大橋院長の為になるブログ

2021.03.31更新

心筋炎:

心筋炎とは、心臓の筋肉に炎症が発生した状態を指します。心筋炎が生じると心臓の本来持つポンプ機能が障害を受け、心不全の原因となります。また、心臓の電気回路にも異常が生じるようになり、致死的不整脈が生じることもあります。心不全や致死的不整脈が生じる心筋炎は、死にいたることもある重症な病気といえます。

心筋炎にはいくつかのタイプがありますが、風邪や胃腸炎を引き起こすウイルス感染症に関連して発症することが多いです。致死的な経過をたどりうる心筋炎では、さまざまな治療を組み合わせた集学的な治療が行われます。心筋炎は健康な人でも突然発症する可能性のある病気です。急激な経過をたどる可能性のある病気であるため、適切なタイミングで医療機関を受診することが重要です。

原因
心筋炎は、経過や重症度に応じて慢性・急性・劇症型などに分類されます。なかでも、もっとも多くみられるものは「急性心筋炎」です。急性心筋炎と劇症型心筋炎には明確な区分は存在せず、急性心筋炎のなかでもショックを伴い致死的なものを劇症型心筋炎と呼びます。

心筋炎のなかでも頻度が高い急性心筋炎は、風邪や胃腸風邪を引き起こすウイルスをきっかけとして発症することがもっとも多いです。ウイルス以外の感染症、すなわち細菌や真菌などへの感染も原因となることが知られています。その他、薬物による副作用、放射線による合併症、自己免疫疾患なども心筋炎の原因となります。ただし、明らかな原因を特定できないまま心筋炎を発症することもあります。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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