大橋院長の為になるブログ

2021.02.22更新

18歳未満の口腔性交でHPV関連中の咽頭がんのリスク上昇:

2013-18年に多施設共同研究に登録したヒトパピローマウイルス(HPV)関連中咽頭がん患者163例と対照345例を対象に、HPV関連中咽頭がんの新たな危険因子(口腔性交の初回年齢、曝露強度など)および血清学的マーカーを検討した。

 その結果、生涯の口腔性交パートナーの人数が多いと HPV関連中咽頭がんのオッズが有意に上昇した(パートナー10人超:オッズ比4.3、95%CI 2.8-6.7)。口腔性交パートナーの人数と喫煙で調整後、初回口腔性交時に若年(18歳未満 vs. 20歳超:調整後オッズ比1.8、95%CI 1.1-3.2)および口腔性交の曝露強度[5回・年(sex-years)超:同2.8、1.1-7.5]にHPV関連中咽頭がんの有意なオッズ上昇との関連を認めた。HPV16 E6(オッズ比286、95%CI 122-670)および任意のHPV16 E蛋白(E1、E2、E6、E7:同163、70-378)に対する抗体の血清反応陽性にHPV関連中咽頭がんのオッズ上昇との関連が見られた。

おおはし

投稿者: 大橋医院

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