大橋院長の為になるブログ

2021.05.12更新

新型コロナワクチンの接種対象を12歳以上に拡大へ:

 米ファイザーは、新型コロナウイルスワクチンの接種対象者を12歳以上に拡大する薬事手続きを日本でも開始した。現在は16歳以上が対象だが、12~15歳の青年層に適応を広げる。添付文書を改訂するかたちで進める。また、ワクチン保管条件の緩和手続きも行う。認められれば、一般医療用冷蔵庫で最大1カ月の保管が可能になる。

 同社は約2300人の12~15歳を対象にした臨床試験を米国で行い、発症予防効果を示す有効率が100%だったと3月に発表した。この結果を基に各国・地域で対象年齢拡大の手続きを進めている。今月5日に緊急承認されたカナダに続き、米国や欧州も審査中。日本でも同様の適応拡大を目指し、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と協議に入った。薬事承認ではなく、添付文書を改訂する方法で手続きする。

 さらに若年層の開発も進め、9月には2~11歳、11月には生後5カ月以上に対する適応追加も米国などで申請を始める。

 ワクチンの保管・輸送条件もさらに緩和する。現在は2~8度Cの医療用冷蔵庫で保管できる期間は5日間までだが、最大1カ月保管できることを確認したデータがまとまった。マイナス70度C前後対応の特殊な冷凍庫を使わず、マイナス20度Cの通常冷凍庫で長距離輸送できることも確認した。これらの試験データを米国当局にこのほど提出し、日本などでも同様の手続きを進める方針。

 希釈調製不要な新製剤も開発中で、8月には米国で申請する予定。現状、冷蔵庫で10週間、保管できるデータを得ている。おおはし

投稿者: 大橋医院

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