為化対照非盲検プラットフォーム試験(RECOVERY試験)で評価。患者を通常治療群と通常治療+トシリズマブ投与群に均等に割り付けた。

 2020年4月23日から2021年1月24日の間にRECOVERY試験に登録した2万1550例のうち成人4116例を評価対象とした。そのうち3385例(82%)に全身性コルチコステロイドを投与していた。主要評価項目に規定した28日以内の死亡率は、トシリズマブ群31%(2022例中621例)と、通常治療群35%(2094例中729例)だった(率比0.85、95%CI 0.76-0.94、P=0.0028)。事前に定めた全下位集団で一貫した結果が得られた。28日以内の退院率はトシリズマブ群の方が高かった(57% vs. 50%、率比1.22、同1.12-1.33、P<0.0001)。ベースラインで侵襲的機械換気が不要だった場合、トシリズマブ群の方が侵襲的機械換気または死亡の複合評価項目に至る割合が低かった(35% vs. 42%、リスク比0.84、同0.77-0.92、P<0.0001)。おおはし

投稿者: 大橋医院

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